ジョー・サトリアーニ「ヴァン・ヘイレンのメンバーとニューヨークでプレイする計画だった」
ジョー・サトリアーニが、アレックス・ヴァン・ヘイレンから一緒にプレイしないかと誘われたときのことについて、より詳しく話した。デイヴィッド・リー・ロスも加わり、2021年にニューヨークでパフォーマンスする計画だったという。
◆ジョー・サトリアーニ動画
サトリアーニは今年春、ジェイソン・ニューステッドがアレックスとサトリアーニからヴァン・ヘイレンの新ツアーに参加しないか誘われたと明かしたのを受け、「約1年、アレックスとデイヴとツアーか何かしようと話をしている。エディとヴァン・ヘイレンのレガシーを真に称えるものだ」と、それが事実であることを認めていた。
今週、ニューヨークのラジオ局Q104.3の番組『Out Of The Box』にゲスト出演した彼は、当時の状況についてさらに詳しく語った。「突然、会ったこともないアレックス・ヴァン・ヘイレンから電話があったんだ。ヴァン・ヘイレンとツアーに出てギターをプレイするっていう、想像もしていなかった話を持ちかけられた。以前、別のところでも言ったが、僕は、深く考える前に“ああ、やる”って答えてる自分の声が聞こえた。やるなんて無理なんだ。エディ・ヴァン・ヘイレンの代わりを務められるわけがない。誰にもできない。でも、アレックスとすごくいい会話を交わし、何度か電話するうちに彼のことをよく知るようになった。それに、彼はデイヴも巻き込んできたんだ。彼には以前会ったことあるけど、知り合いとは言えない……。そして、僕らはもう少しのところで、去年ニューヨーク・シティが開催しようとしていた公演に出演するところだった」
「怖かったよ。3週間しかなかったからね。自分のアルバムに取り掛かりながら、ヴァン・ヘイレンの曲を聴いてた。僕ら、準備万端って感じではなかった。ベーシストもいなかった。誰がベースをプレイするのか、僕は教えてもらっていなかった。そしたら、誰がバンドに参加するかで議論が巻き起こったんだ。僕は蚊帳の外だった。僕は新参者で、“ベースは誰が?”とか“サミー(・ヘイガー)は参加するの?”“マイク(・アンソニー)とは話した?”とか聞くだけで……。ある時点でLAへ行き、アレックスに会った。でも、解決すべき内部の事情があったらしい。ヴァン・ヘイレンのバンド・ファミリーはでかいからね。僕はあらためて、自分は列の一番前にいるわけじゃないって感じてる。アレックスには何度も、“本当に? 僕なのか?”って訊いた。僕はエディのようなパフォーマンスをするわけじゃない。ただのスーパー・ファンだ。ギターをプレイするけど、エディは本当にオリジナルだから」
サトリアーニは数ヶ月前にも別のインタビューで話していたように、もしヴァン・ヘイレンが公演を開くのであれば、エディの息子、ウルフギャングがギターをプレイし、さらに、ロスとヘイガーが和解してトリビュートに相応しい方法を見出すべきだとの見解を示した。
アレックス・ヴァン・ヘイレンは、コロナ禍からの復興を記念し昨年8月にニューヨークのセントラル・パークで開催された<We Love NYC: The Homecoming Concert>にロス、サトリアーニと共に出演するつもりだったのではないかと推測されている。
Ako Suzuki
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