【インタビュー】OnlyOneOf、「ズルい女」リメイクで触れたJ-POPとつんく♂の音色「レジェンド的存在の方で驚きました」
2022年5月に日本デビューを飾ったOnlyOneOf(読み:オンリーワンオブ)は2019年に韓国でデビューした6人組のボーイズグループだ。“ピュアセクシー”をコンセプトに男性的な肉体美とセクシーさ、やさしく繊細な中性的な魅力。それを官能的な美しい世界観に仕上げて表現していく彼らの音楽作品は、非常に芸術性が高く、K-POP界でも唯一無二の存在。そんな彼らが日本の2ndシングルとしてシャ乱Qの「ズルい女」をリメイク。J-POPの金字塔となるこの曲を彼らはどう表現したのか。彼らが好きなJ-POP、ピュアセクシーにまつわるきわどい話も聞きつつ、今作についてインタビューした。
◆OnlyOneOf 撮り下ろし写真
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■「ズルい女」原曲を聴いたとき、なぜこの曲が人気なのかがすぐに分かりました
──「ズルい女」を初めて曲を聴いたときの感想から教えて下さい。
リエ:知らない曲だったのですが、原曲を聴いたときはバンドサウンドが印象に残りました。これをどのようにアレンジするんだろうと思ってたら、いい感じになってきたのですごく満足しています。
ナイン:シャ乱Qというバンドの有名な曲なのかと思いながら聴いたんですが。これをアレンジして歌うのかと思ったら、プレッシャーしか感じませんでした。
ユジョン:原曲を聴いたとき、なぜこの曲が人気なのかがすぐに分かりました。なので、リメイクをしてどうなるのか楽しみでしたね。
▲キュビン
キュビン:最初聴いたときからポピュラリティーがあって、確実にみんなが好きになる曲だなと思いました。だから、レジェンド曲になったんだろうなと思いましたね。サウンドはホーンセクションがすごく印象に残りました。
ミル:最初聴いたときは、自分たちがこれをちゃんとリメイクできるのか少し心配で、ドキドキしましたね。でも、リメイクしたものをファンのみなさんの前でパフォーマンスしたら反響がよかったので、いまはホッとしてます。
ジュンジ:始めて聴いたとき、とてもいい曲だなと感じました。なので、早くリメイクして歌いたいなと思ってました。
──つんく♂さんのことはご存知でしたか?
ナイン:知らなかったので、この曲をリメイクするという話を聞いた後に、自分たちで調べました。そうしたら、レジェンド的存在の方だったので驚きました。
リエ:そして、この方がモーニング娘。のプロデューサーさんだというのを知って、さらに驚きました。
▲リエ
──モーニング娘。は知ってたんですか?
リエ:僕は今回知りましたけど。
ナイン:僕はグループの存在は前から知っていたので、それをつんく♂さんがプロデュースしていたという事実に本当に驚いたんですよ。びっくり!
──いろいろリサーチをされたのですね。
ナイン:そうです。それで、改めてモーニング娘。の曲を聴き直したら、いい曲ばかりだったので、今後モーニング娘。の曲もカヴァーしてみたいです。
──みなさんの世代ではどんなJ-POPを聴いたりしてるのでしょうか。好きな曲とか印象に残っている曲があったら教えてもらえますか?
リエ:僕はOfficial髭男dism、あいみょんも聴きますし、優里が歌ってた…。
ナイン:「ドライフラワー」?
リエ:そうそう! この曲が好きです。
ミル:僕はアニメが好きなので、『泣きたい私は猫をかぶる』という映画の主題歌になっていたヨルシカの「花に亡霊」がとても印象に残ってますね。
ナイン:僕は藤井風さんの「きらり」。本当に好きで、YouTubeのオフィシャルチャンネルにカヴァー動画もアップするぐらい本当に好き(といったあと、キュビンのカウントから1コーラス生歌を披露)。
キュビン:僕はX JAPANの「Tears」。幼い頃にこの曲を聴いたことがあって。大人になってから、これがX JAPANの曲だってことを知って好きになりました(ナインのカウントから1コーラス生歌を披露)。本当にいい曲!
▲ユジョン
ユジョン:僕は優里の「夏音」が好きです。YouTubeでJ-POPを検索してたときに出会った曲で。聴いてみたら、声が自分の好みだったので好きになりました。
ジュンジ:僕も優里さんで、曲は「ドライフラワー」。この曲を歌ってるときの声がカッコいいんです。
──今回「ズルい女」を実際に歌ってみてK-POPとJ-POPの違い、なにか感じたことはありましたか?
キュビン:そんなに差は感じなかったよね?
ナイン:そうだね。僕らが歌った「ズルい女」はK-POPのようなアレンジが施されていたので、日本語の発音もしやすくて。楽に歌えました。
──歌入れのときはどんなことを心がけて歌いましたか?
リエ:“Bye-Byeありがとう さよなら”という歌詞が悲しくてせつないなと思ったので、僕は顔はニコニコ、でも心は痛くてさみしい。そんな感じで歌いました。
▲ジュンジ
ジュンジ:悲しい曲なんですけど、ファンのみなさんには楽しんでもらえるようなものが届けられたらなと思って歌いました。
ミル:サビの始まりのパートは自分が担当してるんですが。シャウトした方がいいと思ったので、いままで歌ってきた曲の中では一番シャウトして歌いました。最初から張り切って叫んでいたので、レコーディングの後半はかなり疲れました(笑)。
キュビン:ボーカルをディレクションしてくださった方が、いままでの自分の歌い方とは違うものを求めてきたので、最初はそれがよく分からくて戸惑いました。いままでの歌い方から鼻にかけるような歌い方に変えて歌ったんですけど。“なぜ来ない来ない〜”というところの歌詞の意味を理解したら“ああー、だからこういう歌い方を求められたのか”と理解できました。歌は難しかったですね。
ナイン:キュビン君と同じように、僕も今回はパートごとに新しい試みを求められたので、それを一生懸命やる。それを心がけて歌いました。
ユジョン:僕は感情を込めて歌うことを心がけました。曲は一聴すると少し明るい雰囲気に思えるんですけど、歌詞の内容はまったくそうではないので。それを歌で表現していくのが大変でした。
──次は振り付けに関してなのですが。「ズルい女」のダンスのポイントはどんなところですか?
キュビン:日本で大ヒットした曲なので、“なぜ 来ない 来ない 〜”のところはみんなが真似できるような簡単な振り付けをあえて入れました。なので、みなさん真似してやってみてください。
──最後のサビパートのみ、ジャンプをしてこちらを矢で射抜くような振り付けが入るところも躍動感あって見どころとなってました。
ユジョン:あそこでビートが爆発するので、それとともに感情が爆発する。それを振り付けでも表したら、ああいうコレオになりました。
ナイン:実際に歌っていると、僕たちもそこで感情的に一番高揚するので。
▲ミル
ミル:そこで、愛の矢を放って。
ナイン:愛にさよならするんです。
ユジョン:愛にBye-Bye。
──MVの見どころはどんなところですか?
ミル:全部です!
ナイン:キュビンさんの顔!
ジュンジ:僕たちの顔、メンバーの体。とくに腹筋!
ミル:セットもとても綺麗で、ペアダンスもあるので、そこも是非注目して欲しいです。
──ペアダンスといえば、楽曲、MVやアートワーク全般を通して、男性的な肉体美と色気、中性的な雰囲気でメンバー同士が絡み合うものを積極的にアピールしているところはOnlyOneOfの特徴でもあると思うのですが。
キュビン:我々が持つ世界観を表現するのにぴったりだからなのだと思います。
──例えばメンバー同士、密着してスキンシップや振りをするとき、少し恥ずかしいなと照れたりすることはないですか?
ミル:全然大丈夫! 楽しんでやってますから。
ユジョン:メンバー同士、相性がいいので楽しくやれてます。
▲ナイン
ナイン:僕らは自分たちの作品は芸術だと思ってやってますから。
──その意識があるから、他のK-POPにはない、中性的でファンタジックな表現も芸術性が高いものとして届いてくるのでしょうね。
ナイン:ありがとうございます。
キュビン:ビジュアル表現だけではなく、サウンドでもより芸術性の高いものを表現したいと思ってます。
リエ:喋っているときはやんちゃになってしまいますけど(笑)、音楽を表現しているときは超真剣にやってます!
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