ボブ・ディラン、サイン本でのオートペン使用を謝罪

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ボブ・ディランが、“手書きのサイン入り”として売りに出した本が実際には手書きではなくオートペンによる署名だったことを謝罪した。

◆ボブ・ディラン画像

アメリカの出版社サイモン&シュスターは今月、ディランのサイン入りで彼の新著『The Philosophy Of Modern Song』のリミテッド版を900冊限定、599ドル(約8万3,000円)で発売したが、購入者たちからサインは本人の手書きではなくオートペンを使用したものだとの苦情が殺到し、同社は発売数日後に誤りを認め、謝罪していた。

ディランは先週終わり、オートペンを使用したのは判断ミスだったとの謝罪文をFacebookに投稿した。「僕のファン、フォロワーたちへ 僕の最近のいくつかのアート・プリントとPhilosophy Of Modern Songのリミテッド・エディションのサインが物議をかもしているのには気づいている。僕は長年、どのアート・プリントにもそれぞれ手書きでサインを入れてきた。問題はなかった。しかしながら2019年、僕は酷いめまいに襲われ、それはパンデミックの時期にも続いていた。これらのサイン・セッションは5人のスタッフと密に取り掛かる必要がある。我々はウイルスが猛威を振るう中、僕の任務を遂行するのに安全で実行可能な方法を見出せなかった。パンデミックの間はいかなるものにもサインをすることができず、めまいも埒が明かなかった。契約上の締め切りが迫り、オートペンの使用が提案された。アートや文学の世界ではこの手のことは“常に”なされていると保証された」

「機械を使用するのは判断ミスだった。僕は直ちにそれを訂正したい。そのために、サイモン&シュスターやギャラリーのパートナーたちと取り組んでいるところだ。深い遺憾の意と共に ボブ・ディラン」

サイモン&シュスターは先週初め、「リミテッド・エディションにはボブのオリジナル・サインが含まれてはいるものの、複製という形式で書かれていたことが判明しました」と謝罪し、購入者たちへ全額返金を申し出ていた。



Ako Suzuki

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