【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「チューブ」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの知ってるわい!的なものから、古楽器のレアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第67回のお題は「チューブ」です。
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オーボエにおいて、本体とリードを結合するパーツ。円錐形で、片側の先端にリードを取り付け、片側を本体に装着する仕組みになっている。パイプとも呼ばれる。
ブラスやニッケルシルバーなどの金属製で、本体に取り付ける側には密閉感を増すためにコルクなどを巻いているものが多い。
オーボエは2枚のリードを使用するダブルリードと呼ばれる楽器であるため、チューブの吹き口側には、2枚の板片(素材に葦が使用されることからケーンと呼ばれる。なお、プラスチック製の板片も使われる)を、糸などで固定することでリードを形作る。
チューブは3つの種類に大別される。大きな内径を持ち息が入りやすいとされるものをフレンチタイプ、狭い内径を持つものをジャーマンタイプ、息を吹き込む側はフレンチタイプより内径が狭く、息の出口側はフレンチタイプと同様の径を持つものをインターナショナルタイプと呼ぶ。
チューブの長さはさまざま。しかし、一般的には45mm、46mm、47mmが多く使われているとされる。
文:竹内伸一
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