【俺の楽器・私の愛機】1032「バルサを抱いたレスポール」
【Gibson Les Paul Studio Lite】(奈良県 Inoshika 69歳)
新型コロナウイルスが世界中に広がり始めた2020年の夏、45年間のサラリーマン生活にピリオドを打って、終活の一環で断捨離に本腰を入れることにした。真っ先に手をつけたのが小さな部屋をほぼ全て占拠しているギターとそのケース達。学生時代に買ったヤマキのフォークギター、就職して初任給で買ったグレコのストラト、欧州駐在時代に買ったエピフォーンのセミアコ、スペイン製クラシックギターなど全て勢いで処分した。
それから1ヶ月もしないうちに無性にギターが弾きたくなって近所のギターショップで、1997年製のブルーのGibson Les Paul Studio Liteを指板がエボニーということだけで購入した。
発売当時16万円もしたレスポール、ボディはMaple Top、Mahogany Back、でネックがMahogany、指板はEbonyと正にレスポール仕様だけど、重さが3.8Kgと異様に軽い!秘密の仕掛けは w/Chromyte insert。日本語で言えば、マホガニーとメイプルトップの間にバルサを挿んだ構造のボディーであるということ。
秘密裏にボディーに穴をあけたモデルに比べ、堂々と構造を公表したこのStudio Liteは全く人気がない。しかし軽さは正義、しかも、このある種セミアコの様な構造のボディーを活かし、柔らかく暖かい音を出す事が出来るのではないかと考え、改造を思い立った。
ピックアップを496R / 500TからSeymourDuncanのSH-1NB/ SH-1B '59 BKに換装すると共に、トグルスイッチ、ジャックなど全ての電装部品を新品に置き換え、ポッドとコンデンサを固定していた鉄製の基板をごっそり取り外し、新品のポッドとコンデンサをボディーに直付けした。外観にも手を加え出来上がったのが写真のレスポール。
自分の思い通りに改造したギターをアンプに繋いで音を創り出す作業は楽しい。何度もトライして、その度に途中で挫折したけど、大好きなクラプトンの曲に最後の挑戦をしよう。
◆ ◆ ◆
クロマイトとギブソンが名付けたバルサ材は、チェットアトキンスSSTやハワード・ロバーツのフュージョンのセンターブロックなどにも使われていますよね。軽くて柔らかいために楽器にはどうなの?という偏見もありそうですけど、目的と使い方次第では、ギターの進化に大きな可能性を感じさせてくれる木材なのではとも思います。アコギトップはスプルースやシダーがベストなように、クロマイトがベストという部位がありそう。(JMN統括編集長 烏丸)
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(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
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(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
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