【インタビュー】カーリングシトーンズ、快作アルバム『Tumbling Ice』完成「2枚目まで作れた、まずそれが嬉しい」

ポスト


カーリングシトーンズのセカンドアルバム『Tumbling Ice』がついに完成! コロナ禍をくぐり抜けたタフな男たち6人が、アイデアと音楽愛をめいっぱい詰め込んだ12曲は、早くも2022年のベストアルバム(アンダー60)との呼び声が高い。前作『氷上のならず者』以上に笑って踊って楽しめる内容となっている。

全員が曲を書き、全員がリードボーカルを取り、全員で演奏するスタイルは前作と同様だ。この騒々しい時代を愉快に駆け抜ける快作について、メンバーに聞いてみた。

  ◆  ◆  ◆

■メンバーみんな、なんやかんやこのグループをすごく楽しんでくれてる

──少し前の話で恐縮ですが、北京オリンピックでの銀メダルについて一言お願いします!

トータスシトーン:単純に嬉しかったですね。ただカーリングのルールを完全に把握してるわけじゃないから、「あ、そうなんや」みたいなことがありつつ、でも気持ちはやっぱりロコ・ソラーレに入ってるから、「身内がやってくれた」みたいな感じが正直ありましたね。

キングシトーン:身内!(笑)

トータスシトーン:面識はないけど、なんか不思議と身内っぽい感じがするんですよ。

浜崎シトーン:僕は前に常呂町(北海道)にひとりで行ってコンサートやったことあって、なぜか鈴木夕湖選手のご両親と呑んだんですよね。そのときにピョンチャン五輪の銅メダルをかけさせてもらったんで、その思いがあったから今回は余計に嬉しかったです。

奥田シトーン:鈴木選手本人はいなかったの?

浜崎シトーン:本人は合宿でいなかった。

▲ロコ・ソラーレ

──キングシトーンは銀メダルについては?

キングシトーン:ありがとうございます(笑)。ルールも正確にはわからなかったんですけど嬉しかったですね。「ソラーレ」を作ったタイミングがギリギリだったから、ホントに届くかどうかっていうのをリアルタイムで状況を見れたんで、そういうドキドキ感もあって。それで競技が終わったあとに、やる前に届いて選手のみなさんに聴いてもらえてたんだってのがわかって、すごく嬉しかったです。

斉藤シトーン:俺はドラムの屋敷豪太さんとスタジオで飲んでて、スイスとの準決勝を見てました。ルールもわかんないまま見てたんですけど、最終的に勝ったときに、二人でちょっと泣いちゃったんですよ。

──酔っ払ってたんじゃないの? 

斉藤シトーン:それもあった(笑)、ずっと二人で見てて、「よかったですなー」ってなって。それでカーリングって面白いんだなって、初めてちょっと知ったの。だから決勝はすごく残念だなと思った。

奥田シトーン:僕は予選しか見てないです。大事な試合は見れてなくて。それこそグループLINEで結果を知るだけみたいな感じだったんですけど、「わあ、勝ったのか。良かった良かった」みたいな。で、「ソラーレ」を聴いてくれたって話もあって。もし聴いてくれて、それで準決勝で勝ったんなら、「なんちゅうタイミングや」と思った。

──知り合いが銀メダルを取るって、めったにないですよね。

奥田シトーン:まあでも、知り合いじゃないですけど。勝手にこっちが近づいてってるだけで(笑)。

──そして寺岡シトーンは? 

寺岡シトーン:見ました、見ました。感動しましたよ。決勝リーグに上がれるかどうかみたいなときに、一発逆転があったり。すごい感動しましたね。もちろん決勝も見てました。

──では今回のアルバムの話をお願いします。

寺岡シトーン:2枚目まで作れたっていう、まずそれが嬉しいですね。メンバーみんな、なんやかんやこのグループをすごく楽しんでくれてる。「おお〜、2枚目、来た〜!」みたいな感じはあります(笑)。

──前作から2年8ヶ月も経っちゃいました。

寺岡シトーン:そうですね。みんな忙しいんで、2枚目のアルバムのタイミングはホントにみんなのスケジュール次第だった。でも今回、このアルバム用の新曲も一気にドーンっと出来て。ただそのレコーディングに、僕は風邪で行けなかった(笑)。

──え~?!(笑)

キングシトーン:いなかった! そういえば、リーダーいなかったわ(笑)。

寺岡シトーン:そうなのよ(笑)。

奥田シトーン:ひとり、いなかったわ。

寺岡シトーン:寂しくてしょうがなかった。

奥田シトーン:いちばん大事なときにいなかったね。

寺岡シトーン:(笑)みんなのレコーディングを横目で見ながら、この楽しい空気を吸えなかったのは残念だった。でもこうやって2枚目がちゃんとできて、ツアーも決まったっていうのは、奇跡的に嬉しいですね。

▲アルバム『Tumbling Ice』

──今回のレコーディングも、メンバーがリアルで集まって合宿をしたんですか?

寺岡シトーン:はい、1月の中旬に僕以外が集まって(笑)。

奥田シトーン:リモートやらなんやらで録ってたのが半分ぐらいあって、これぐらいあったらアルバムになるだろうっていう残りの曲をバババッと3日間ぐらいで録った。ちょっとやりすぎて、1曲増えたけどね。

寺岡シトーン:僕、そのレコーディングを欠席してたから、曲が生まれていく過程をあんまり知らないんですよ。だからこの場を借りて、知りたいかも(笑)。

◆インタビュー(2)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報