クミコ、ジャック・ブレルの世界的反戦歌「愛しかない時」MV公開

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歌手・クミコが、6月15日にジャック・ブレルの世界的反戦歌「愛し合ない時」を配信シングルとして先行リリースするが、本日よりレコーディング風景を撮影したミュージックビデオが公開された。

クミコは、美輪明宏、金子由香利、戸川昌子などを輩出した今はなき伝説のシャンソン喫茶・銀巴里で1982年にデビューをしてから2022年で40周年を迎える。その記念企画として、クミコが27歳の時に初めて日本語詞をつけて歌唱した自身の原点といえるシャンソンの名曲「愛しかない時」を新録音し、6月15日に先行配信、8月10日にCDシングルをリリースするが、制作過程は紆余曲折の道のりであったという。

レコーディングを目前に控えた2022年2月末、ロシアによるウクライナ侵攻が発生する。「愛しかない時」は、シャンソン歌手ジャック・ブレルが作詞作曲した世界的反戦歌であり、またクミコはテレビ番組のドキュメンタリー取材でウクライナを2度訪問したことがあるため、この反戦歌とどう向き合うべきか悩み、一時は歌えない状況となってしまったということ。ある日、悩んでいたクミコのもとに、ウクライナ訪問時に通訳を担当し帰国後も交流を続けていたキーウ近郊在住のウクライナ人・ヴィタリーさんからメールが送られてきた。ヴィタリーさんは家族と共に国内の西側へ逃げる車の中でクミコの歌を聴いているという。するとクミコは、ヴィタリーさんに向けて、「愛しかない時」をアカペラで歌い動画メッセージを送ると、「歌を聴いて涙があふれました。その涙と共に悲しみが少し体の外へ出ていきました」とヴィタリーさんからメッセージを受け取った。
 
このことをきっかけに、何の力になるかはわからないし今は無力に感じるけれど、平和を願い歌い続けること、それが歌い手が唯一できることなのではないかと思い、国籍も年齢も関係なく、人間同士の繋がりや愛を伝え、明日の光を信じ、「愛しかない時」をこれからも歌い続けていくことをクミコは決意。このような様々な思いや経緯を経て実現したレコーディング風景を撮影したミュージックビデオが、日本コロムビアのオフィシャルサイトで公開スタートした。


「愛しかない時 Quand on n’a que l’amour」


配信日:2022年6月15日
COKM-43899
(作詞・作曲:Jacques Brel 日本語詞:クミコ 編曲:大貫祐一郎)
『愛しかない時 Quand on n’a que l’amour 』ミュージックビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=5PFWs4KxTNM
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