【インタビュー】THE FOREVER YOUNG、“エバヤン節”全開のポジティブなエネルギーに満ちたメッセージソング「君を輝かせて/もういっかい」
■「もういっかい」は、いろんな人に聴いてほしいなという
■レンジを広げて作れた曲なんじゃないかなと思います
――「もういっかい」の方も、「ワン・ツウ・スポーツクラブ中央」イメージソングとしてタイアップが付いているんですね。
クニタケ:これは、福岡県糸島市というところにある「ワン・ツウ・スポーツクラブ中央」というスポーツクラブの依頼を受けたテレビ局から「イメージソングを作りませんか?」と言っていただいて。それで、僕がジムスタッフの話やトレーニングを体験させていただいて、そこでイメージを膨らませて曲を作るという内容でテレビ出演をさせていただいたんですが、その後考えて練って練って作った曲です(笑)。
――ちなみに、クニタケさんはここ数年でかなり体をシェイプアップしましたよね。ジムに通って鍛えたりしていたんですか?
クニタケ:いや、ジムにはまったく行ってないです。これはですね、北斗晶さんが「1日10回でも腕立てしたら変わる」って言っていたのを聞いて、それを信じてコロナ期間中に1日10分から15分筋トレするというのを2年ぐらい続けたんです。あとは豆腐をアレンジして食べてたんぱく質を摂っていたら、痩せました。
――「もういっかい」は、今の時代に力を与えてくれるメッセージソングですね。
クニタケ:僕らの音楽には背中を押す曲、誰かの手を引くような曲はいっぱいあって、いつも1人に対して思いを込めて歌ったりするんです。でもこの曲は、いろんな人に聴いてほしいなという、レンジを広げて作れた曲なんじゃないかなと思います。
――今回、テーマを与えられて曲を作ってみて、どんなことを感じましたか。
クニタケ:テーマがあるのでやりやすいというのはあるんですけど、やってみて「寄せられないな」というのはありました。僕らにできることはこれしかないので、「老若男女に聴いてもらえる曲を」という依頼があったんですけど、僕らなりの曲にしかできないなって思いました。
――今、曲が完成するまでには4人でどんなやり取りがあるのでしょうか。
オガワ:セッションみたいな感じです。最初は「これぐらいのスピード、テンポで」とか僕にリズムを頼んでもらって、そこにクニちゃんがベースを弾き出して歌もなんとなく歌って、ギターがコードを決めて仮のバンドのオケを作るんです。そこから徐々に詰めていく感じです。
――「もういっかい」についてはいかがでしたか?
オガワ:「君を輝かせて」もそうなんですけど、ショートチューン寄りの何回でも繰り返して聴ける曲で、歌から始まってからずっと走りっぱなしというか、疾走感のあるパターンにしたんです。完成して聴いてみたら、スポーツとか何をするにしても「よし、やるぞ!」って奮い立たせてくれるような楽曲になったと思いました。
タカノ:この曲は、ギターのフレーズがギリギリまで決まらなかったんです。単純になりすぎないようにどうしようかって考えたんですけど、タイスケが良いフレーズを持ってきてくれたので完成しました。
ナカオ:今、パソコンを使って曲づくりしたりしているので、実際に会わなくても色々フレーズを弾いてみてそれをジュンスケ君に投げて「こんなフレーズはどうですか?」というやり取りができて、そこで2人が良いと思うものを最終的に合わせて作った感じです。
▲タカノジュンスケ
――クニタケさんは、ベースのフレーズをどうやって作ってるんですか?セッションのときに作る感じ?
クニタケ:う~ん、どうしてるんですかね?(笑)。でも、最初にこれって決めたらそれがベーシックになってあんまり変えないですね。そんなに難しいこともしていないし、ちょっとこだわりたいフレーズがあれば徐々に入れていく感じです。根本から変わることは、僕の場合はそんなにないです。
――クニタケさんとオガワさんは、前身バンドから数えると今年で15年一緒にバンドをやってますが、そのあたりは意識したことないですか?
オガワ:全然意識したことないですね。結構、「〇〇周年ツアー」とか銘打つことってありますけど、僕らは1回もそういうことをやったことがないですね。
クニタケ:でも、確かに一緒にやりだして15年経ってますね。
――それに今気づいたぐらい、気にしてなかった?
クニタケ:はい……。
一同:(笑)。
クニタケ:だって、15年って言ったら0歳が中2になってますもんね。ヤバいですね。
――お2人の中で、15年間でドラム、ベースのやり取りとか変わったところはありますか。
オガワ:いや、全然変わっていないです。
クニタケ:本当に何も変わっていないです。15年やってるって、全然若手じゃない感じがしますよね(笑)。もちろん、その間に山あり谷ありでしたけど、「あのときああいうことがあったよね」っていう話ができる関係でいられたんじゃないかなと思っています。
▲ナカオタイスケ
――全国9か所をまわるライブツアー<FOREVER YOUTH TOUR 2022 ~雪松がさぁ待っている~>が6月7日(火)渋谷CLUB QUATTROからスタートしますね。ツアーに向けてどんなことを考えていますか?
クニタケ:久々に僕らの冠のツアーで友だちのバンドも呼んでやるツアーなので、自分らが一番楽しみにしています。前までのツアーのときって、こういう状況だから、「あれができないこれができない、だからみんな我慢してどうのこうの」って思いながらライブをしてましたけど、今回はもう「楽しいことしようぜ!」という気持ちでまわれそうだなって思ってます。
タカノ:ライブは毎回楽しいですけど、今回も本当に楽しみです。
ナカオ:今回はCMになった曲のツアーなので、そこから僕たちのことを知ってくれた人たちがいっぱい来てくれたら嬉しいです。
オガワ:本数的にはそんなに多くはないんですけど、2週間ぐらいで一気にまわるツアーなので、久しぶりの濃い時間になるんじゃないかなって思います。
――コロナや戦争のことをはじめ、最近の世の中はネガティブな話題が多いですが、アーティストとして思うところがあれば聞かせてください。
クニタケ:目まぐるしくいろんな出来事があって、それに振り回されたり足を掴まれて感情が引きずられたりすることがあると思うんですけど、そういう気持ちの浮き沈みがある人たちに対して、今また改めてTHE FOREVER YOUNGというバンドをやるべきなんじゃないかなと思っています。僕自身が世間一般のニュースに対してどう感じるというよりも、例えばそれで友だちが落ち込んでいたり、周りの人がどうにかなってしまう方が、僕にとっては事件だったりするので。THE FOREVER YOUNGのことが好きだったり、僕らの音楽にCMで出会った人で、世の中のことに一喜一憂しているやつがいるんだったら、そいつのためにまたこのツアーもまわれますし、ライブをやろうと思っています。
取材・文:岡本貴之
リリース情報
5月25日(水)リリース
1.君を輝かせて
※「餃子の雪松」CMソング
2.もういっかい
※「ワン・ツウ・スポーツクラブ中央」イメージソング
ライブ・イベント情報
<FOREVER YOUTH TOUR 2022~雪松がさぁ待っている~>
6月7日(火)渋谷CLUB QUATTRO w/ハルカミライ
6月8日(水)横浜B.B STREET w/NUBO
6月10日(金)盛岡the five morioka w/INKYMAP/FUNNY THINK
6月11日(土)石巻BLUE RESISTANCE w/INKYMAP
6月13日(月)名古屋HUCK FINN w/YONA YONA WEEKENDERS
6月14日(火)京都MUSE w/BUZZ THE BEARS
6月16日(木)高松DIME w/Hump Back
6月17日(金)大阪ANIMA w/Hump Back
6月19日(日)久留米ウエポン w/ジ・エンプティ
チケットリンク
https://eplus.jp/theforeveryoung/
※横浜B.B STREETのみリンクが異なります。
https://eplus.jp/sf/detail/3615560001-P0030001
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