【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「ハイハット・シンバル」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第43回のお題は「ハイハット・シンバル」です。
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上下2枚のシンバルを組み合わせて演奏する楽器。専用のスタンドに2枚のシンバルをセットし、スタンドに付いているペダルを足で操作することで、上部のシンバルが稼働。それにより、上下のシンバルを重ね合わせることで音を出したり、上下のシンバルの開き具合を調整しながら、スティックでさまざまな音を出したりと、多彩な音色が出せるようになっている。
シンバルの口径は14インチが主流だが、10~15インチくらいまでのシンバルを好むドラマーも多い。
1930年代に考案されたと言われ、当初は、ペダルを踏み込むことで2枚のシンバルを重ね合わせて音を出すだけだったが、ハイハット・シンバルの位置を高くすることで、手でも演奏可能になった。
ペダルを踏み込んで2枚のシンバルを重ね合わせたまま音を鳴らすクローズ奏法、と2枚のシンバルを重ね合わせないまま音を鳴らすオープン奏法が主な使い方。オープンで音を鳴らし、そのまま踏み込んで音の響きを止めるなど、音の長さを調節できるのもハイハット・シンバルの大きな特徴となっている。
文:竹内伸一
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