アジア音楽チャートを賑わす謎の日本人アーティスト「ロクデナシ」とは?

ポスト

SNS発のボーカリスト「にんじん」によるオリジナルプロジェクト『ロクデナシ』が歌う楽曲「ただ声一つ」がアジア各国のチャートを賑わしている。

にんじんとは、2019年12月より動画投稿サイトTikTokにて「歌ってみた(カバー動画)」をスタートさせた女性ボーカリスト。儚さの中にも優しくあたたかみのある歌声が若い世代を中心に話題となり、2022年3月時点でTikTokフォロワー85万人、SNS総フォロワーは100万人を超える。

そんな「にんじん」が2021年6月より、気鋭のボカロPコンポーザーによるオリジナルプロジェクト『ロクデナシ』として、これまでにオリジナル楽曲を3曲リリースをしているが、2021年12月に発表した最新曲「ただ声一つ」が日本のみならずアジア各国で話題を席巻している。

特に香港では、Spotifyバイラルチャート50で最高1位を獲得し、King Gnu最新曲“カメレオン”を押さえ、堂々の日本人アーティスト最上位。また、3月29日(日)時点で23日間連続チャート入りを果たしている。2020年6月末、香港国内で「国家公安法」が施行され、国民の自由に制限がかかっている中、本楽曲メッセージでもある 『生きづらい世の中に対する叫び』 『悩みは誰しもが抱えて生きている』といった歌詞や、切なさを直感的に感じ取れるピアノ音色、そして、にんじんの包み込むような歌声が見事に融合し、政治情勢で困惑中の香港人の胸にダイレクトに突き刺さっているのではないかと思われる。

   ◆   ◆   ◆

■コンポーザー・MIMIコメント
「現在様々な世界的な難しい情勢がある中で、誰しも心の中に『生きるのって大変だな』『なぜか寂しいな』といった感情を抱くことがあるんじゃないかなと思います。そうした複雑な思いを抱えながら今を生きている人々に、“ただ声一つ”が少しでも寄り添うことが出来たのなら、それ以上のことはありません。これからも“ただ声一つ”をよろしくお願いいたします。」

■にんじんコメント
「まさか香港で音楽チャート1位を取れるとは夢にも思わなかった。私自身、香港という国の歴史や現状はニュースで流れてくるレベルの知識しかないので大それたことは言えませんが、この曲を聴いていただいて、新しい一歩を踏み出すことの後押しとなり、世界がより良い方向に動くキッカケになってくれると嬉しい。」

   ◆   ◆   ◆

昨年2021年には初のワンマンライブを開催予定だったが、コロナの影響により延期となった。「今年こそは開催したい。」と意気込むにんじん。今後の活躍に期待がかかる。


■3rd Single「ただ声一つ」
2021年12月22日配信スタート
https://Rokudenashi.lnk.to/OneVoice

この記事をポスト

この記事の関連情報