『コーダ あいのうた』、主演エミリア・ジョーンズのインタビュー映像解禁
家族の中でたった一人“健聴者”である少女・ルビーは「歌うこと」を夢みた。そして、彼女が振り絞った一歩踏み出す勇気が、愉快で厄介な家族も、抱えた問題もすべてを力に変えていく……。米国時間2021年12月13日に発表、アカデミー賞前哨戦として名高い第79回ゴールデン・グローブ賞にてに輝き、配給権の争奪戦が勃発、映画祭史上最高額・約26億円で落札されたことも大きなニュースになった今年最高に胸熱で爽快な感動作『コーダ あいのうた』。この度、主人公・ルビーを演じたエミリア・ジョーンズが本作の重要なテーマである“音楽”と“歌”について語ったインタビュー映像を解禁した。
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本作で演じた“CODA”という存在、言葉の意味について「ろう者の親を持つ聴者」だと説明するエミリア。「二つの世界を持つことは幸運なことであると同時に、その間を常に行き来しなければならないがゆえに、どちらの世界にも属しきれないという葛藤も抱えていること知った」、「ルビーは家族の中で唯一耳が聞こえる存在。自分だけが孤立しているように感じて“自分も家族と同じく耳が聞こえなかったらいいのに”と思うこともあるのではないかと思う」と心を寄せる。
エミリアが劇中で伸びやかな歌声を披露していることも話題の一つだが、なんと「歌のレッスンを受けたのは、今回が初めて」だという。しかし、彼女の父が歌手だったため、常に近くに音楽があったという。「ずっと歌は歌っているし、歌が大好きなの。でもプロとして歌を歌ったことは一度もない。(本作のオーディションでは)フリートウッド・マックの『ランドスライド』という歌で、ギターの弾き語りでオーディションに挑んだの。とても、静かで繊細な曲。でも、(役が決まって)最初の歌のレッスンの時に、エタ・ジェイムズの歌を渡されて、耳を疑ったわ。気が遠くなった」と笑顔で話し、しかもその後「現場で、音楽プロデューサーのニック・バクスターとマリウスに会って、『(劇中に登場する)聖歌隊のメンバーのほとんどは、バークレーの音大から来たんだよ』と言われて、『え? 本当に?』という感じだった」と、衝撃を受けたことを告白。「私はその中から(歌の才能のある生徒として)V先生に選ばれるという設定なのに。(説得力のある歌が歌えるかどうかが)本当に気が遠くなったわ」と当時を思い起こした。
撮影現場で実際に生で歌を歌ったことについては「本当によかった。何テイクか撮影していくうちに、父役・トロイが『もっと大きな声で』と言ってくれた。彼がそんなこと言うなんて思ってもみなかった」、「でも、それによって、もっと大きな声で歌おうと思った。とても有意義な撮影だった。一日で、いろんな変化があったから。みんながその瞬間を生きていた。私は、できるだけトロイにいっぱい届けたいと思ったの」と、実際のろう者であるトロイが彼女の歌を応援、そのことでさらに音楽と歌を通した素晴らしい交流が体験ができたことを明かした。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。共演は『シング・ストリート未来へのうた』で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』のオスカー女優マーリー・マトリンや本作でゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされたトロイ・コッツァーなど、全員が実際に耳の聞こえない俳優たち。そこまでキャスティングにこだわった監督は、『タルーラ〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダー。
“CODA”は、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ど”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。本作は2015年に日本でも公開されたフランス映画「エール!」のハリウッド版リメイクでもある。抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする……熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの大好きな一本になるに違いない。
『コーダ あいのうた』
監督・脚本:シアン・ヘダー出演:エミリア・ジョーンズ「ロック&キー」、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ『シング・ストリート未来へのうた』、マーリー・マトリン『愛は静けさの中に』、トロイ・コッツァー
原題:CODA|2021 年|アメリカ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112 分|字幕翻訳:古田由紀子|PG12 配給:ギャガ GAGA★
(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
◆『コーダ あいのうた』 オフィシャルサイト
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