アンスラックスのフランク・ベロ、ビッグ4公演を振り返りメタリカに感謝
アンスラックスのベーシスト、フランク・ベロは、様々な点でメタリカのジェイムズ・ヘットフィールドに感謝しているそうだ。
◆アンスラックス画像
その1つが、メタリカ、アンスラックス、スレイヤー、メガデスが集結した<The Big Four>公演(2010~2011年)の開催だという。ベロは昨年11月、自伝『Fathers, Brothers, and Sons: Surviving Anguish, Abandonment, and Anthrax』の出版にあわせ開催したサイン会/Q&Aセッションの席でこう語ったという。
「メタリカは“ビッグ4”をやる必要なんてなかった。彼らは、彼らだけでスタジアム公演をソールドアウトできる。彼らは世界最大のバンドだと言っていい。(昨年、ヘットフィールドに会ったとき)俺は、彼にこう言ったんだ。“誰かすでに言ったかもしれないが、彼らが何言ったか知らないが、ありがとう。素直にありがとう。感謝してるよ。君ら、やる必要なかった”って。彼は“わかったよ”って言ってた。彼はすごく謙虚な人だ。自分が持つ力、影響力をわかっていながら、“わかったよ。あれはお祝いだったからな”って謙虚に言える人なんだ」
ベロは『Fathers, Brothers, and Sons: Surviving Anguish, Abandonment, and Anthrax』の中で、少年時代に父が家族を見捨てたことで負った心の深い傷について綴っているが、これは、ヘットフィールドが以前、父不在で育つ子供たちを取り上げたドキュメンタリー『Absent』(2010年)で同様の体験について明かしていたことに感銘を受けたからできたのだという。それも、ヘットフィールドに感謝したそうだ。
「(2021年11月、フェスティバルで)俺ら、メタリカと同じ日にプレイした。それで、ジェイムズのとこへ本を持って行ったんだ。ありがとうって言って手渡したかった。“この本は、君の言動、君が”父から見捨てられたことについて話す“ってならなかったら、できなかったかもしれない。それを知ってほしかった”って伝えた」
<The Big Four>公演は2010~11年にヨーロッパとアメリカで開催され、その模様は『The Big Four: Live from Sofia, Bulgaria』として映像化された。
Ako Suzuki
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