ザ・ダークネス、癌闘病を機にホーキンス兄弟が和解し、再結成に至る

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ザ・ダークネスのジャスティン(Vo,G)とダン(G)のホーキンス兄弟は、ダンが癌と診断されたのを機に、あらためて兄弟の絆の固さを実感し、それがバンドの再結成へ繋がったという。

2003年、ファースト・アルバム『Permission To Land』が全英1位に輝き、数々の音楽アワードを受賞するなど、成功を手にすると、ジャスティンは薬物に走り、バンドは早くも2006年に解散した。当時について、彼は英国の新聞『The Guardian』のインタビューでこう語った。「ザ・ダークネスを正式に結成したとき、その原動力はダンだった」「俺は、何人かをイラつかせたかった。ダンの目標はもうちょっと明白だった。(優れたソングライターへ贈られる)アイヴァー・ノヴェロ賞の受賞だ。俺らはどちらも、それぞれの目的を達成した」

「当時の俺は、ドラッグ中心に行動していた。あれは本当に破壊的だった。俺がもっとしっかりしていれば、俺ら、もっと色んなことを成し遂げたかもしれない。俺はピリピリしていて、全ての関係に影響が出た。最も酷かったのは弟との関係だ」

ザ・ダークネスに関連したもの全てから離れなければならないと感じたジャスティンは、2年間、ダンと口をきかなかったという。しかし、同じ頃にダンが精巣癌と診断され、2人の関係に変化が現れた。ダンはこう話している。「治療中、俺は家族から離れていたんだ。1人で化学療法に向き合おうと。そしたら、ジャスティンが“俺も行く。俺がお前を連れて行く”って言ってくれた。病院で待っている間、俺らの間にこういう絆があるってこと、どれくらいの人が知っているんだろうって思った。俺らが友達であることさえ、知らなかった人が多いだろう。あれは温かい時間だった」

ザ・ダークネスは2011年に初期メンバー4人で再結成を果たした。2015年にはクイーンのロジャー・テイラーの息子ルーファスをドラマーに迎え、活動を続けている。



Ako Suzuki
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