あいみょん、日本武道館で弾き語りライブ「みんなの前に立って歌ってこれた5年間、すごい幸せ」
あいみょんが11月30日、東京・日本武道館で<AIMYON弾き語りTOUR 2021〜傷と悪魔と恋をした♡ in 武道館〜>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
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11月30日、あいみょんが現在行われている弾き語りツアーの追加公演として、<AIMYON弾き語りTOUR 2021〜傷と悪魔と恋をした♡ in 武道館〜>を開催した。あいみょんが日本武道館で弾き語りのワンマンライブを行うのは2019年2月以来2度目。この日はちょうどメジャーデビュー5周年の日にあたり、メモリアルな一日を大勢のファンが祝福した。
ツアーグッズの黄色いフリースを着たオーディエンスが目立つ場内が暗転し、あいみょんがステージに登場すると、一曲目に披露されたのは今回のツアーのために書き下ろされた新曲「傷と悪魔と恋をした!」。ピンスポットのみで、ぼんやりと浮かぶあいみょんの姿を会場全体が見守ると、今年CMソングとしても話題を呼んだ「青春と青春と青春」からはステージが明るくなり、場内から自然とクラップが起こる。「ポプリの葉」では繊細なスリーフィンガーとメランコリックなメロディーでグッと引き込み、「弾き語り」と一言で言っても、歌の表情は実に多彩だ。
MCでは場内が明るくなり、声が出せない代わりにスケッチブックなどにメッセージを書いたオーディエンスとコミュニケーションを取りながらのアットホームな雰囲気の中、「次の曲は2年前の武道館で一番最初に歌った曲」という紹介から、「マリーゴールド」を披露。サビでは手を振るオーディエンスも見え、思い思いに楽しんでいることが伝わってくる。ピンク色のムーディーな照明で歌った「スーパーガール」と、それに続く「朝陽」は原曲のファンキーなアレンジとの違いが面白い。「朝陽」は言葉数の多い曲だが、アコギ一本でも軽快なフロウでグルーヴを生み出すあいみょんのシンガーとしての力量が改めて伝わってくる。
「ここから数曲はゆったり聴けるセットリストになってるので、彼氏の肩にちょこんとしてもいいし、ゆっくり聴いてもらえればと思います」と話して、まずはじめに披露されたのは「裸の心」。普段はピアノとともに歌われる曲だが、原曲よりもゆったりとしたタイム感で、情感たっぷりに届けられたこの曲はやはり絶品だ。切々と歌われる「恋をしたから」に続いては、リリースされたばかりのニューシングル「ハート」を歌唱。「裸の心」、「恋をしたから」と同様に、恋をしたときの胸の高鳴りとせつなさを表現する、実にあいみょんらしい一曲であり、フェイクを交えながら歌い切ると、場内は大きな拍手に包まれた。
続くMCでは広いステージの両端を行き来しながらオーディエンスとやりとりをして、この“距離の近さ”もやはりあいみょんのライブの魅力。そして、メジャーデビュー5周年に触れ、「音楽を続けるのはいくらでも、ひとりでも続けられるんですけど、こうやってみんなが目の前にいてくれて歌い続ける、ということを続けることが難しいと私は思っているから、みんなの前に立って歌ってこれた5年間はすごい幸せやなと思います。みんなのおかげで日々楽しいです」と感謝を伝えると、「これから歌う2曲は私が18歳くらいのときに作って、路上ライブで必死に歌ってた曲」と話し、インディーズ時代に発表した「夜行バス」と「19歳になりたくない」を披露。アップテンポの「夜行バス」では自然とクラップが起こり、大人になることの揺らぎを歌った「19歳になりたくない」ではシリアスな表情を見せる。
太陽の塔への憧れを歌うトーキングブルース調の「TOWER OF THE SUN」ではブルースハープを吹き、複数のピンスポットがタワーのような形を作り上げた演出も非常に印象的。一転、「生きていたんだよな」は場内が暗転したままで歌われ、死生観を綴った歌詞の内容と、切実な歌声が胸に刺さる。地元・関西での弾き語り時代の曲から、メジャーデビュー曲へと至るこのパートは、まさにあいみょんの上京物語だ。
「次の曲はメジャーデビューしてからの5年間で一番どうしていいかわからなくて、一番ガムシャラだったときに作った曲。でもそんな曲を今年リリースできて、こうやって武道館で歌えるのが嬉しいし、一つひとつ夢が叶ってるんやなって感じます。みんなのおかげです。ホンマにこの5年間ありがとうございました」と改めて感謝を伝え、大きな拍手が起こる中、「引退するみたいやな(笑)。まだまだやりまっせ」と付け加えると、音楽への愛を綴った「愛を知るまでは」を堂々と歌い上げる。さらに「みんなのリズム感と手拍子が必要」と伝えて披露された「今夜このまま」では、オーディエンスがBメロで一斉にクラップをして、会場中が一体に。《歩こう 進もう 今は 涙とは サラバ》とスリーフィンガーでしっとり歌う「サラバ」は、様々な悲しみを洗い流すかのような名演だった。
「シンガーソングライター・あいみょんをこの場でみんなに見ていただけて、すごく嬉しくて、楽しくて、幸せでした。最後の曲はみんな立ってもらえませんか?」と告げると、「最後の曲はいつかまたみんなと大声で歌いたいと思ってる曲です!」と生声で伝えて、この日最後に届けられたのは「君はロックを聴かない」。明るくなった会場中がクラップに包まれ、サビでは手が振られ、アウトロではあいみょんがステージ前方でアコギを思いっ切りかき鳴らし、記念すべき一夜を締め括った。
取材・文◎金子厚武
撮影◎鈴木友莉
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■ライブ情報
2022年
1月20日(木)東京・立川ステージガーデン
1月24日(月)、25日(火)大阪・フェスティバルホール
1月27日(木)福岡・福岡サンパレス
1月31日(月)宮城・仙台サンプラザホール
2月2日(水)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
2月8日(火)東京・東京ガーデンシアター
2月14日(月)愛知・センチュリーホール
2月16日(水)広島・上野学園ホール
料金:¥6,500(税込)
※未就学児童入場不可
▼先行予約
AIMYON OFFICIAL FANCLUB “AIM”会員先行予約(1次販売)
2021年12月1日(水)12:00〜12月13日(月)23:59
※これからの会員登録でも可
AIMYON OFFICIAL FANCLUB "AIM":https://sp.aimyong.net/aim/
<AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”>
2022年
4月16日(土)、17日(日)兵庫・ワールド記念ホール
4月23日(土)、24日(日)広島・広島グリーンアリーナ
4月29日(金)、30日(土)新潟・朱鷺メッセ
5月7日(土)、8日(日)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
5月14日(土)、15日(日)宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
5月21日(土)、22日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
5月28日(土)、29日(日)静岡・エコパアリーナ
6月4日(土)、5日(日)熊本・グランメッセ熊本
6月18日(土)、19日(日)沖縄・沖縄アリーナ
6月25日(土)、26日(日)愛媛・愛媛県武道館
7月1日(金)、2日(土)東京・国立代々木競技場 第一体育館
7月5日(火)、6日(水)大阪・大阪城ホール
7月9日(土)、10日(日)愛知・日本ガイシホール
7月23日(土)、24日(日)神奈川・ぴあアリーナMM
料金:¥8,000(税込)
※未就学児童入場不可
※今回のツアーは各自治体や会場とも相談の上、大声での歓声や声援等がないことが前提の公演として、キャパシティ100%で販売予定。会場によりワクチンパスポート制度が実施される予定です。チケット申し込みや参加に際しての注意事項、感染症対策等の最新情報は、アーティスト及び公演主催各社のオフィシャルサイトでご確認ください。
■リリース情報
2021年11月24日(水)発売
WPCL-13339 ¥1,100(税込)
収録曲:
01 ハート(TBS系 火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』主題歌)
02 森のくまさん
03 ハート(Instrumental)
04 森のくまさん(Instrumental)
▼先着購入者特典:
各店舗:「ハート オリジナルクリアファイル(A5サイズ)」
Amazon.co.jp:メガジャケ(240mm×240mm)
配信、購入リンク:https://aim.lnk.to/heart