【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「リッププレート」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第25回のお題は「リッププレート」です。

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フルートの頭部管(息を吹き込む側)に付いている板。中央には唄口(歌口とも)と呼ばれる息を吹き込むための穴が開いており、そこに息を吹き込むときに、リッププレートに下唇を乗せることで、安定した演奏を可能にする。楕円形の金属片を曲げたものを、ライザーと呼ばれる台座を介して管体に装着する。

かつて主流だった木製フルートでは、管の厚みや太さを部分的に残す必要があったとされるが、金属製のフルートが開発されたときに、木製と演奏感が変わらないようにするために考案されたと言われる。

唇を乗せる部分が平らな形状をしているものや、波打っているものなど、さまざまなバリエーションがあり、また、材質も銀製、金製、木製などさまざま。形状と材質の違いが、そのサウンドにも大きな影響を与えるとされる。

文:竹内伸一



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