ブライアン・メイ「発言が微妙に歪められた」
ブライアン・メイが、人種や性別、トランスジェンダーという言葉を含めた自身の最近の発言について釈明した。
ブライアンは先週、英国のテレビ局ITVのイベントに出演した際、キャンセル・カルチャーに対する懸念を示し、「もしクイーンが今スタートするのであれば、僕らは異なる人種、性別、トランスジェンダーの人たちをバンドに迎えるよう強制されただろうね。でも、人生って必ずしもそうあるべきではない。僕らは分離することも異なることもあり得る」「例えば、フレディ(・マーキュリー)はザンジバル出身だった。ブリティッシュじゃなかったし、白人でもなかった。そんなこと、誰も気にしていなかった。誰も議論しなかった。彼はミュージシャンだった。僕らの友人でブラザーだった。僕らは立ち止まり、“僕らは彼と活動すべきなのか? 彼の肌の色は正しいのか? 性的指向は正しいのか?”なんて考える必要はなかった。いまは、そこまで計算しなくてはいけないのを僕は怖いと思う」などと話した。
この発言が物議をかもしたことに、ブライアンは週末(11月28日)、インスタグラムに以下のような声明を出した。「そうだ──僕は最近ITVのイベントで、ジャーナリストに不意打ちを食らい、完全に陥れられた。僕がまるでトランスジェンダーの人々には友好的ではないかのようなニュースが大量に流れることとなった。これほど事実とかけ離れていることはない。僕の言葉は微妙に歪められた。このような私利のためには他人を犠牲にする記者たちと話すとは、うかつだった」
「あの記事により傷ついた人たちに深く謝罪する。僕の心は常に、あらゆる人種、宗教、性別、性的指向の人々、いかなる形、サイズであろうが──そして全ての生物に対しオープンだ。僕らはみんな、この世界において尊敬と平等に値する。この数日、僕を擁護するため歩み出てくれた人たちに感謝する。君らが僕を信じてくれたことは大きな意味がある」
ブライアンとクイーンで活動を共にするアダム・ランバートは、これにハートの絵文字で返信している。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ブライアン・メイ、軽症の脳卒中からの回復を報告「ギターは弾ける」
ブライアン・メイ、あらためてピート・タウンゼントを称賛「彼抜きでロック・ギターは想像できない」
クイーン『伝説の証 - ロック・モントリオール1981』、5月10日に発売決定
トニー・アイオミ、ジミー・ペイジ、ブライアン・メイが、Gibsonの新旗艦店に集結
【ライブレポート】クイーン+アダム・ランバートのライブに見る、歴史と現在の先にあるもの
【ライブレポート】クイーン+アダム・ランバートによる壮大なロック美学
クイーンのトリビュートバンド・GOD SAVE THE QUEEN、5月にジャパンツアー
GLAY、クイーンのドームツアー札幌公演にスペシャルゲストで出演決定
トニー・アイオミとブライアン・メイ、「Paranoid」をジャム