【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「ツインペダル」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第21回のお題は「ツインペダル」です。
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ドラム・セットにおいて、足でバス・ドラムを演奏するための装置。1つのバス・ドラムのみで、2つのバス・ドラムを演奏したとき(いわゆるツーバス奏法)と相似したサウンドを得ることができる。ダブル・ペダルとも呼ばれる。
演奏場所の都合などにより、2つのバス・ドラムを設置できない場合などに重宝されてきたが、両足で同じバス・ドラムを鳴らすために、左右の足で均一の音が出せるなど、単にダブル・バスの代用に留まらず、その利点も多い。
2つのフットペダルをシャフトと呼ばれるバーで連結して、バス・ドラムに設置したペダル上にある2つのビーターを動かすというのが主な仕組み。シャフトの可動感に演奏の感覚も大きく変わるとされる。
後にSleishman(スレイシュマン)というドラム・メーカーを設立することになるオーストラリアのドラマー、ドン・スレイシュマンが1968年に開発したペダルが、ツインペダルの原初と言われている。
文:竹内伸一
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