【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「テルミン」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第17回のお題は「テルミン」です。
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1920年(1919年説もあり)にロシアの物理学者レフ・セルゲーエヴィチ・テルミンが発明した世界初の電子楽器。楽器本体には直接手を触れずに演奏するのが特徴。
本体からは水平方向と垂直方向に2本のアンテナが伸び、本体に内蔵された2つの高周波発振器により2つのアンテナから電磁波を放ち、電磁場が形成される。アンテナに近づいてくるものの距離と面積によって電磁場が変化し、音程や音量が変化する仕組みになっており、従って、アンテナに手を近づけたり遠ざけたりすることで音の強弱や高低をコントロールする。
垂直方向のアンテナに手を近づけていくと音が高くなり、水平方向のアンテナに手を近づけていくと音が小さくなっていく。この2つの動きを組み合わせることで音階を奏で、また、手を揺らすことでビブラートなども表現できる。
文:竹内伸一
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