反田恭平、第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで2位入賞&小林愛実が4位入賞
▲反田恭平
第18回ショパン国際ピアノ・コンクールにて、反田恭平が第2位に入賞した。これまでの日本人の最高位である1970年の内田光子の2位入賞に並び、51年ぶりの快挙となった。また、同時に小林愛実が4位入賞となった。
2020年に開催予定だった第18回コンクールは、新型コロナウイルス感染症の影響により1年延期、本年7月に予備予選が行われ、予備予選免除者あわせて87名が10月3日(日)からの第1次予選に出場。9日(土)からの第2次予選には45名が通過、14日(木)からの第3次予選には23名が進んだ。
18日(月)からは12名が本選へと進出。 本選ではアンドレイ・ボレイコ指揮/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と共演、反田はピアノ協奏曲第1番を演奏し、ピアノパートの最後の一音が終わると、オーケストラが曲を終えるよりも先に会場中からスタンディングオベーションの拍手喝采を受け、見事2位入賞を果たした。
なお、当コンクールはライブ配信も行われ、 世界中の音楽ファンが視聴。14名の日本人が出場したことから国内でも大きな反響を呼んだ。
▲小林愛実
ショパン国際ピアノ・コンクールは、ポーランドで1927年に第1回が開催され、以降5年ごとに開催、今回で第18回を数える。チャイコフスキー国際コンクール(ロシア)、エリザベート王妃国際音楽コンクール(ベルギー)とともに世界三大コンクールと称されており、歴代の入賞者には世界の名だたる音楽家が名を連ねている。1955年の第5回大会で田中希代子が日本人として初めて10位に入賞。以降中村紘子(第7回)、内田光子(第8回)、今回審査員を務める海老彰子(第10回)など、多くの日本人が入賞を果たしている。
第18回コンクール 結果
第1位:Bruce(Xiaoyu) Liu
第2位:反田恭平, Alexander Gadjiev
第3位:Martin Garcia Garcia
第4位:小林愛実, Jakub Kuszlik
第5位:Leonora Armellini
第6位:J J Jun Li Bui
●反田恭平 コメント
とても嬉しい結果です。
応援いただきました皆様に感謝しております。
一度はコンクールを受けることに迷いもありましたが、この1ヶ月、とても学ぶことが多く、
今後のピアニストとしてある意味転機となりました。
今はもっと学びたい、 経験を重ねたいと思っています。
●小林愛実 コメント
今回の入賞、純粋に嬉しく思っています。
1音1音、作曲家の想い、作品の背景を
いま自分が出来る限りの音楽で表現できたと思います。
3歳から今まで音楽を続けてきた中で
いろんなことがありましたが、
やっぱり音楽が好きなこと、
ピアノが好きなことを再認識でき、
音楽の世界に23年間いられていることに
改めて感謝しております。
今後はもちろん、演奏会で沢山の方々と
同じ時間を共有したいですし、
コロナ禍が明けたらまた海外でも活動をしたいです。
そして、これからも音楽に真摯に向き合っていくことを
大事にしていきたいと思っています。
この度は、温かい応援をありがとうございました。
この記事の関連情報
ピアニスト小林愛実、約3年ぶりとなるニュー・アルバムはシューベルト作品集
反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ、2024年にコンサートツアー開催
小林愛実、11月にサントリーホール単独公演を再び開催
小林愛実、3/17サントリーホール公演をライブ配信
ピアニスト小林愛実、サントリーホール単独公演を3月に開催
【ライブレポート】<STAND UP! CLASSIC FES2019>1日目、ピクニック感覚で楽しむクラシック
反田恭平、全公演SOLD OUTの全国ツアー東京公演レポート&新ALのMVロングver.公開
反田恭平、ニューALはハプニングを乗り越えた真剣勝負の壮絶な記録
クラシックの次世代アーティストとリスナーをつなげる試み「BLUOOM」第一弾は小林愛実と辻彩奈が出演