【連載】Vol.118「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

ポスト

【チャーリー・ワッツの思い出……第一回】


▲チャーリー・ワッツと筆者 2001年10月29日@Blue Note TOKYO

世界最強ロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズのドラマーを58年に亘り務め上げたチャーリー・ワッツが8月24日この世を去った、享年80歳。僕はチャーリー逝去直後、BARKSに追悼文を書かせて貰った。

https://www.barks.jp/news/?id=1000207068

チャーリーの死は僕にとってあまりにも衝撃が大きく、そして数え切れないほどの多くの彼の思い出が脳裏に蘇った。そこで何回になるか分からないけど、チャーリーの思い出をいろいろと綴ってみたいと思う。

1964年春、ローリング・ストーンズというバンドに当時中学生だった僕は強烈なグルーヴを覚えた。一番の起因はミック・ジャガーの“声”だった。65年になると友人達とRSFC創設、高校入学直前の66年春からFC会長を……。今じゃ信じられないと思うけど60年代半ばからビール&タバコを楽しみながらストーンズのR&B/ブルース・ナンバーとそのオリジナル作品を聴き比べるのが初代会長の細川幸一郎(今も仲良し)や故・岡井嗣明とのストーンズ・タイムだった。そしてその周りを半ズボンでウロウロしていたのが岡井の弟だった大二。その岡井大二は5~6年後に森園勝敏らと四人囃子を結成する。彼はミスター・チャーリー没後こんなコメントを僕に寄せてくれた。「チャーリーのこと、ストーンズのこと、音楽史のこと、そして自分の人生について、考えちゃうこと沢山ありすぎて、“言葉なし”なのです」。

60年代中期、FC会員はミックやブライアン・ジョーンズ、キース・リチャード(当時はこの芸名表記)にキャ~キャ~言っていたけど、ビル・ワイマンやチャーリー・ワッツには…、でも当時僕らより少し上の会員のお兄さん達はチャーリーの“渋さ”“お洒落な雰囲気”“寡黙なミュージシャン”といった魅力を得々と語ってくれた。その頃のRSネタはUK音楽紙やUS音楽誌、UK/Decca からキングレコードに送られてくるインフォ、そしてUK「THE ROLLING STONES BOOK」。同誌はタイトルの示す通りRSオンリーのファンのためのマンスリー・ブック(マガジン)。A5サイズよりほんの少し小さめ、32頁。64年7月~66年11月、30冊発行された。No.1のフロント・カバーはメンバー五人揃い踏み。



その後はミック、キース、ブライアンがメインで採用され一人ヴァージョンでミック=7回、キース=6回、ブライアン=6回。チャーリーはNo.2での“ブライアンを除く四人”、No.6での“w/ビル”、No.12 での“w/ブライアン”、No.23での“w/キース”、No.24での“w/ビル”という形で表紙を飾った。



記念すべきNo.1 にはメンバー全員へのQ &Aコーナーが掲載されチャーリーは14~15頁に登場。当時RSBにはとっても素敵な写真が掲載されて、僕らがFC誌を制作するにあたってとても重宝した。チャーリーのグッド・ショットをいくつかピックアップしてみよう(RSBはマイ・ライブラリーには切り抜きしてないヴァージョンは一セットしかないのが残念)。




▲No.4から3点 (写真6はバック・カバー)



▲No.5から2点(写真7はサインが記されている




▲No.6から3点(写真9はフロント・カバー。写真10はチャーリーとUS/ソウル歌手のイネス・フォックス。「モッキンバード」のヒットでお馴染み。僕はこのシングルを持っている。写真11はチャーリー表紙の“BEAT IBSTRUMENTAL”64年11月号の広告。その前は“世界中のRSFC”紹介ページ、日本のFCはまだ存在していなかったので掲載されていない)。



▲No.7から2点。写真13はニュージャージーからニューヨークへ向かう車中ショット。



▲No.8から2点。写真14は64年に発売された詩集絵本「Ode to a highflying Bird」紹介ページ。写真15はNo.8のバック・カバー。



▲No.10から2点。最初は同号“Editorial”、担当はミスター・チャーリー!続いては「Ode to highflying Bird 」の広告。

先ず今号はNo.10迄からのご紹介。もう55年以上大昔のことだよ。

◆チャーリー追悼USツアー

僕らがチャーリー・ワッツのスーツ姿に憧れ新宿/TAKA-Q に足繁く通っていた頃からもう半世紀以上経つ。そして2021年秋、世界最強ロックンロール・バンド、ローリング・ストーンズはUSツアー中である。ツアー発表後、チャーリーが体調を崩したことでドラマーにスティーヴ・ジョーダンが据えられることが伝られた。そして、8月24日チャーリーが逝去……。ストーンズはどんなことにも屈せず前進するという頑強なロック魂でステージに臨んだ。それが音楽を愛するミスターへの供養なのだ。

今回のツアー・タイトルはNo Filter。何時頃からだったろう、僕は彼らの新規ツアー初日を楽しむようになった。No Filterツアーは2017年9月9日、ドイツ/ハンブルクでの第一目を楽しんだ。そのリポートはこのMBS/Vol.28&29、BARKS特報に記した。

https://www.barks.jp/news/?id=1000147990
https://www.barks.jp/news/?id=1000148026
https://www.barks.jp/news/?id=1000146749

そのNo Filterヨーロピアン・ツアーは10月25日迄続き、翌18年5月17日~7月8日は同欧州ツアー第二弾が敢行された。

19年は6月21日から8月末迄No Filter USA/CAツアー。この、こちらにもやってくる予定もあったと聞いている。続く20年にストーンズは5月から7月にかけてNo Filter USA/CAツアー第二弾を正式発表したがコロナ禍の中でキャンセルとなった。


その第二弾2021ツアーが改めて7月に発表されたのだった。前述した通り8月に入りチャーリー・ワッツが初めてツアーを休場、キースの朋友スティーヴが起用されることが伝えられたのだった。9月20日フォックボロでのプライベート・ライブでウォーミングアップした彼らは9月26日から2021年のNo Filterツアーをセントルイス/ザ・ドームでスタートさせたのだった。


☆湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with マイク越谷
“第三夜 


エルヴィス ・プレスリー ローリング・ストーンズ クイーン ジャイアンツ・オブ・ミュージック・ヒストリークリスマス・スペシャル

遂に実現!ミュージック・シーンのビッグな存在、エルヴィス ・プレスリー、ローリング・ストーンズ、クイーン。我が国を代表する彼らのスペシャリスト3人が揃い踏み!!他では絶対聞けないまさにビッグなクリスマス・プレゼント・イベントなのです。クイーンなら東郷かおる子さんでしょう!


ストーンズならマイク越谷さんでしょう!エルヴィスなら湯川れい子さんでしょう!そしてれい子先生&マイクの大仲良し、チャーリー・ワッツやキース・リチャーズ、フレディ・マーキュリーに海外現地インタビューした中野利樹さんもジョインします。彼はアメリカで長きに亘ってローリング・ストーン誌やクリーム紙などに寄稿してきたのです。


果たして2時間余りで決着がつくのか!?貴重なメモリアル・ショット&グッズも披露……。ミュージック・フリークの皆さん、こぞってジョイン・プリーズ!!!

◆ゲスト : 東郷かおる子   
◆ナビゲーター:湯川れい子 @yukawareiko
◆ナビゲーター:Mike Koshitani https://www.barks.jp/keywords/mikes_boogie_station.html
◆ナビゲーター:中野利樹  https://twitter.com/toshnakano
◆日時:2021年12月5日(日曜)
OPEN 12 : 30
START 13 : 00
◆入場料:予約¥3000(+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆予約サイト https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/192550
◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya TEL: 03-5784-1239(12:00-22:00)


◆「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」まとめページ
この記事をポスト

この記事の関連情報