【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「リボンコントローラー」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そんなの当たり前じゃない?的なものから、和楽器のマニアなところまで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第15回のお題は「リボンコントローラー」です。
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シンセサイザーなどを演奏するためのコントローラーの一種。細長い棒状のボディにリボン状の接触部を持つことからそう呼ばれる。

リボン状の接触部は、位置センサーの役割を果たし、指で押した場所の位置情報で発振器の周波数を変化させていく。つまり、接触部に触れたり、押したりすることで音程や音色を変化させることができる。また、リボン上で指をスライドさせると、連続的に音が変化し、ボルタメント(ある音程から別の音程へとなだらかに変化させる)やビブラートも表現できる。

古くは1928年にフランスで開発された電子楽器オンド・マルトノに、リボン型のコントローラーが搭載されており、リボンコントローラーの原初とみられる。1960年代になり、ムーグ・シンセサイザーなどに採用されるようなり、広く知られるようになった。

文:竹内伸一



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