【レポート】ばってん少女隊<ばってん少女隊の、田舎娘FINAL~私は私に期待大!!!~>第二部
第2部も“いくぞ!but-show TIME!”のかけ声からばってん少女隊のライブがスタートした。
◆<ばってん少女隊の、田舎娘FINAL~私は私に期待大!!!~>第二部 関連画像
この日を最後にグループの活動と芸能活動の終了を発表した星野蒼良にとっては、これが本当にラストのライブとなるだけに、会場はやはり彼女のイメージカラーである青いサイリウムが目立つ。そんな中に登場した5人は、ほんの2時間半ほど前に渾身という言葉に相応しい激しいパフォーマンスで第1部を締めくくった「ばってん少女。」を今度はオープニングに持ってきた。ステージ前方に出て、観客をどんどん煽っていくなど、第1部のときにも勝るとも劣らない激しいパフォーマンスで会場の気温を上昇させていった。第2部では、白を基調にそれぞれのイメージカラーをあしらった衣装で登場したが、これもやはり星野のチョイス。今回は「最後は、メンバーカラーの衣装を着たかった」のだそうだ。
第1部ではセットリストから外れていた「ありがとーと」では、メロコアを思わせる疾走感のあるサウンドに乗って、ステージを走り回り、ラストはコール&レスポンスで盛り上がりたいところだったが、感染防止で声出し厳禁な状況のため、観客はサイリウムを振り、大きなアクションを見せることでレスポンス。また、星野は笑顔で観客に手を振りながら歌う姿が印象的だった。“みんな、踊ろう~!”と煽り、会場が躍動した「ジャン!ジャン!ジャン!」で最初のピークを迎えると、早速写真のコーナーへ。第二部では「メンバーとの写真で成長をみる」と題して、星野とメンバーのオフショットを、会場の左右に設置されたスクリーンに映し出した。「車での移動中、よく寝てたよね~」「109に行ってきた、みたいな服装だよね」「私(星野)、この写真で着ている服、もう1つも入らない」などと口々に5人の語る姿は、思い出は尽きないといった様子だった。また、リラックスした姿を捉えた写真からは、メンバーの仲の良さがうかがわれた。
次のブロックは星野が、“私がしたい曲”を選曲。「Bye Bye Bye」では、中盤の星野のソロ・パートでグッと盛り上がりを見せ、「OiSa」ではオリエンタルなビートに乗せて目まぐるしくフォーメーションを変えながらキレのあるダンスで魅せる。哀愁味のあるメロディが印象的な「Dancer in the night」では、“朝の匂いが包む街には 君はいないね 僕ら日々に溶けていく頃は 君はいないね 僕らはそうして明日を生き続けるのでしょう”という歌詞が、明日から別々の道を行く彼女たちと重なり、なんだか感傷的な気分になった……かと思えば一転、キャッチーな「MILLION SUMMERS」を楽し気に、星野の“行くよ~!”の絶叫に導かれた「ナンバーショット」では5人の全力のパフォーマンスに観客がサイリウムを振り、“オイ!オイ!”のコール&レスポンス・パートでは、拳を突き上げて応えていく。星野が選んだという5曲は、こちらの感情を目まぐるしく揺り動かすものだった。
第2部もいよいよラストスパート。「MEGRRY GO ROUND」では手を細かくふる振り付けを全員で踊り、合いの手となる手拍子を入れ、さらに「STORM!」では5人に合わせてジャンプを繰り返し、終盤は観客が先導してライブを盛り上げていく。「おっしょい!」では、星野が“まだまだ盛り上がりましょう~!”と観客をさらに焚きつけると、5人の激しいダンスとまっすぐな歌声、観客の手拍子とジャンプが一体となり、ライブはクライマックスを迎えた。
記念撮影を終えた後は、改めて観客にあいさつを。「蒼良とはすごく楽しい時間を過ごしました。私の支えでした。このグループにいてくれて本当に本当に良かったなって思います」(希山愛)、「今日のセトリは私たちの歴史を振り返るものでした。いろいろと思い出しながらライブをやりました。素敵な蒼良と6年間一緒に活動できて良かったなって思います。別々の道を歩むけど、今度会うときは、お互い胸を張って会えたらいいなと思います」(春乃きいな)、「分かり合える仲だったので寂しいですけど、お互いに目標があるので、頑張っていきたいです」(瀬田さくら)、「私のへんなテンションを受け止めてくれる“空”みたいな人。今日が終わってほしくないなと思ったら、手が震えてきちゃいました。ばってん少女隊に入ってくれてありがとう」と、最後の上田理子は、涙声になりつつもなんとか最後まで言葉を紡いでいたが、最後に号泣。つられてみんな涙を浮かべ、その表情は、本当にこれで5人のばってん少女隊が最後になってしまうことを雄弁に物語っていた。
そして、最後に星野があいさつ。「小学校6年生からアイドルを続けてきて、いろいろなことを学びました。いつもファンの方は私の味方でいてくれました。心の支えでした。これから先、会えなくなりますけど、いつでもみなさんの心にいますので、いつでも思い出してください。私もみなさんのことを思い出します。星野蒼良、ばってん少女隊、やりきりました!」。大きな拍手が鳴り響くと、星野とメンバーが順番に抱き合い、エールを交わしていった。
5人では本当に最後となる曲は「夢のキャンバス」。夢について歌ったこの曲を、涙をぬぐい5人は再び全力で歌い踊る。最後に相応しい素敵なパフォーマンスだったと思う。曲が終わり、5人が深々と礼をすると、星野を残して4人はステージを離れた。残った星野は、ソロで「Happy」をたおやかに歌い上げる。会場は青のサイリウム一色になり、それに応えるように手を振りながら一生懸命に歌い、エンディングに「6年間、ばってん少女隊で活動してきて幸せでした。ありがとうございました!」と言葉を残すと、ステージのライトが消えて、彼女はステージを下りていった。
大団円かと思いきや、「OiSa」のイントロが流れ出す。するとテングやキツネなどのお面を被った6人がステージに登場。そのままパフォーマンスを披露すると無言のままステージから立ち去った。するとスクリーンに“ばってん少女隊生配信ライブ「新学期deshite」”の文字と、6人の、おそらく女性のシルエットが浮かび上がる。感動的なフィナーレを迎えたつもりが、まさかの幕切れに。唖然としてしまったが、ともかく、まずは、4月2日の配信ライブに刮目したい。
<ばってん少女隊の、田舎娘FINAL~私は私に期待大!!!~>
【第一部】open 13:00 / start 14:00【第二部】open 17:00 / start 18:00 指定席 ¥5,500 (税込・別途ドリンク代)※未就学児入場不可 ※お一人様各公演2枚まで
■第二部セットリスト
ばってん少女。
スウィンギタイ
OTOME despite
(MC)
Just mean it!
ありがとーと
でぃすたんす
ジャン!ジャン!ジャン!
(MC)
Bye Bye Bye
OiSa
Dancer in the night
MILLION SUMMERS
ナンバーショット
(MC)
MERRY GO ROUND
Dear My Blues
STORM!
おっしょい!
(MC)
夢のキャンバス
Happy / 星野ソロ
(OiSa)
◆ばってん少女隊 オフィシャルサイト
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