シュープリームスのオリジナル・メンバー、メアリー・ウィルソン死去

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シュープリームスのオリジナル・メンバーの1人、メアリー・ウィルソンが、2月8日、76歳で死去した。死因は明かされていないが、米ネバダ州にある自宅で息を引き取ったという。

◆メアリー・ウィルソン画像

ウィルソンは50年代終わり、15歳のときにダイアナ・ロス、フローレンス・バラードらとシュープリームスを結成し、モータウン・レコーズと契約。60年代に「Where Did Our Love Go」「Baby Love」「Come See About Me」「Stop! In The Name Of Love」「Back In My Arms Again」「You Can’t Hurry Love」「You Keep Me Hangin’On」「Love Child」など数多くのヒット曲を生み、人々の心を躍らせた。

フローレンス・バラードが1967年、ダイアナ・ロスが1970年に脱退し、その後はメンバー・チェンジを繰り返すが、ウィルソンは1977年に解散するまで唯一在籍し続けるメンバーとなった。

ロスは、「この知らせで目覚めた。メアリーの家族にお悔やみを。毎日が贈り物だと実感させられる。一緒に過ごした日々、素晴らしい思い出がたくさんある。“ザ・シュープリームス”は私たちの心の中で生き続ける」と、追悼の言葉を上げている。





モータウンの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアは「モータウン・ファミリーの主要メンバーの1人、シュープリームスのメアリー・ウィルソンが亡くなったと知り、大変なショックを受け悲しく思っている。シュープリームスは、彼女たち自身、モータウンのアーティストたち、その他多くの多くの人たちの道を開いた。私はいつもメアリーのことを誇りに思っていた」「メアリー・ウィルソンは私にとって格別に特別な存在だった。彼女は先駆者、ディーヴァだった」との声明を出した。

ウィルソンは1988年、ロス、バラードと共にシュープリームスとしてロックの殿堂入りを果たした。シュープリームス解散後は、ソロ・アルバムをリリースしたり、自伝『Dreamgirl: My Life as a Supreme』(1986年)を出版。同書はベストセラーとなった。

彼女は亡くなる2日前、YouTubeにビデオ・メッセージを投稿し、ブラック・ヒストリー月間を祝い、さらには新作をリリース予定だと元気に話したばかりだった。


Ako Suzuki
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