モータウン50周年の特別企画、世界中でファン投票開始

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“モータウンの歴史は僕の人生そのものだよ。”──スティーヴィー・ワンダー
“モータウンが今の私を育ててくれた。”──バラック・オバマ

ジャクソン5、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ…数々の名曲を届けてくれたモータウン・レコードの設立50周年を記念して、2008年12月に『モータウン50』なるベスト・アルバムが発売されることが決定した。

50周年に合わせて50曲を収録したCD3枚組となる予定の『モータウン50』だが、肝心の選曲は全て未定。50曲全ては、これから行なわれるファン投票によって決定させるのが、当CDの企画でもある。

この投票は世界中で行なわれ、日本盤は日本の皆さんによる投票で決定することになる。各国によってその中身が変わるであろうところも興味深いが、一番欲しいと思うみんなの総意が商品になるのはやはり嬉しいもの。魅力溢れるラインナップになることだろう。

実際の投票は100曲を超えるトップモータウンヒッツから上位5曲を選ぶ投票するというもの。全ての曲が試聴可能で、投票システムも機能美に溢れており、選ぶ作業もずいぶんと楽しい。時間的にも精神的にも余裕のあるときにじっくりと選ぶのがモータウンを楽しめるポイントだが、投票は11月3日24:00が最終なので、それまでに是非とも参加を。

なお、世界中の投票参加者から抽選で1名にモータウン発祥の地であるヒッツヴィル(デトロイト)への旅が当たるチャンスあり。過大な期待をせずに楽しみにしておこう。

◆『モータウン50』ファン投票ページ

※モータウン・レコードとは
1950年代からミュージシャンとして活動していたベリー・ゴーディ・ジュニアがデトロイトにジャズのレコード店を開いたのが始まり。店は不振により、閉店に追い込まれ、一時は負債の返済のためにGMの自動車ライン工場で働かざるを得なくなったが、それでも音楽に対する情熱を絶つことなく、自身で書いた曲をR&Bシンガーに売り込んで回った。その甲斐あってR&Bシンガーのジャッキー・ウィルソンらに認められ、自身の曲をとり上げられるようになった。
意を決したゴーディは「黒人向けのR&Bではなく、白人層にも自分たちの音楽の良さ理解して欲しい」という思いから、銀行から600ドルを借金し、1959年1月にモータウンレコードを設立、1961年にはゴーディ自らが発掘したスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「ショップ・アラウンド」が全米チャートの上位に送り込まれ、その後もダイアナ・ロスが在籍していたことで有名なシュープリームスなどが次第にヒット曲を重ね、大型レーベルへと成長していった。
ファミリー企業のインディペンデント・レーベルを、10年で大企業にしたという意味で、ゴーディはアメリカン・ドリームの体現者である。しかも、黒人としてそれをやり遂げたことは当時として画期的だった。
以降、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5を次々とシーンに送り出し、モータウンはブラック・ミュージックの象徴として、アフリカン・アメリカンの誇りとして50年間愛され続けてきた。数々の伝説的なアーティスト、無数のヒットを生み出したモータウンの特別な年を記念すべく、2008年12月より“M50プロジェクト”が開始となる。
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