スティング、サマーズ作の楽曲のテープを庭に埋める
ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズは、スティングが、後にグラミー賞を受賞することになるサマーズ作の楽曲「Behind My Camel」を気に入らず、テープを庭に埋めたという逸話を信じているそうだ。
彼は『Classic Rock』誌にこう話した。「僕はより風変わりな曲のほうを好んでいた。どちらにしろ、商業的にヒットする曲はいつもスティングが作っているように見えた。でも、アルバムにするには曲が足りず、僕には“Behind My Camel”があった。それで、“じゃあ、これはどうだい?”って提案した。スティングは“俺はプレイしないよ!”って言ってた。僕は、彼はあのテープを庭に埋めたと信じてる(笑)。スチュワート(・コープランド/Ds)はやる気だったから、僕がベースをプレイしたんだ」
スティングは20年ほど前、『Revolver』のインタビューで、「俺はあの曲が大嫌いだった。ある日スタジオに行ったら、机の上にテープが置いてあったから、スタジオの裏へ持ち出し、庭に埋めたんだ」と冗談なのか本気なのかわからない発言をしていたという。
「Behind My Camel」は、全英1位に輝いたポリスのサード・アルバム『Zenyatta Mondatta』(1980年)に収録され、第24回グラミー賞で最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンスを受賞した。ポリスが同部門を受賞するのは、前年の「Reggatta de Blanc」に続き2年連続だった。
Ako Suzuki