【連載】Vol.106「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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木暮“shake”武彦 レッド・ウォーリアーズRED WARRIORSセルフカヴァー・アルバム『Birthday Song』完成!!この新作は素晴らしい!!!



RED’Sのshakeとダイアモンド☆ユカイとは古くからの付き合いだ。勿論3人ともローリング・ストーンズが大好き!shakeとは数年前に映画のトーク・イベントでも一緒させて貰った。僕の大好きなギタリストである。彼のスケール感の大きい演奏ぶりは多くのロック・ファンを魅了。そのshakeがRED’Sセルフカヴァー・アルバム『Birthday Song』を発表した。正直に言うと僕はいろんなアーティストのセルフカヴァーにあまり興味は示さなかったけど、shakeの新作アルバムの出来栄えに驚嘆,大拍手である。2021年正月はこのCDを聴きまくった。



さてお待ちかね、ここからが『Birthday Song』を発表した木暮”shake”武彦に久しぶりのインタビューである。



Mike:2020年は大変なことになりました。予定していた活動が殆ど出来なくなってしまいましたね。そんな中でshakeはどういった1年を過ごしましたか?
shake:還暦ライヴからその後のツアーまで全てが延期になり、じゃあ何が出来るのかという事で、春に弾き語りのソロのベスト・アルバム『たまに弾き語り~ギターを弾いて歌うことができるCD~』を制作。



そして夏にレッドのセルフカヴァー・アルバムを作りました。ライヴも夏以降、少しは出来ました。あと、音楽の他には庭の一角にくつろげるテラス施工、タイルと溶岩を使ったりしました。



とにかく怯えたり無気力な時間を過ごすのが嫌だったので、常に何かに向かって熱中して、普段はやらないことをやる!2020年ならではの良い時間の過ごし方が出来たと思います。
Mike:まだまだ厳しい状況が続きます…。
shake:とにかくネガティヴなマインドで曲を作るのが嫌だったので、先ずセルフカヴァーのアルバムを作ったのですが、あと出来ることは曲作りしか残されていません。今年は曲を作ろうと思っています。



Mike:期待しています。昨年、貴方は還暦を迎えましたが、ロック・ミュージシャンとしての自らの原点に帰するかの如く、RED WARRIORS時代の作品12曲をセルフカヴァーしたアルバム『Birthday Song』を発表。先ずは、このセルフカヴァー・アルバムをレコーディングしようという意図、経緯からお話しください。
shake:40才を過ぎたあたりから、バンド以外にアコースティックのソロ・ライヴを始めて、その流れの中でレッドの曲も演ってみたら、思いの外お客さんが喜んでくれたので、少しづつレッドの曲も取り上げるようになりました。
そのうちに、いつか自分が歌うレッドのアルバムを作ってみるのも面白いかなと思うようになっていましたが、コロナ禍に入って、時間が沢山出来たので、じゃあ、今が作る時なのかなと思って昨年の夏にレコーディングしたんです。



Mike:RED WORRIORSというグループは貴方にとってどんな存在だったのでしょう。
shake:音楽的にも活動的にも、子供の頃からの理想のロック・バンド像を実現できたバンドなのです。
Mike:貴方が20代だった1980年代を振り返ってみてどんなロック時代だったのでしょうか。
shake:ロック氷河期ですね。世界で唯一正しいものと信じていた1970年代的なロックが跡形もなく終わり、ニュー・ウェイヴとヘビメタ、フュージョン、ディスコの時代です。その中で自分にとってまだロックと思えるのはニュー・ウェイヴしか無かったので、そこで頑張ろうとレベッカでデビューしましたが、やっぱり本当にやりたかったR&Rをやらずに人生が過ぎていくのは我慢が出来なかった。レベッカに関してはいろいろありました、その後レッドをやり始めたのです。気づいてみたら世界中、同じ思いだったみたいで、85年ぐらいからエアロスミスの復活やガンズ・アンド・ローゼズなども現れてきました。



Mike:RED‘S後は住居も富士山麓に移し、マイペースの中でより精力的な音楽活動を続けています。そのバックボーンはやはりRED‘Sなのでしょうか。
shake:きっかけはレッドのツアー前の合宿で山中湖に行った事ですが、30過ぎて自然やアメリカのロック、ニュー・エイジなども好きになり、自然に囲まれて暮らし、音楽を作りたいと思うようになりました。子供の頃から小説家というか、山に籠って小説を書くということに憧れていたのです。



Mike:RED’Sは時折再結成liveというか、何周年という括りなどで動きを見せています。今後もそんな計画は……。
shake:春にレッドのライヴはどうだろうと日程を打診されましたが、自分のスケジュールがあったので、そこは無しにしてもらいました。今のところは決まっていません。

Mike:新作『Birthday Song』に話しを戻させてください。Big Mountain Blueを従えてのレコーディングはいつ頃、どちら(どこのスタジオ)で行いましたか。
shake:主には山中湖のサウンド・ビレッジです。去年の7月にBig Mountain Blueのメンバーを集めて泊まり込みでやりました。

M:1980年代shake&現在の貴方がこの新作でコラボ、ということを某新聞で読みました。この辺りをもう少し詳細に語っていただけますか?
shake:20代の頃作った楽曲を60になった今の自分が楽しいと思えるアレンジで演奏しました。はっきりとしたコンセプトの上で作り始めたわけではありませんが、それぞれの局面で、ここはなんとなくこうかなとやっているうちに、出来上がったらそういう感じになっていました。なので、今の自分のオリジナル曲と並べても、大きな違和感なく、いつでも演奏出来るっていう感じになったのは良かったなと思っています。



Mike:このアルバムの聴きどころ、注目点などをアピールしてください。
shake:やっぱりオリジナル・バージョンとの違いですね。まず、自分が歌うということと、同時にキーが大きく変わるので、曲のムードも大きく変わります。あとは、自分が歌うなりの良さが出せるかというのと、面白いアレンジができるかなと思った曲を選びました。そこは長年好きなことだけに向かって音楽をやってきた自分として、楽しい驚きがたくさん作れたかなと思います。他にも歌詞を変えたり、メロディーやテンポを変えたり、とにかくアイディアが浮かんだら躊躇なく何でもやってみました。そんなところを楽しんでください!

Mike:ではではトラック・バイ・トラック 1曲づつセルフライナーノーツお願いします。オープニングは「Casino Drive」。RED‘Sセカンド・アルバムのタイトル・ソング。作詞作曲はshake。すっごくブルージーなロック・チューン。僕の大好きな曲、今回はより1970年代ダウン・トゥ・アースな雰囲気が噴出している。
shake:これはやっぱりストーンズですね。昔はエアロが好きでしたが…。今回は反抗的なブッチ切りだけではなく、そこにレイドバックした感覚が混ざる余裕があって、かっこよく仕上がっているでしょう!?



Mike:2曲目は「Guerrilla」。RED’Sファースト・アルバム『Lesson 1』から。作詞作曲はshake。貴方の原点を感じさせる作品だ。
shake:デビューしてから周りの人間から“好きなことは売れてからやれ”とよく言われました。でもビジネスのために自分の思いを曲げるのは僕には有りえなかったし、この時の強い意志があったからこそ、今も自由な気持ちで生きてられると思っています。今回このナンバーを歌ってみてその思いが再確認出来たのは良かったです。



Mike:「Outsider」もファースト・アルバムから。作詞はshake&ユカイ、作曲shake。ファースト・シングルにもなったナンバーですね。二つの構成で完成されている。ダイナミックな展開、弦楽器が生き生き、そして貴方のアコギもとても印象的だ。三国ちゃんのピアノにも拍手だ。
shake:前半はコンガとウッドベースでジプシー・バンド風、後半はドラマティックなヴァイオリンとピアノが加わって、自分は一貫してアコギを弾いているだけですが、静から動、光と影、短調と長調が交錯する、ベートーベンみたいな気分でアレンジしました。歌メロはほぼ変えていませんが、全く違うものになったと思います。



Mike:4曲目の「Wild Cherry」も『Lesson 1』から。作詞はshake&ユカイ、作曲はshake。Only one night fucker という歌詞がとても印象的。当時のジャパニーズ・ロック・シーンでは衝撃的だったね。RED‘Sがロックしていたことを証明。現在のロックを名乗る軟弱ジャパニーズ・ミュージシャン、見習え!!今回はここでニュー・ロック・チューンに化しているのだ。ギタリストshakeの魅力も噴出してる。
shake:いろんな人からOnly one night dreamerにした方がいいと言われたけど、単に耳ざわりのいい曲になってもそれで終わっちゃうしね。やっぱりfuckerって反抗的な言葉があって、今回もこの危ないアレンジになった。前半はブゥードゥー教の呪いの儀式みたい。後半はサイケデリックなブルース・ロックって感じかな。ライヴではもっとフリーキーにヤバイ感じになってます。

Mike:「バラとワイン」はRED‘Sセカンド・シングル、1987年作品。『Casino Drive 』では「Wine &Roses #2 club version」。shakeの 作詞作曲。ジャジーでファンキー、ゴージャスな歌詞がとって素敵だ。米国南部サウンドを満喫させてもらった。
shake:元々がニューオリンズのデキシーからインスパイアされて出来た曲だから、今回そこに戻した感じかな。この幸せな感じ、サッチモに感謝です。



Mike:6曲目「Day After Day」は1997年『Fire Drops』収録。shakeの作詞作曲。カントリー・タッチでちょっぴりブルージーなエキゾチックなサウンドが心地良い。shakeのヴォーカルが味のあるロックなテイストをしっとりとしたムードの中で醸し出している。
shake:これは再結成後の曲ですが、アメリカにいた5年間、1990年代にネイティヴ・アメリカンが住んでいたアリゾナやユタの砂漠地帯を放浪したり、車で大陸横断して地平線を眺めたりしたことで、自分の価値観が大きく変わったのです。無限の空と大地、風と砂埃みたいな。純粋な風景の中にいると自分の思いも大きく響いてくる。今も自分の内側にそんな景色がいつでもあるってことが、精神的な柱になっています。これはそんな風景を描いた曲。



Mike:続いての「Morning After」はRED‘Sセカンド・アルバムから。作詞作曲はshake。しっとりと聴かせる、ちょっぴり悲しくなってしまう…。
shake:言葉では言い表せない、幾つかの感情が交錯する気持ち。幸せで退廃的、悲しさが気持ち良いみたいな微妙なバランスの曲だと思います。子供の頃に観た1960年代フランス映画の影響なのかな。そう思うと今回はそんなアレンジになってる気がしますね。

Mike:「Old Fashioned Avenue」もセカンド・アルバムから。作詞作曲はshake。アコースティックなブルージー&ジャジー・ナンバー。オルガンがジミー・スミスを彷彿させる。
shake:何となくライトニン・ホプキンスって感じでアコースティックなブルースという感じで始めたけど、三国義貴さんはもろジミー・スミス気分で弾いてたんです、そうブルースとジャズのせめぎ合いみたいな。へんてこなブレイクがたくさん入るアイディアを思いついたところで面白くなった。ありそうでなかなかないような楽曲になったかな。



Mike:9曲目の「Another Day, Another Time」はRED‘Sサード・アルバム『King‘s 』から。作詞作曲はshake。哀愁のサウンドで僕らを不思議な世界へ誘う。シンガー=ソングライター冨田麗香がジョインしてるんだって……。
shake:今回、ポップス的な曲とロック的な部分に冨田麗香ちゃんに入ってもらいました。この曲はお花がふわふわ飛び交ってる感じ? ベースのリフが最後に思いついて、南国に行った。ちょっとサイケでフォーキーなハワイアンかな。とにかく良い気持ちになれる楽曲にしたかったのです。



Mike:「眠らない森のように」は2002年のアルバム『7th』収録。作詞作曲はshake。天然色の夢を見るラヴ・ソング!
shake:ショッキング・ブルーやマッシュマン・カーンとか、いろいろ洋楽を聴き始めた1970年頃好きだった、ポップなロックが自分の原点です。この曲はそれに対するオマージュ。お姉さんたちがミニスカートでロックを踊ってて。カッコ良い時代だったな。



Mike:11曲目は「Summer Days」、2000年のアルバム『JUPITER TRIBUS』から。作詞作曲はshake。ラヴリー・タッチのサマー・ソング。今年こそはこんな夏を迎えたいですね。



hake:静かで感傷的な夏の終わりですね。オープンチューニングのアコギ1本で始まり、ベーシックはヴァイオリン、ウッドベース、ストリングスで、最後にドラムとレイナのスキャットを入れて。野原でアコギを弾いているうちに夢想が広がって、最後は雲の上まで行ってしまうイメージになりました。サイケなトリップ・ミュージックです。



Mike:最後は「Birthday Song」、『Lesson 1』から。作詞はshake&ユカイ、作曲はshake。30年以上前とは違うよりノスタルジックな雰囲気が全体を包み込みます。昨年秋の配信ライヴ@Billboard Live TOKYO でも登場していましたね。
shake:作った時もすでにノスタルジックな曲だったのですが、35年の時を経てよりノスタルジックに響きます。オリジナルはどちらかというとバラードという感じだった、今回はポジティヴな曲にしたかった。ちょっと黒人音楽的な考え方ですが、Nobody’s Birthday Songという寂しい歌詞をみんなで楽しく歌えたらいいなと思いました。弾けた感じになったと思います。



ike:まだまだ厳しい状況が続いていますが、今後の予定、そして意気込みを最後にお聞かせください。
shake:しばらく表立っては、ほふく前進しつつ、隙を見てこそこそとライヴをやる感じになると思います…。この時期にいろんなものをため込み、来るべき時のための内的な準備は進んでいると感じます。60代になって新たなやる気の波が来ています。


※写真提供:木暮“shake”武彦

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【Mike’s Treasure Box VOL.1】
今年から毎回僕のちょっとしたお宝を自慢させていただく(汗)。ローリング・ストーンズ関係が多くなっちゃうけどその辺はお許しを…。というわけでトップ・バッターはりストーンズ。拙書『THE ROLLING STONES 大百科』表紙の次の“みかえし”のところにミック・ジャガー/キース・リチャーズ/ビル・ワイマン/チャーリー・ワッツ/ロニー・ウッドの5人の連名サイン。To Mike入りでこれはチャーリーに記して貰った。1990年初来日時に“完成”した。


▲from Mike’s Library


▲from Mike’s Collection

【Mike’s Works Vol.1】
書いたり喋ったりの音楽紹介屋になってもう50年以上。ビル・ワイマンのように自分コレクターでないし、手帳も殆どどっかに行ってしまっている。何たって初めてハワイで堪能したエルヴィス・プレスリー(1972)やローリング・ストーンズ(1973)の計6枚のTIXも行方不明。その日暮しに追われて月日はあっという間に…。数日前、湯川れい子先生と電話ミーティング中に自分の原稿を纏めるのにはどうしたらいいのかなんてことを話したけど良いアイディアが浮かばなかった。というわけでもないんだけど、今年から毎回ライナノーツが中心になると思うけど僕の拙い原稿をアーカイヴさせて頂く(再汗)。まずは昨年81歳でこの世を去ったビル・ウィザースのシングル「消えゆく太陽」(1971年発売)。


▲from Mike’s Collection

原題を“Ain’t No Sunshine”というこのナンバーはビルの作詞作曲でプロデュースはブッカー・T.ジョーンズ。Billboard誌HOT10071年9月18日付&25日付で3位を記録、ゴールド・シングルに輝いた。この楽曲は多くのアーティストによってカバーされている。最近では映画『約束の地、メンフィス~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー』でのボビー“ブルー”ブランドfeatヨー・ガッティのヴァージョンが印象深い。柳ジョージも取り上げていた。そう言えば『卒業』『ある愛の詩』と共に僕の3大フェイヴァリット・ラヴ・ストーリー映画『ノッティングヒルの恋人』が正月にBSだかCSで放映されていたけど(また観てしまった)、ここでもビルの「消えゆく太陽」登場するのだ。


▲from Mike’s Collection

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◆イベント日程変更のお知らせ

【湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with マイク越谷】
“第二夜 マイケル・ジャクソン~冬の午後のマイケル秘話”



日本のポピュラー・ミュージック・シーンをリードして60年。数多くの洋楽アーティストと交流を重ねてきた湯川れい子さん。所属していた日本のレコード会社の社長も会ったことのないアーティストも何人か…。そんな湯川さんの長い歴史の中でも、これだけは話しておきたいという秘話を、今だから仲の良い友人やゲストを交えて、あんな話、こんな話、涙が止まらない思い出の数々などを貴重な音源や映像を交えながのトーク・セッションです。

第二夜は前回に続いてマイケル・ジャクソン!そう、11月の第一夜ではご紹介しきれなかった秘話がまだまだあります。その日ご来場いただいた皆さんから“アンコール”のお声を頂き急遽マイケル再登場。今回のゲストもすごいのです、1991~96年マイケルのバック・ダンサーとして活躍したユーコ・スミダ・ジャクソンさん。彼女はジェームス・ブラウン、ミック・ジャガー、プリンスほか多くのビッグ・アーティストとも“共演”しています。マイケルの素顔をじっくり語ってくれるでしょう。



そしてマイケル・ファンにはお馴染みソウル・ミュージック界の重鎮・吉岡正晴さんも第二夜に登場なのです。湯川さん&Mikeはミスター・アーリーバードと半世紀の付き合い、彼はマイケルの家にも行ったことあるんだってWOW、どんなマニアックなトークが飛び出すか、乞うご期待。



今回もteeプレゼント・コーナーで盛り上がりましょう!アルコールのいける人はお好きなお酒を手に。飲めない人はソフトドリンクで。お食事もありますヨ。そうそう「今のうちに聞いておかないと、損するよ!!」とれい子さんが言っていま~す。



◆ナビゲーター:湯川れい子 @yukawareiko Mike Koshitani 
◆お客様:ユーコ・スミダ・ジャクソン httpshake://cellulam.co/yuko-sumida-jackson/
吉岡正晴 httpshake://note.com/ebs
◆日時:2021年3月28 日 日曜日
OPEN 13:30 / START 14:00
◆入場料:予約¥3000 (+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆予約サイト
httpshake://www.loft-prj.co.jp/schedule/reserve?event_id=167820
◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya
TEL: 03-5784-1239(12:00-22:00)
http://www.loft-prj.co.jp/loft9/

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