スコット・イアン、デイヴ・ムステインがメタリカを解雇された日について語る
アンスラックスのスコット・イアン(G)が、1983年4月メタリカがデイヴ・ムステインを解雇した日に、彼が目にしたことを明かした。
当時、年中メタリカとつるんでいたというイアンは、マシーン・ヘッドのロブ・フリンのポッドキャスト『No F**kin' Regrets With Robb Flynn』でこう語った。「彼らはみんな、飲んだよ。でも、デイヴは他の誰より飲んでた。俺の記憶では、デイヴは違ってたんだよな。彼らはいつも楽しい酒だった。でも、デイヴは飲み過ぎると陽気なタイプじゃなかった。誰でも、そういう奴1人は知ってるだろ。俺が思うに、それが終わりの始まりだったんだな。彼らは当時、(リハーサル・スタジオで)一緒に暮らしてた。年中一緒なわけだ。それで、“こんなこと続けていて、どうやって前に進むんだ? 心配事が常にあるっていうのに”って実感したんだと思う」
「ある日、彼らを訪ねたときのこと、覚えてるよ。クリフ(・バートン)が外でタバコ吸ってたから、“何してんの?”って訊いたら、“なんも。俺ら、ムステインを解雇したんだ。彼はいま、サンフランシスコに向かうバスの中だ”って言われた。俺は、(冗談だと思い)“ああ、そうなんだ”って返事したら、“マジだ”って」
「“嘘言うな。これからギグがあるのに、誰がプレイすんだ?”って訊いたら、“すでに見つけてある。上に行って、ジェイムズ(・ヘットフィールド)に訊いてみな”って言われたから、行ってみたんだ。ジェイムズはいなかったけど、ラーズ(・ウルリッヒ)がいて、“クリフからデイヴが解雇されたって聞いたんだけど”って言ったら、“そうだよ。今朝早く、彼をバスに乗せた。カリフォルニアに旅立って5時間経つ”って言われたんだよ。俺が、“なに? なんだって? どうするつもりだ?”って驚いたら、“知り合いのエクソダスってバンドから(ギタリストが)来る。明日到着する”って」
イアンいわく、当時のヘットフィールドはシャイで無口で、一方のムステインは“100%フロントマン・キャラ”だったため、ムステイン抜きで上手く行くのか心配になったそうだ。しかし、メタリカのメンバーたちは「仕方なかった。俺ら、もう対処できない。彼は俺らをトラブルに巻き込む」と言っていたという。
ムステインは以前、突然解雇されたことについて、「俺は、“なんだって? セカンド・チャンスはないのか? 警告はないのか? 俺らみんな飲むじゃないか”って言ったんだけど、“いや、ここまでだ”って宣告された」と話していた。
Ako Suzuki
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