【連載インタビュー #3】叶~Kanae~、新曲「遠距離恋愛」を語る「“大丈夫、あなたは輝いてる”ってエールを贈りたい」
第一弾配信楽曲「ピアニスト」を皮切りに6ヵ月連続で新曲を配信中の叶~Kanae~が10月17日、第四弾配信新曲「遠距離恋愛」をリリースする。友人のリクエストから生まれたという同曲は、オーガニックでオシャレなサウンドと癒されるような叶~Kanae~のボーカルが心地いいラブソングだ。
◆叶〜Kanae〜 画像
「久しぶりに会える好きな人のことを思ってドキドキしながら着る服やメイクを考える女のコの心理を描きたかった」という彼女に、曲作りのエピソードや恋愛観をたっぷり語ってもらった。なお現在、叶~Kanae~は奇数月の新月の夜に無料配信ライブを展開中だ。第二回目<青月〜だれかさん>の新たな挑戦とそこで得た経験を踏まえて、今の心境や未来へのヴィジョンについて聞いた連載インタビューVol.3をお届けしたい。
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■トキメキながら会える日を待つ
■かわいい女心を描いてみました
──連続配信第四弾新曲「遠距離恋愛」はタイトルから察するに切ない内容なのかと思いきや、恋する女のコの気持ちを切り取った幸せなラブソングですね。
叶~Kanae~:はい。歌詞を書き始めたのは2年ぐらい前なんです。当時、遠距離恋愛している友達がいて、彼女がライブを見に来てくれて帰り際に「遠距離恋愛の曲、書いてよ」って言われたことがキッカケで生まれた曲です。その後、友達は結婚したんですけど、彼女の恋愛事情は詳しくは聞いていないんですね。でも私自身、20代半ばに遠距離恋愛をしていたことがあったので、“遠距離恋愛の曲、いいかも”って思ったんです。そこから広げていって、“もし今、遠距離恋愛をしているカップルがいたら”と妄想しながら歌詞を書きました。歌詞から先に書き始めたのでメロディは後からつけたものなんですが、ある日、明治神宮の参道をひとりで散歩していたら浮かんできて。20〜30分でワンコーラスが完成したと思います。
叶~Kanae~:そうなんですよ。すごく気持ちいい時間で木漏れ日や自然の香りの中、鼻歌をうたっていたらできちゃったんですよね。
──散歩中に曲が生まれるのはよくあることなんですか?
叶~Kanae~:学生時代以来の久しぶりの感覚でした。嬉しかったですね。
──遠距離恋愛って離れているからこそ想いが募るし、会える日は特別ですよね。そういうときの女のコの心理が描かれている歌詞ですね。
叶~Kanae~:女のコって会えない時間の中で美を磨いたり、心を磨いたり、オシャレ以外でも新しい趣味を見つけたりとか、自分磨きをしている人がいっぱいいると思うんですよね。デートのときに着る服やメイクも何週間も前からイメージして“どうしたらかわいく見えるかな。綺麗になれるかな”って思っている時間って、キラキラ輝いていると思うんです。久しぶりに会った彼女の雰囲気が変わっていると、彼は“何かあったのかな。ほかに好きな人ができたのかな”って不安になったり。“自分のためだと思いたいけど、なんで、こんなに変わったの?”って思ったりして。
叶~Kanae~:そう! でも、好きな人を思って綺麗になってくれるなんて、男性がうらやましいなって。
──どっちの目線ですか(笑)?
叶~Kanae~:ははは。遠距離恋愛をしている男のコにも自分に自信を持ってもらいたいですよね。中には嫉妬して喧嘩するカップルもいるのかもしれないけど、“彼は私のことをどう思うんだろうな。きっとかわいいって思ってくれるよね”ってトキメキながら会える日を待つかわいい女心を描いてみました。
──叶~Kanae~さんが言ったとおり、離れているゆえに妄想もふくらみますよね。期待と同時に不安になったりとか。
叶~Kanae~:この歌詞のカップルは会った瞬間にホッとできる関係ですね。“出会ってくれてありがとうね”っていう感謝も込めた歌です。待ち合わせのとき、人が大勢いても好きな人ってすぐに見つけられませんか?
──確かに。アンテナ張ってますもんね。
叶~Kanae~:“あなたはわたしを見つけるのが得意だから”っていう歌詞で、そのことを歌っているんです。
叶~Kanae~:嬉しいです。“お気に入りのジーンズ履くの”って書いたのは私自身がジーンズを好きなのもあるんですけど、Tシャツにジーンズなんだけど、リップを塗ったらそれだけでときめいて、キラキラして見える。そんなシンプルだけどヘルシーでナチュラルな女のコ像にしたかったんです。後半の“お気に入りのあなたになるの”という歌詞は、「どういう意味?」ってまわりによく聞かれるんですけど、二通りの目線で書いたんです。“あなた”は自分から見た自分のことでもあるし、好きな人に愛されたい自分のことでもあります。
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