【レポート】<THE SOLAR BUDOKAN>DAY2、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS「僕を呼べば晴れますからね(笑)」

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「これ、これ!」と太陽光発電のソーラーパネルを指さしたのはLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS。そんな彼らが野外から屋内施設に入って、到着した先はステージだ。それを見て「これよ、これ!」と嬉しそうなメンバー3人。なにしろ彼ら、9月には<LOW IQ 01 LIVE TOUR 2020 〜会場限定販売シングルCD Release Tour〜>を行う予定になっていたが、コロナ禍の影響で9月分は中止になってしまった。そんな中の<THE SOLAR BUDOKAN 2020>ゆえ、やはり嬉しさを隠せない。

◆LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS 画像

腕を互いに軽くぶつけ合うようにしながら気持ちをひとつに始まったLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSのステージ。1曲目は、2001年リリースのアルバム『MASTER LOW II』収録曲「F.A.Y. (Fight Against Yourself)」で、パンキッシュな勢いとうねるグルーヴをひとつにした曲だ。通常のライブならダイブやモッシュも起こるが、今夜は無観客。しかしメンバーを撮影するカメラマンがキッズのごとく激しく動きまわり、画面を通してではあるものの、生のライブを最前で味わっているかのようだ。LOW IQ 01もカメラを指さし、こっちを煽ってくる。



立て続けに「Delusions of Grandeur」をエネルギッシュに決めたかと思えば、今度は優しいメロディの「SO EASY」で包み、次は軽快なロックンロール「Makin'Magic」で気持ちを元気にさせてくれる。

「今年は、こういう秋があってもいいではないか。こうなったらこうなったで、みんな手を考えて、みなさんが喜んでくれれば、俺は嬉しい」──LOW IQ 01




ここから続くのは「WAY IT IS」をはじめとする様々な時期のナンバーたち。LOW IQ 01は、メロディックパンクの礎のひとつになったバンド“SUPER STUPID”で活動していたが、ソロになってからはジャンルもスタイルも関係なく、自身の気持ちいいメロディと曲を生み出し続けている。しかも届きやすく、間口の広いポップ要素が確実にどの曲にも存在。それに年齢とキャリアを重ねてきたからこその男の色気も自然に溢れている。観る側もガシガシに気合いが必要なライブもあるが、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSのライブはリラックスして楽しむこともできる。そんな思いはメンバーも一緒だったようで、ドラムの山崎聖之は叩きながら顔をほころばせ、ギターのフルカワユタカもまた、弾くリフは激しいが笑顔だ。

「みんなも楽しいなと思ってくれたら嬉しいな。それが音楽の力だと思います。俺、晴れ男なのよ。フェス呼ぶ人、僕を呼べば晴れますからね(笑)。さあ、今日はどうでしょう? カーテン開けてもらって」──LOW IQ 01


LOW IQ 01がそう言うと、なんと、ドラム後方の暗幕が開いて、広がるのは緑の木々や芝生。収録会場は東京だが、緑豊かな光景は中津川を連想させる。そんなシチュエーションにメンバー自身も喜びながら、1999年に発表したアルバム『MASTER LOW』からの「Little Giant」へ。LOW IQ 01は動きある激しいベースラインも弾きまくる。

テンションを高ぶらせながら決めるのは「WHAT'S BORDERLESS?」。ソロキャリアの各時期を網羅したようなセットリストでありながら、ラストを自分の原点であるSUPER STUPIDの曲で締めくくるとは。LOW IQ 01は観る側が喜ぶ術を知り尽くした男としか言いようがない。しかもそれだけじゃ終わらない。


ライブを終えて、スタッフから「オッケーです」と撮影完了の声が掛かると、LOW IQ 01は「よし、今のでリハーサルはオッケー。じゃあ、本番やりましょう!」と、おとぼけ顔で言い放つ。どこまでもニクい男だ。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎柴田恵理

【LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS@Billboard Live TOKYO セットリスト】

01. F.A.Y. (Fight Against Yourself)
02. Delusions of Grandeur
03. SO EASY
04. Makin' Magic
05. WAY IT IS
06. SWEAR
07. Never Shut Up
08. Snowman
09. Little Giant
10. WHAT'S BORDERLESS?

【配信第一週目タイムテーブル】

■ハイブリッド型オンラインフェス<THE SOLAR BUDOKAN 2020>

▼DAY1
9月26日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月2日(金)23:59まで
出演者:シアターブルック / a flood of circle / 怒髪天 / 奥田民生 / 田島貴男 (ORIGINAL LOVE) / PUSHIM with HOME GROWN / 小坂忠 with SOLAR JAM (佐藤タイジ・KenKen・Dr.kyOn・沼澤尚) / NOTHING BUT THE FUNK (US)
▼DAY2
9月27日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月2日(金)23:59まで
出演者:ACIDMAN / the band apart / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / 武藤昭平with ウエノコウジ / Nothing’s Carved In Stone / ROVO / The Sunpaulo / Cian Ciaran from Super Furry Animals (UK)
▼DAY3
10月3日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Anly / THE BAWDIES / ComplianS (佐藤タイジ・KenKen) / 藤原さくら / NakamuraEmi / 四星球 / ストレイテナー / Major in Body Bear (Taiwan) / ヤバイTシャツ屋さん
▼DAY4
10月4日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Afro Begue feat. ComplianS / THE BACK HORN / Char / 民謡クルセイダーズ / 仲井戸“CHABO”麗市 / OAU / ROTH BART BARON / 竹原ピストル / 10-FEET
※仲井戸“CHABO”麗市はコメント出演と<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017>でのSPECIAL SESSIONを配信予定

【チケット】
販売開始:9月9日(水)18:00〜イープラスにて
・1日券:3,000円 (税込)
・1日券 [サポート1000]:4,000円 (税込)
・1日券 [サポート2000]:5,000円 (税込)
https://eplus.jp/tsb20-st/


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