ナイル・ロジャース、リスナーを気にせず音楽を作っていたデヴィッド・ボウイを羨む
黒人アーティストはいまだ「一車線を走らざるを得ない」と感じているというナイル・ロジャースは、以前、デヴィッド・ボウイとそういう話をし、リスナーのことは気にせず音楽を作っている彼を羨ましく思ったという。
◆ナイル・ロジャース画像
ロジャースは英国のフリーペーパー『Metro』のインタビューで、ブラック・アーティストに対して音楽業界は変化してきたかと問われると、こう答えた。「多くのアーティストがより裕福になり、より早く有名になっている。でも、ブラック・アーティストはまだ基本的に……、基本的に一車線を走らなくてはならない。僕はずっとこの点と闘おうとしてきた。でも、固定観念を持たれ、時流に乗ろうと応えなくてはいけないとき、それはとても難しいんだ」
「デヴィッド・ボウイと仕事したとき、彼はそんなこと考えたことないって言ってた。彼は、“僕は自分の感じていること、自分が見ていることについて考えるだけだ。どのオーディエンスが気に入るかなんて気にしていない”って。僕は、“ジーザス、白人でいることは素晴らしいに違いない”って答えたのを覚えてるよ」
「彼はわかってくれた。全く気分を害していなかったよ。彼は完全に理解してくれた」
ロジャースは最近、アイヴァー・アカデミーとApple Musicが開始したUKの新人アーティストの育成プログラムのメンターとなり、これから1年間、女性シンガー・ソングライターAmahlaを指導していく。
Ako Suzuki
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