奇才アーティスト糸奇はな、個展を開催

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糸奇はなが、初となる個展「輪郭」を開催する。

メディアはもちろんのこと自身のSNSでも姿を明かさないまま、音楽活動をはじめゲーム創作/イラスト/版画/刺繍などの創作活動からモールス信号まで、様々な手法で独自の世界を発信してきた彼女だが、そんな彼女が開催する初めての個展は、今回書き下ろされた大掛かりなイラスト「ぼくの輪郭を 知って。」を中心に、これまで手掛けてきたイラストや絵画を展示し、彼女の世界観を多角的に表現するという。「『存在する』と信じれば、例え不在でも、それは『存在する』ことになる」と語っており、個展では展示のみならずメロトロンの即興演奏など、その場限りの音楽表現も行われる。



新作イラスト「ぼくの輪郭を 知って。」について、糸奇はなは「架空の物語や世界、人物は「現実に、そこにない、触れられない」ものでありがらも、誰もがそれなくしては生きていけないものだと思います。それを信じる力やそれが与えてくれる力は、時に現実にあるものを大きく上回ることもあります。自分が十年以上ずっと心に抱き共に生きてきた人物達から つい先月生まれた人物たちまで、そして彼らにとって大切なモチーフの数々を心を込めて描きました。また、彼らのいた「輪郭だけ」の絵も描きました。「在」の絵があるからこその、その誰もいない絵にも何か感じていただけたら、と思います」と語っている。

普段のライブでは、幾何学模様など幻想的な映像を映した紗幕がステージを覆っているので、肉眼でもその姿をはっきりと見ることはできないが、当個展においては本人がいる時間は直接コミュニケーションを取れることになる。

糸奇はな個展「輪郭」は、2020年4月2日(木)より4月5日(日)まで、東京都杉並区阿佐ヶ谷にあるギャラリー「VOID」で開催される。

「自分が今ここにいない人を想うとき。また、今そばにいるのは自分なのに、認識されずここにいない誰かを想われているとき。それでも触れることができるのは、「今ここにいる」者達だけ。相手は自分でないこと、決してわかりあえないことを示す絶対的な境界《輪郭》等を通して、「確かめる方法の無い、信じられるかどうかのもの」の儚さや力を表現したいです」──糸奇はな



糸奇はな個展「輪郭」

2020年4月2日(木)~4月5日(日)
15:00-20:00(金・土は21:00、日は19:00まで)
※入場無料

◆糸奇はなオフィシャルサイト
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