糸奇はな、待望の初フルアルバム『PRAY』をリリース

糸奇はなの1stアルバム『PRAY』が8月7日にリリースされた。また、アルバムに収録されている人気ゲーム「UNDERTALE」の作者であるトビー・フォックスが、初めて自分以外へ書き下ろし提供し自ら歌唱でも参加した楽曲「74」のミュージックビデオも公開され、その個性あふれるイラストにも注目が集まっている。


糸奇はなは、声楽を消化したヴォーカルパフォーマンスと作詞作曲編曲だけでなく、打ち込みや楽器演奏といった音楽にまつわる全てのことをひとりでこなし、またイラスト、動画、漫画、版画、刺繍など様々な手法で独自の創作を展開するマルチアーティスト。1枚1枚手刷りの版画をジャケットにした手づくりCDが話題になったり、8bit の楽曲に合わせてアプリをリリースしたり、などなど、そのオリジナリティあふれる活動で注目を浴びてきた。

その初となるフルアルバムには、すでにソールドアウトにより入手できなくなっているシングル曲「ROLE PLAY」「四角い世界」のほか、初めてのフィジカル作品として2016年にリリースされた「体内時計」はもちろん、2017年に大抜擢され大きな話題を呼んだTVアニメ「魔法使いの嫁」エンディングテーマ「環 -cycle-」、アンダーグラウンドにとどまらず数々の賞を受賞し界隈で大変な話題となっているゲーム「UNDERTALE」の作者であるトビー・フォックスが、初めて自分以外のアーティストへ書き下ろし提供し自ら歌唱で参加もしている曲「74」、カルト的な人気を誇るゲーム「Rule of Rose（ルールオブローズ）」のメインテーマを多重ボーカルでカバーした「A love suicide」、そして7/10に先行配信されたこれまでのキャリアを代表する決定的な楽曲「きみでないのなら」他、個性あふれる12曲を収録している。

時に美しく時に哀しく躍動する旋律、キラキラと儚く脆い少女性を描く歌詞、ある場面では独りポツネンと、またある場面では幾重にも重なる多重録音で柔らかくも鋭くも深く届いてくる歌声、そして全編をとおして貫かれる内に秘めた意志の強さ、ひと筋の想いの強さは、現代に生きる我々のどこか歪んだ心の奥底に響きわたり感動をもたらしてくれる。

そして同時に公開された「74」のミュージックビデオが大変印象的だ。塔の上に幽閉されているプリンセスをめぐるストーリー、、、が、繊細かつ大胆に描かれた圧倒的な迫力のイラストを用いたリリックビデオのような作りになっている。イラスト提供は気鋭のクリエイター・Bani-chan。

なお、ゲーム「UNDERTALE」に関しては、9月15日に Nintendo Switch で発売されることが先日アナウンスされたばかり。こちらも話題になること請け合いである。