【インタビュー】鈴木大介、スペシャル編成で池袋のナイトライフを楽しむ<TOKYO MUSIC EVENING
毎週水曜に開催されている<TOKYO MUSIC EVENING "Yūbe">の第3回目が、今回のみイレギュラーながら27日(木)に開催される。
<TOKYO MUSIC EVENING "Yūbe">は、池袋のナイトライフを楽しむため、本格的なクラシック音楽を堪能できるプログラム。「誰もが主役になれる劇場都市」豊島区において、劇場での観劇鑑賞後の余韻とともに池袋でのナイトライフを満喫できる“アフター・ザ・シアター”を推進するため、そのきっかけとして本格的なクラシック音楽を堪能できるプログラムを定期開催、会場は2019年11月に野外劇場としてリニューアルオープンした「池袋西口公園(GLOBAL RING)」だ。
2月27日(木)には今年1月、すべて新録音した初ベスト盤『Daisuke Suzuki the Best 2019』をリリース、さらに3月には『シューベルトを讃えて』をリリースするギタリスト・鈴大介が登場する。この度は鈴木のギターを中心に、7弦ギターの尾花毅、パーカッションの石川智というスペシャルなトリオ編成でブラジル音楽の名曲を演奏することになっている。
──ここ最近はどんな活動をメインにしていますか?
鈴木大介(以下、鈴木)クラシックのコンサートホールでの演奏のほかに、さまざまなライブスペースでの即興演奏や自作曲、ブラジル音楽、タンゴなどの演奏をしています。
──今回<TOKYO MUSIC EVENING "Yūbe">で演奏する、それぞれのメンバーを紹介してください。
鈴木 ブラジルのショーロやサンバという音楽には欠かせない、7弦ギターという自由自在にベースラインやカウンターポイントを演奏する楽器があり、日本でその第一人者の尾花毅さんは、ご自身で音響機材やマイクロフォンなども製作し幅広く使用されているというマルチタレントです。
また石川智さんは、ラテン音楽をベースにあらゆる音楽に対応してしまうスーパーパーカッショニストで、ありとあらゆるブラジル音楽系のセッションに引っ張りだこのマエストロです。今回、僕は初共演となるのでとても楽しみにしています。お二人とも、日本のみならず、来日するブラジル人ミュージシャンとの共演やサポートでも活躍されています。
──今回の公演で、なぜこのおふたりを選んだのでしょうか?
鈴木 まず、クラシック音楽が発展して、ポピュラーな要素を盛り込んだ楽しい音楽に進化するブラジル音楽の歴史が、野外のオープンなステージにうってつけだと思いました。出演を快諾してくださった共演者のおふたりには心から感謝しています。
──いつもとは違う舞台だと思いますが、どんなステージになりそうですか?
鈴木 GLOBAL RINGは野外ですし、広い会場なのでのびやかな演奏になると思います。盛り上がり過ぎに注意です。
──今回の演奏の見所は?
鈴木 それぞれの楽器のサウンドの違いと、それらが合わさって生まれるミラクルなグルーブをお楽しみください。
──ずばり、鈴木さんの持つ“池袋”のイメージは?
鈴木 音大も多いし、ミュージシャンもたくさん住んでいますし、画家さん、漫画家さんなどでも有名で、芸術文化の街なのはもちろんサブカルチャーまでも包括した刺激的な場所です。
──鈴木さんの今後の予定を教えてください。
鈴木 3月21日に東京文化会館小ホールでシューベルトを特集したコンサートをします。室内楽の名手たちと、ソロあり、アンサンブルありの充実した内容です。そして3月27日には、東京キネマ倶楽部で、林正樹さん(p)、鈴木正人さん(b)、大槻カルタ英宣さん(ds)、田中邦和さん(sax)、五十嵐あさかさん(vc)とフェデリコ・フェリーニ生誕100周年をいわう<フェリーニ・ナイト>があります。
この日の<TOKYO MUSIC EVENING "Yūbe">は、ブラジルのクラシックサウンドに浸れる一夜になりそうだ。観劇やショッピングの後、公園に立ち寄って、ホットワインなどの温かい飲み物とともにクラシック音楽を楽しむ……そんな少し贅沢な「夕べ」を、池袋で過ごしてみてはいかがだろうか?
<TOKYO MUSIC EVENING "Yūbe">
池袋西口公園野外劇場 GLOBAL RING
(〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目8-26 池袋西口公園内)
19:00〜19:30/20:30〜21:00(二回公演)
入場無料
問い合わせ:豊島区/https://iwgp-management.com/contact01/
◆GLOBAL RING オフィシャルサイト