“MADE TO ROCK HARD” クレイマーが新製品とブランドのリニューアルを発表
クレイマー・ギター(Kramer Guitars)が、「MADE TO ROCK HARD」という新たなブランド・メッセージと共に、新製品とブランドのリニューアルを発表。「MADE TO ROCK HARD」のクレイマー・ギターに新設された「オリジナル・コレクション」と「モダン・コレクション」は、初中級者からプロフェッショナルまですべてのレベルのプレイヤーへ向けたギター・コレクション。クレイマーのオフィシャル・グラフィック・アーティストのハンド・ペイントが施されたUSA製の「カスタム・グラフィック・コレクション」を含む。
▲Kramer Custom Graphic Collection: Baretta Vintage
ギブソンのCMO(Chief Merchant Officer)のセザール・グイキアンは、今回の発表に際してこうコメントしている。
「今回WINTER NAMM 2020開催中に、多くのハード・ロック、ヘヴィメタルのファンの皆様が待ち臨んだクレイマーの新しいコレクションやアーティスト・コレクションの数々をご紹介したいと思っています。」
▲Kramer Modern Collection: D-1 Bass and NiteV
クレイマーのオリジナル・コレクションには、アイコニックなBaretta、Pacer、Focus、SM-1などが含まれ、モダン・コレクションには、Assault、Striker、Nite-V、Bassなどが含まれる。また、アーティスト・コラボレーションには、Tracii Guns “Gunstar Voyager”、Charlie Parra “Vanguard”、Dave Sabo “Snake-Baretta”などが含まれる。
▲Kramer Modern Collection: NiteV、Les Paul and D-1 Bass
エピフォンとクレイマーの製品開発マネジャーのアルジャン・ゴーはこうコメントしている。
「私たちは、これまでのプレミアムでパフォーマンス重視のクレイマー・ギターのレガシーにフォーカスし、改めてベーシックに立ち戻り、これまでのアイコニックなモデルやレジェンド・アーティスト達とのコラボレーションモデルを手始めに再出発します。」
L.A.ガンズのトレイシー・ガンズはこうコメントしている。
「俺は、自分が憧れるギター・ヒーローと同じギターを弾くんだけど、大抵それらはギブソンが作っているギターだった。俺は、ヘヴィメタル・ファンの仲間たちのために、クレイマーと手を組んで『クレイマー・ガンスター』と名付けられた究極のメタル・ギターを生み出したんだ。」
ディフォ二アのギタリスト、チャーリー・パッラはこうコメントする。
「ギブソン・ファミリーの一員に選ばれるなんて、本当に夢みたいだよ。だって、私が好きなプレイヤー達のほとんどアイコニックな彼らのギターを使っているんだから。いつもレスポール、フライングV、ヴァンガードを弾くと、非現実的でありながらも、テンションが上がるよ。私は新しいプレイヤー達が目標を達成できるように、この24フレットのヴァンガード・ギターを弾くことで、インスピレーション、励みを与えることができればと思っているよ。もし君がクラッシック、もしくはモダンな速弾きに熱中しているんだったら、このギターは特におススメだね。」
▲Kramer Original Collection: Pacer Vintage
▲Kramer Original Collection: Jersey Star (red)、Nightswan (polka dot)、’84 Beretta (red)、SM-1 (orange)
▲Kramer Original Collection: Focus VT-211S (Teal)、Baretta Special (Purple)
スキッド・ロウのギタリストであるスネイク・セイボは、バンド結成時に「スネイク・クレイマー」のギターと共にバンド結成した時のことを振り返り、今再びギブソンとパートナー・シップを組むことに関して、こうコメントしている。
「1985年にニュージャージー州のトムズ・リバーという楽器屋で働いている頃に、レイチェル・ボランとスキッド・ローを結成しようとしていたんだけど、ある時クレイマー・ギターのファクトリー・ツアーを体験する機会があったんだ。その時、なんてかっこいいギターで、クールなブランドなんだって、とても感動したのを覚えているよ。その頃俺の頭には、ワンハム、ワン・トーン&ボリューム、ブラックのフロイド・ローズ、そしてかっこいいペイントが入ったギターのアイディアがあったんだ。そこで、当時デニス・クラインと言うめちゃくちゃかっこいいギター・ペイントをするアーティストがいたんだけど、彼に“お墓から蛇が這いあがってくる”イメージでギターに描いてくれと頼んだんだ。そして、それらのアイディアをクレイマー・ギターに持ち込んで、クレイマー『バレッタ』というギターに取り入れて完成したギターこそ、俺の『クレイマー・スネイクギター』の始まりだよ。」
▲Dave Sabo Snake-Baretta
「それから30年後に俺の友達で今はギブソンのコンテンツ・プロデューサーであるトッド・ハラピアックが一緒に、この企画をリミテッド・ランとして形にできないか持ちかけてきたんだ。その後、新しいギブソンのチームと会って、ナッシュビルのファクトリー・ツアーを体験させてもらった時に、この世で最も素晴らしいギターを作っているワーカーの皆さんにもお会いしたんだ。そこでCMOのセザールは、どうやって世界的なプレミアム・ギター・ブランドとして維持しているかを説明してくれたりして、すべてに圧倒されたね。さらに、その考え方は、ギブソンだけでなく(ファミリーブランドの)エピフォンやクレイマーにも通じることなんだ。ディテイルへのこだわりと、過去のレガシーを大切にしていく姿勢は、とても深いものだったよ。俺は今までシグネチャー・ギターなんか作ったことなかったから、自分が恐縮していることさえ、控えめに言いたいくらいだよ。25年前に『スネイク・ギター』を弾くのを止めてしまった時には、今こうやって蘇るなんて考えてもいなかったよ。まして、クレイマー(ギブソン)とのパートナー・シップまで実現するなんてね。こうやってシグネチャ―・アーティストとしてこの企画に参加できて、このギターが刻んだ歴史を紹介できることは、とても光栄で感謝している。このギターを通して、ギタリスト達と俺が体験した喜びを分かち合うことができたら最高だよ。」
日本国内での発売時期、価格など詳細は後日発表される。
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