【レポート・インタビュー】瀬口侑希、「DAM CHANNEL演歌」三代目MCに就任

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■20周年で盆と正月が一緒に来たような感じ
■この先もいい力具合でやっていけたらなと思っています


――ではカラオケについても聞かせてください。瀬口さんはプライベートでもカラオケには行きますか?

瀬口:はい、よく行きますよ。1人で歌の練習をすることもありますし、誰かと一緒に行くことも。だけどこれからは自分で自分の番組を見ることになるので、恥ずかしいような自慢のような感じです(笑)。

――瀬口さんも参加された先日の「DK EXPO 2019」で発表されましたが、これからはカラオケにもAiが搭載されるということで、精密採点など、プロの方がどう付き合っていかれるのかも聞いてみたいところです。

瀬口:あれはすごい機能ですよね。音声だけで曲の予約ができたり、採点もかなり緻密になったりして、カラオケの楽しさみたいなものがこれからグッと深くなるんだろうなと思いました。慣れていない今はまだ機械のご機嫌を伺っているような感じですが(笑)、今後は仲良く付き合いながら使いこなしていけたらなと思っています。

――瀬口さんの楽曲も、ぜひたくさん歌っていただきたいですね。

瀬口:はい。2年前にはベストカラオケ賞という大きな賞もいただいたんですが、みなさんがカラオケで歌って応援してくださっているからこそ、私の歌がどんどん一人歩きしながら色んな方の元に届いていっていると思うんです。私たち歌手にとって、本当にありがたいことだなと思っています。

――最新曲「須磨の雨」もすでにたくさんの方がカラオケで歌っていらっしゃると思いますが、改めて歌う時のアドバイスをお願いできたらと思うのですが。

瀬口:この曲は私の20周年ということで水森英夫先生に書いていただいたんですが、カラオケで歌いやすい、歌って気持ちがいいということを前提に書いていただいたんですよ。サビに向けてどんどん気持ちが高まっていき、歌いながら自然と次が歌いたくなるようなポイントを作っていただいているので、あまり難しく考えなくても、歌い終わった時には「歌ったー!」っていう気持ち良さが生まれていると思いますよ。

――ちなみに今作で初めて、瀬口さんの地元である神戸が歌の舞台になったんですよね。

瀬口:そうなんです。神戸という土地柄なのか、「そして、神戸」(内山田洋とクールファイブ)があまりにも有名だからかわかりませんが、演歌で歌われること自体あまり多くない気がするんですよね。今回の須磨海岸は神戸の中心の三ノ宮から少し西に寄った、明石海峡大橋や淡路島も見える風光明媚な場所なんですね。以前そこでディナーショーとコンサートをやったことがあるんですが、うちのディレクターが「ここは画になるんじゃないか?」ということで、麻こよみ先生にオーダーをしてくださったんです。麻先生も実際に須磨海岸に行き、その景色をご覧になって書いてくださったそうなんですよ。私にとっては小さい頃から慣れ親しんだ海水浴場だったりするんですが、20周年にふさわしい、すごくロマンチックで素敵な歌にしていただきました。「私の故郷を見て!聴いて!」という気持ちで、毎回歌わせていただいています。

――先日は、秋の日本一周クルーズの船上でも歌われたそうですね。

瀬口:そうなんです。横浜港を出て神戸港、そこから瀬戸内海を大分のほうへ向かい、関門海峡でぐるっと回ってきたんです。もちろん明石海峡大橋もくぐってきました。ああやって船で、海を見ながら歌うというのはまた乙なものがありましたよ。みなさんもカラオケで歌う時は、ぜひあの明石海峡の空気感や須磨海岸の景色を思い浮かべて歌っていただけるといいなと思います。


――カップリングは「恋の舟」。こちらも瀬口さんにとってはゆかりの深い“舟”がモチーフになっていますね。

瀬口:はい。こちらはメジャーコードの楽曲なんですが、ちょっと力を入れて歌ってしまいがちな「須磨の雨」とは相対する感じですね。楽しく手拍子でもしながら、お風呂で鼻歌を歌うような感じで歌ってもらえる曲かなと。それぞれ違う角度から、(私の歌の)魅力を引き出していただいた2曲になっています。

――何と言っても、今年はデビュー20周年のアニバーサリー。精力的な活動が続きますね。

瀬口:誕生日にはシングル「須磨の雨」と20周年のアルバムもリリースできましたし、八尾町での20周年コンサート「風のマチネde盆ソワレ」や船上コンサート、そしてこのDAM CHANNEL演歌のMCにも就任させていただきましたので、まさに盆と正月が一緒に来たような感じで忙しくさせていただいています。10周年、15周年の時は、アニバーサリーといっても余裕すらなかったんですよ。もちろん嬉しいという気持ちは変わっていないんですが、さすがに20周年はそこに重みが加わっている気がするんです。これまでの経験を大事に、そして喋りにくい先輩にならないように(笑)、この先もいい力具合でやっていけたらなと思っています。

――瀬口さんのトークも含め、これからの「DAM CHANNEL演歌」をたくさんの方が楽しみにされていると思います。最後に、メッセージをお願いします。

瀬口:この「DAM CHANNEL演歌」でしか聞けないようなお話があるといいなということをいつも心がけています。歌手のみなさんの人となりを知っていただくことで、その方の歌にもまた親しみが湧くんじゃないかと思うんですよね。おまけにご本人から最新曲まで紹介していただけるという贅沢な番組になっていますから、ぜひこれからもご覧いただけたらと思います。この番組で色んな歌手の方を知っていただき、カラオケで新しい曲にもチャレンジしていただきたいんですが、「DAM CHANNEL演歌」からヒット曲が生まれるっていうのもいいですよね。私もその1人として頑張っていきたいと思いますので、ぜひみなさんこれからも応援よろしくお願いいたします。


▲スタッフの皆さんと

取材・文●山田邦子

リリース情報

「須磨の雨」
2019年5月15日発売
CDシングル CRCN-8247 ¥1,204+税
シングルカセット CRSN-8247 ¥1,204+税
1.須磨の雨
2.恋の舟
3.須磨の雨(オリジナル・カラオケ)
4.恋の舟(オリジナル・カラオケ)
5.須磨の雨[一般用カラオケ・半音下げ]
6.恋の舟[一般用カラオケ・半音下げ]

『デビュー20周年記念アルバム ~あなたに贈る愛の歌~』
2019年5月15日発売
CDアルバム CRCN-41330 ¥2,870+税
1.不如帰
2.女のゆりかご
3.三春の桜
4.海峡
5.夫婦つくしんぼ
6.テネシー・ワルツ
7.さらばシベリア鉄道
8.ミ・アモーレ
9.さよならのエアポート
10.雨に咲く花
11.風の盆恋歌
12.望郷じょんから
13.夕照の道
14.放浪記
15.八尾しぐれ
16.津軽の春

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