【対談】Psycho le Cému × メトロノーム、「音楽性は違えども、エンターテインメント感が近い」
■勝手に同じジャンルだと思ってたんですよ
■ところが曲はロックしてて“クソー!”と
──お互いのバンドに対しては、どういうイメージを持ってましたか?
Lida:ピコピコ系……すげえピコピコ系のバンドサウンドだなって(笑)。
フクスケ:“ピコピコ系”って最初に言ってみたけどパンチが弱いなと思って、“すげえ”をつけただけだろ。何でも“すげえ”ってつければいいってもんじゃねえぞ(笑)。
YURAサマ:ははは。面白いバンドだなと思ってましたし、現在までピコピコ系をブレずにやり続けてるのもすごいことだと思います。
Lida:Psycho le Cémuは何でもつまみ食いするようなところがあるんですよ。アコースティックの曲があったり、ヘヴィメタルな曲があったり。いろいろやりすぎちゃうんで、ひとつ柱があるっていうのは羨ましいですよね。
リウ:3rdシングル「浪漫飛行」(2003年発表/米米CLUBのカバー)を聴いたとき、“誰もが知ってるあの有名な曲が、こんなに似合うバンドって他にいない”って感動したのを覚えてます。当時、Psycho le Cémuのフォロワーバンドが結構出てきたじゃないですか。先駆者的な存在になってましたよね。
シャラク:僕は見た目の印象から、勝手に同じジャンル……打ち込み系のイロモノ枠だと思ってたんですよ。ところが、“曲はちゃんとロックしてるんだ。クソー!”って思ってました(笑)。
▲メトロノーム |
Lida:そうなんですよ。仙台での初対バン以降、イベントとかで個々のプロジェクトではご一緒するようになったんですけどね。お互いの活動休止を経て、復活後の2017年にメトロノームさんに誘ってもらったツーマンが初対バン以来ですから、本当に15年以上ぶりでしたね。
──今回、<Live Battle「ライバルズ」>の対バン相手のひとつにメトロノームを選ばれたのは?
YURAサマ:声をかけやすかったから。
Lida:いや、もうちょっとあるやろっ!
YURAサマ:声をかけやすくて、一緒にやったら楽しい。それが一番大事じゃないですか?
フクスケ:大事だけども、こういうときはもうちょっといいこと言うでしょ。“イロモノっぽいところがちょっと似てるから、一緒にやったら面白いかな”とか、“前に一緒にやったときの感触がよかったから”とか。
YURAサマ:人間的に合うっていうことは、ステージでも絶対に交わるんですよ。
フクスケ:人の話を聞いてるのか(笑)!?
Lida:ははは。ほぼ同じ時代に活動してきたし、活動休止を経て復活したところも同じ。一緒の境遇を持つバンドっていうことも名前が挙がった理由のひとつです。
▲シャラク [VOICECORDER / メトロノーム] |
フクスケ:最初から、幾つかのツーマンを行う“対バンシリーズ”だということは聞いてたんですよ。その中に僕らを入れてもらえたのは嬉しかったですね。仲良くしておいてよかったなって(笑)。
リウ:だから、即「OKでーす」みたいな(笑)。2年前のPsycho le Cémuとのツーマンがすごくよかったし、セッションもお客さんの盛り上がりもすごかった。2バンドでの打ち上げもすげえ楽しかったしね。
シャラク:Psycho le Cémuに限らずですけど、対バンを誘ったバンドから逆に誘ってもらえることって、やってきたことがつながったような気持ちになるんですよね。だから今回も個人的には感動しました。
フクスケ:(YURAサマに小声で)……これくらいのことを言って。
YURAサマ:僕はそれ以前に、メトロノームさんから2017年に対バンの誘いを受けたとき、“やってきたことがつながったな”って思っていたんです。
フクスケ:嘘つけーっ!
YURAサマ:いやいや、本当に。お客さんもすごく盛り上がった印象があるし。
リウ:それはさっき俺が言ったやつ。オウム返しにもほどがある(笑)。
Lida:でも、本当にツーマンをやらせてもらったときの感触がすごくよかったんですよ。音楽性は違えども、エンターテインメントな感じが近しいので。だから、対バン候補としてメトロノームさんの名前は早めに挙がってましたね。
──どんなライヴにしたいですか?
リウ:ライヴ当日の9月14日はseekさんの誕生日だから、派手で楽しいライヴにしたいな。
YURAサマ:えー、ちょっと嫌じゃないですか?
──いやいや、Psycho le Cémuはメンバーの誕生日にメンバーだけでお誕生日会をするほど仲がいいっていう話を聞いてますけど(笑)?
YURAサマ:いや、僕らは全然いいんですよ。だけど、メトロノームさんに負担をかけるじゃないですか。やらなあかんことが増えるから。seekが一番気にしてたんですよ、「自分の誕生日で申し訳ない」って。
リウ:でも、逆にそういうめでたい日に一緒にライヴが出来るのはうれしいよね。気を遣ってるわけじゃなくて、“最初から盛り上げていこう”みたいな感じはあります。
フクスケ:うん、お客さんも盛り上がりやすいと思うし。
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