【インタビュー】SiXX、DAISHI(Psycho le Cému)の別プロジェクトが7年間の集大成「ここが出発点」
■SiXXみたいな音楽を聴いたほうが
■モテると俺は思います
──では、プロデューサー陣の中で一番のベテラン、THE COLLECTORSの加藤ひさしさんが手がけた「YEAH YEAH YEAH」は?
DAISUKE:加藤さんとは僕が面識があって、お願いしたら快く引き受けてくださったんです。「ロックンロールバンドだけど、誰もが口ずさめるポップな曲に仕上げるつもりでやる」って言ってくださって。
DAISHI:DAISUKEさん自身、「加藤さんにお願いしたい」って言っていた曲なんですよ。アルバムの中でいちばんポップな曲をさらにポップに仕上げてくれましたね。
DAISUKE:いちばん原曲と変わってないかもしれないですね。歌詞は変わったんだよね。
DAISHI:そうですね。歌詞を大事にされている方だというのはTHE COLLECTORSのライブを見ても感じていたので、直していただいた箇所は「勉強になりました!」って。ホントに良くなった。
雄飛:しかも内容を変えるんじゃなくて、語尾だけだったり。
DAISHI:それだけで雰囲気が変わりますからね。加藤さんもボーカリストなので歌録りはビビりまくりでしたけど。
──大先輩ですもんね。
DAISHI:ええ。でも、想像と全く違って「いいよいいよ!」って言ってくれて、むちゃくちゃ歌がうまくなった気持ちで歌えました。それと加藤さんはミックスダウンのリクエストがあったんですよね。
DAISUKE:そう。THE COLLECTORSが使っているロンドンのスタジオのイギリス人エンジニアにお願いしたいって。
▲雄飛 (B) |
DAISHI:アイツの奢りで飲もうっていう曲。
──“真面目に生きてるつもり”って歌っているのに“借りた金の事忘れてくれ”っていうところとか。
DAISHI:この曲が上がってきたとき、男友達とドライブに行くところだったんですよ。車の中で曲を流してたんですけど、運転していたヤツがお金持ちなので、思いつきの替え歌で“そのコの奢りで朝まで飲もうぜ”って歌って遊んでたら「あれ? いい歌詞やな」って。
──最高だと思います。
DAISHI:ありがとうございます。“朝まで飲もうぜ”と“勝手に地球は回る”の歌詞は自分でも好きです。
──そのあたりの歌詞がまさに気楽な気持ちになれるんです。
DAISHI:ああ、そうかもしれないですね。
──サウンド面ではギター、サックス、ベース、ドラムとそれぞれの楽器が立っているし、ギャング風の「リオ・デ・ジャネイロ」も個人的にツボです
。
DAISHI:「ROLLIN’ LIFE」とか「リオ・デ・ジャネイロ」みたいなことがやりたくて組んだバンドですからね。タランティーノ監督の映画に流れてきそうな音楽がやりたいんですよ。
──アルバムを聴いても映像を見ても、ライブの楽しさ、臨場感が伝わってくるバンドだと思います。最後にBARKS読者にメッセージを。
DAISHI:SiXXの歌詞はストレートで人間味があって、みなさんに問いかけるメッセージもあり、音楽的には自分の中で100点満点をつけられる楽曲をアルバムに入れられたと思うので、これからはどれだけいいライブができるかが課題だと思っています。
DAISUKE:気づいたら結成して7年が経ちましたけど、やっと出発点に立てて。今回、いろいろな方たちに関わっていただいたことで、さらに良いものが仕上がったので、初心を忘れず、今回のアルバムで世の中に殴り込みをかけたいと思っています。
レイジ:SiXXはジャンル分けするとロックンロールだと思うんですけど、ポップな曲もあるし、コミカルな曲もあり、幅広いのでいろんな方に聴いていただきたいですね。楽器陣としては音にもこだわって演奏しているので、ぜひ生の音を聴きに来てほしい。楽しんでいただけると確信しています。
雄飛:世の中、技術が進歩して、昔よりいろいろなことが複雑になっていると思うんですが、そんな中でSiXXはリアルな歌詞、アナログなバンドサウンドで勝負しているバンドだから、今の時代の音楽を聴いているみなさんにも刺さればなと思っています。
DAISHI:逆に“今だから新しい”ってなったらいいよね。
雄飛:“こんな音楽やってるバンド、ほかにないぜ”みたいな。
DAISHI:サックスをここまで全面的に出してるバンドも少ないし。
──どんな気持ちになってくれたらハッピーですか?
雄飛:“うぉぉお!”ですよ。元気が出るとか、前向きなエネルギーを与えられる音楽だったらいいですね。
──少年性が爆発していますしね。
DAISHI:思春期の人に向けて歌っている曲も多いし、男のコにも聴いてほしい。最近の男のコがどういう音楽聴いているかわからないけど、SiXXみたいな音楽を聴いたほうがモテると俺は思います(笑)。
取材・文◎山本弘子
■アルバム『ROLLIN’LIFE』
【通常盤】QAFJ-10016 ¥2,500(税別)
【会場限定豪華盤】WRSX-001 ¥6,600(税込) ※40P写真集付き
▼収録曲
01.ROLLIN’ LIFE with Calmera Horns
02.鳴り止まない愛
03.つないだその手 produced by JUON (FUZZY CONTROL)
04.I LIKE YOU
05.スザンナの純潔 produced by ミヤ(MUCC)
06.LIAR GAME produced by PABLO (Pay money To my Pain / POLPO)
07.リオ・デ・ジャネイロ
08.少年のまま
09.YEAH YEAH YEAH produced by 加藤ひさし(THE COLLECTORS)
10.勝手に地球は回る
11.朝まで飲もうぜ
■ライブスケジュール
6月07日(金) 新宿BLAZE ※sold out
6月09日(日) 渋谷CHELSEA HOTEL
7月27日(土) 青山RizM ※GUEST:CASCADE
▼アルバムリリース記念公演<SiXX 1st Album Relese ONE-MAN「ROLLIN’ LIFE」>
8月31日(土) 青山RizM
一般販売:6月8日(土)10:00~
9月6日(金) 赤羽ReNY alpha
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