【インタビュー】wyse、TAKUMAが語る“充電の本意”と“決意のシングル”「僕らが選んだ20周年の形」

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■儚い道を選んだと思われるかもしれない
■先を見据え、ベストなライブをするだけ

──【B-TYPE】に収録されている「オリオンの空」はいちばんトーンが明るくて銀テープが飛びそうな曲調ですね。

TAKUMA:おっ。飛ばしましょうか(笑)。

──5月からのツアーはそういう噂もあるようですが。

TAKUMA:この曲で飛ぶかはわからないですけどね。HIROはハードな曲を書く印象が強いので自由に好き勝手やったハードロックな曲が来るかな?と思ったら、たまに書くポップな曲が来ましたね。そんな中にもちょいちょいHIROらしいフレーズが盛り込まれてますが。

▲全国ツアー<wyse Tour 2019「Period」>フライヤー

──サウンドの質感がいちばんキラキラしています。

TAKUMA:そうですね。そういう意味でいちばん光が見えるような曲かもしれないですね。「Breaking down」でMORIのギターが際立っているなら、「オリオンの空」はHIROのギタリストとしての個性をいちばん感じられる曲なのかもしれないですね。

──TAKUMAさんのベースもフレージングとサウンドメイクが相当練られてますが。

TAKUMA:いやいや。僕は楽器も歌も全部録り終わったあとにベースを入れるんです。構成が見えてる段階でここはこう弾こうとか。

──隙間にこのフレーズを入れようとか?

TAKUMA:そうですね。間を埋めるために弾くこともあるし、MORIもHIROも自由に弾くけど、僕のポジションも考えてくれるので。「オリオンの空」はルートで弾くとちょっと違うな、と思って何パターンか試してみた結果、こういうベースになったっていう。

──月森さんの甘い声を活かす曲でもありますよね。

TAKUMA:合っていますね。デモの段階でアイツが歌っている姿が全員見えた曲だと思います。

──4曲、カラーが全く違いますがファンに向けたメッセージなのかな?と思ったのが「オリオンの空」でした。

TAKUMA:そこは原曲を作ったHIROに聞いてみないと実際のところはわからないですけれど、僕もそういうメッセージも込められているように受け取っています。もしかしたら僕が書いた「蘇生」と同じように、そうじゃない捉え方のほうがいいと思っているかもしれないし。そのほうが夢もあるし、ロマンもありますからね。このインタビューもそうですけど、読んでみないとわからない、読んでみてそれはどういう意味なのだろうと、さらに考えてみてもらえると嬉しいですね。

──“こういうことかもしれない”、“ああいうことかもしれない”って想像しながらね。

TAKUMA:それがとても大事。“こうあってほしい”とか“こうじゃなかったらいいのにな”とかね。“こういう意味だよ”って言うのは簡単ですけど。

──意味を限定してしまいますからね。

TAKUMA:そう。曲を聴いてメロディとか色味とか瞬間的に感じたことから何かを受け取って、ライブに行ってみたら違う印象を受けたとか、ツアーが終わってから聴いたらまた感じ方が変わったとか、そのほうが素敵だなと思うんですよ。


──そうですね。では最後に、間近に迫っている全国10ヵ所14公演のツアー<wyse Tour 2019「Period」>について予告してください。すでにソールドアウトの公演も出てきていますが。

TAKUMA:いろんな想いがありますが。今までで最高でベストなライブをして“wyseっていいでしょ?”って伝えられるチャンスであり、僕らがすべきことは明確なので、ソールドアウトしてようがしてなかろうがそれは一緒だし、行こうか悩んでいる人がいるならぜひ見に来てほしいですね。

──楽曲、ライブを通して、なぜ充電するのかが言葉にしなくても伝わるツアーになるということでもあるんだろうし。

TAKUMA:個人的に思うのは、“充電したくない”って思えたらいいですね。もちろん発言した重みは忘れないし、なかったことにはしない。その上で、ツアーを廻る中で応援してくれる人たちに“すまん!”という気持ちになったり、絶対にもっと良くなって帰ってくると思ったり、止めたくないという気持ちに自分たちが自然となれたのなら、それだけ内容のある時間を共に過ごせたということだと思うので。全員がレベルアップしてお客さんに“wyse、帰ってこいよ!”って思ってもらえる僕たちにならないといけないし、それが使命だと思ってます。楽しむことは当然ですから。

──ちなみに充電を発表したときの「最高の状態で、最高な作品と共にwyseの25周年へ向かいたい」というのは25周年に復活するという意味ですか?

TAKUMA:そういうことではないです。言ってみれば、21周年も22周年も存在するわけで、ただ、次の大きな区切りは25周年だと思うのでそう言っただけで。なので特に決めてはいないんです。いずれにせよ、充電した意味がなかったらダメですよね。意味を持たすことが出来たり、個々のメンバーがどう考えるか見えたときでしょうね、充電の先は。今は未来の話もするけれど、まずは7月までのツアーに全力で向かうことがいちばんです。

──ファイナルの7月28日まで全力で駆け抜けると。

TAKUMA:はい。これが僕らが選んだ20周年の形だと思っているので。儚い道を選んだと思われるかもしれないですけど、最高の作品が届けられて最高のツアーができたら、振り返ったときに大きなものが残ると思うんですよ。そうなるために進んでいくので、今は複雑な気持ちを抱えるかもしれないけれど、先を見据えたいし、ベストなライブをするだけ。その結果、「20周年。最高だったね。充電には入ったけどその決断も素晴らしかったね」ってみんなが思ってくれるよう、今はそこを目指すだけですね。

取材・文◎山本弘子



■ニューシングル「蘇生」

2019年5月8日発売


【A-TYPE】QAFJ-10013 1,800円
「蘇生」
「Calling…」
「Breaking down」


【B-TYPE】QAFJ-10014 1,800円
「蘇生」
「Calling…」
「オリオンの空」
▼購入者特典
以下のCDショップ各店でご購入された方に、先着でライブDVD(各ショップ毎にそれぞれ3~4曲ずつ5種類。全19曲予定)を、対象商品1枚ご購入につき1枚プレゼント。
【対象店舗】
・HMV全店(HMV&BOOKS online含む) ※一部店舗除く
収録予定曲:「Double」「MORAL」「Secret Lip」「Distance」
・タワーレコード各店(タワーレコードオンラインを含む) ※一部店舗除く
収録予定曲:「イイんじゃない」「紺色の森」「evil news」「キミグラデーション」
・新星堂全店 ※オンラインを含む
収録予定曲目:「slow time」「心の隙間」「終わらない夜のマーメイド」「Glorious Story」
・amazon
収録予定曲目:「Miss T×××」「L.A.S.P.U.P.」「あの日の白い鳥」「ヒカリ」
・Like an Edison 全店
収録予定曲目:「ビー玉」「Air」「My name is Japanese Breaker」

■全国ツアー<wyse Tour 2019「Period」>

▼Prologue (※wyse祭)
5月11日(土) 東京・TSUTAYA O-WEST
open15:30 / start16:00
※Guest:LEVIN、石月努、you、RYO、Junichiro


▼Chapter 01 (※FC会員限定)
5月11日(土) 東京・TSUTAYA O-WEST
open19:00 / start19:30
▼Chapter 02
5月12日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
open15:30 / start16:00
▼Chapter 03
5月18日(土) 広島・セカンドクラッチ
open17:00 / start17:30
▼Chapter 04
5月19日(日) 大阪・OSAKA MUSE
open15:30 / start16:00
▼Chapter 05
5月25日(土) 新潟・GOLDEN PIGS BLACK
open17:30 / start18:00
▼Chapter 06
5月26日(日) 新潟・GOLDEN PIGS BLACK
open15:30 / start16:00
▼Chapter 07
6月08日(土) 北海道・札幌COLONY
open16:00 / start16:30
▼Chapter 08
6月09日(日) 北海道・札幌COLONY
open15:00 / start15:30
▼Chapter 09
6月22日(土) 宮城・仙台 HOOK
open16:00 / start16:30
▼Chapter 10
6月23日(日) 宮城・仙台 HOOK
open15:00 / start15:30
▼Chapter 11
6月30日(日) 福岡・INSA FUKUOKA
open15:30 / start16:00
▼Chapter 12
7月14日(日) 愛知・名古屋SPADE BOX
open16:30 / start17:00
▼the Final Chapter
7月28日(日) 東京・渋谷ストリームホール
open15:30 / start16:00
【チケット】※各種先行受付
前売5,000- 当日5,500-
一般販売:4月20日(土)10:00~


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