【千歌繚乱インタビュー】MEIDARA、「今の俺たちは誰にも負けてない」

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BARKS主催イベント<千歌繚乱>二度目の登場となるMEIDARA。前回は2017年8月に行われた<千歌繚乱vol.13>に出演してくれたが、その頃は始動してわずか三カ月の頃だった。

それから一年半。ベースシスト脱退、新メンバーの加入、初のミュージックビデオ撮影などさまざな経験を経た彼ら。どうやらバンドとして大きく成長しているようだ。

◆ミュージックビデオ ほか

※本記事は12月21日に渋谷REXで開催される<千歌繚乱 vol.19>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

   ◆   ◆   ◆

――ベースの冷愛さんが加入し新体制になったということで、改めて自己紹介からお願いします。みなさんは“鬼”をモチーフにしているバンドなのでそれを踏まえて…。

ルル(G):奇想天外テクニカル鬼トリッキーパフォーマーギタリスト、ルルです!

玲旺(G):えー難しい。僕はサイコパスの鬼ギター…かな。

冷愛(B):期待の最強の鬼ベーシストです。

青(Dr):鬼スーパー何でもドラマーです。

yagami(Vo):…人智の鬼。人に知られる存在である、ボーカリスト。

ルル:何ひとりでかっこつけてんねん!yagamiは通称“鼻の穴貯金箱”やろ!前から鼻の穴が大きいなーと思ってて、一回500円玉入れてみたことがあるんですけど…。

▲yagami(Vo)

――脱線してしまうのでその話は後で(笑)。冷愛さんはMEIDARAに加入してみてどうですか?

冷愛:もともとメンバーが関西にいたころからの知り合いだったんですが、僕は激しい音楽が好きじゃなくて。MEIDARAはメタル寄りの音楽性ですが、そもそもメタルってジャンルも嫌いだったんです。そこが心配だったんですが、MEIDARAの曲はメロディがいいので聞きやすくて、思ったより自然に馴染めました。

ルル:玲旺と名前かぶってるんで、どっちか“金太郎”にしよかって話あったんですけど。

冷愛:それで加入早々喧嘩になりましたね(笑)。ちなみに今も大阪在住で、何かあるたびに高速バスで上京しています。

――新しいメンバーも入って、始動から一年半。今、バンドはどんな状況でしょうか。

ルル:不安がなくなりましたね。メンバー全員が同じ方向を向いていて、よりまとまったなと感じています。前のベースが脱退したころは不安だったんですが、やっと5人揃ったので、メンバーの大切さもわかりましたし。

――“同じ方向を向いている”とは具体的にどういう方向?

ルル:5月2日に池袋EDGEで開催する、<結成二周年記念単独公演「鬼面仏心」>です。冷愛が入って1stシングル「鬼火」を出して、ミュージックビデオも撮って、二周年ワンマンも決めて。もう“やるしかない”とこまで来ましたね。僕らは誰かに元気をあげて、誰かに求められたいという思いでバンドをしているので、ワンマンがソールドアウトでもしたらその思いが実ったということじゃないですか。そういう意味で、この二周年ワンマンに懸ける思いはかなり強いです。

冷愛:バンドとしてひとつにまとまったからか、客観的に見ても僕が加入する前のMEIDARAよりもライブが良くなってきていると思います。それが動員だったり売上だったり少しずつ数字にも見えてきて、全員のモチベーションも上がってきているところです。

ルル:まだまだ僕らは一番底辺にいるバンドというのは自覚してるんですが、こっからのし上がったらかっこええやろな!って、全員が思ってます。

▲ルル(G)

――個人的にはこの一年半でどんな変化がありましたか?

yagami:僕はいろんなものの感じ方が変わった気がします。昔は「こう思うからこうなんだ!」としか考えなかったんですが、今は「こう思うのはどうしてだろう」「なんでこういう思いなんだろう」と、ひとつひとつを心の扉を開くようになったんです。それが歌詞にも反映されているかもしれません。

――歌詞はどんな風に変わったのでしょうか。

yagami:これまでの歌詞を振り返ってみると、“自分にしか書けない歌詞”ではなかったなと思うんです。でもそんな誰にでも書ける歌詞を書いても仕方ない。自分らしさを出すということを追及して、前以上に言葉を選ばなくなった気がします。

ルル:せやなぁ、出せたらええねぇ。

冷愛:なんなん、その親戚のオジサン目線(笑)。確かにyagamiは出会ったときよりすごく変わったなと思います。あるときから急に彼は走り始めたんですけど、その頃から考え方が変わったというか。そもそも自分の中での気持ちが変わったから走り始めたんだと思うんですけど。

――以前に<千歌繚乱>に出演してくださったときのインタビューと比べて、実は私もyagamiさんの落ち着きっぷりに驚いていました。

yagami:前までは無理して頑張ってたんですよ。インタビューでもライブでも、無理矢理アドレナリン出してがむしゃらにやるというか。でもそれで空回りすることが多くて伝えたいことも伝えられなかったから、空回りしないためにはどうしたらいいんだろうということをめちゃくちゃ考えました。その結果、無理をするんじゃなくてもっと気持ちを楽にすることが大事だとわかって。今はライブの本番直前まで冷静です。どう頑張ったって、広い世界のちっぽけな人間ですから。

青:悟り開きすぎて、来年には坊さんみたいになってるんちゃう(笑)。


玲旺:僕は冷愛が入ってからバンドが変わったなと思います。前までは個人個人のことでいっぱいいっぱいだったけど、冷愛が「ここはこうした方がいい」とかいろいろと意見を言ってくれて。最近はライブにしても音作りにしても、ちゃんと全体を見れるようになりましたね。ようやく、“バンドしてるな”という実感が湧いてきました。冷愛が入って、音的にも視覚的にもMEIDARAは変わりましたね。

青:冷愛が自分たちに無かったものを持ってきてくれたからバンドの空気も良くなったし、お互いに意見を言って成長して信頼度も高まりました。もともと曲やライブには自信があるので、あとは自分たちが“どう伝えていくか”だけですね。外から見て、グイグイ来てるバンドとは言えへんかもしれんけど、今のMEIDARAは誰にも負けてないと思う。

▲玲旺(G)

――なんだかとても良い方向に進んでいるようですね。

ルル:ライブで見てくれたらそれを感じてもらえると思います。とはいえ僕らまだフレッシュな新人枠なんで!

――楽曲に関しても変化はありました?

yagami:幅が広がりましたね。

ルル:最初の頃はストレートにかっこいい曲を作ってたんですが、「こんなどこにでもある曲書いて何がおもろいねん」って恥ずかしくなってきたんですよ(笑)。良くも悪くも素の部分が曲に現れてきました。だから色々遊んでみることにしました。

――でも、どの曲にもMEIDARAっぽさがあるんですよね。

ルル:和風なバンドはいても、僕たちみたいなヘヴィな曲をやっている和風バンドはあまりいませんね。

――和風なんだけど音はヘヴィで、歌詞は口語というのが面白いポイントだと思います。

ルル:そこが僕たちが大事にしている“人間らしさ”なんでしょうね。和風だとかなんだとか小難しいコンセプトを作るんじゃなくて、自分たちからにじみ出るものこそがコンセプトだと思うんで。飾らず、らしくやろうぜ!って思ってます。

yagami:そういう考え方ができるようになったのが、バンドとしての一番の変化かもしれません。今は「どれだけ自分をぶつけられるか」ということしか考えてないです。

▲冷愛(B)

――そんな気持ちを持って、ちょうどいま1月16日リリースのミニアルバムを制作しているんですよね。

yagami:1stミニアルバム『六道輪廻』はストレートで激しいライブ曲ばかり詰め込みましたが、今回はそれとはまったく違う感じです。まだリード曲ができていないので全体のコンセプトはそれ次第になりますが、一曲一曲の色が強いので聴いていて楽しい作品になると思います。

冷愛:ほんまにかっこいい作品になりそうです!

青:強いて言うなら和風要素が強いかもしれません。不思議なお祭りに来た感じ。

――7曲入りとのことですが。

yagami:数量限定で配布していた曲も収録して、ある種の総集編みたいになってます。和の要素が強い曲も多くて前回のミニアルバム『六道輪廻』とは全然違った角度でMEIDARAらしさを感じられるアルバムになってます。

――ざっくり楽曲解説もお願いします。

ルル:「四面楚歌」は“戦国大合戦”ってイメージで作った、ライブでは気合いの曲です。

玲旺:音源化してほしいという声をよく耳にしていたので、ミニアルバムに入れられて嬉しいです。途中のブレイクダウンの裏で流れてるメロディーには、きっと聴き覚えがあるはず。

ルル:それにキャッチーでポップ、中毒性のある「混沌鬼ごっこ」、お祭りパラレルワールドって感じの「キソウテンガイ」。

玲旺:「キソウテンガイ」はリード曲ではないけど、これぞMEIDARA!と言いたくなるような曲。展開がいっぱいでとにかく聴いてても、弾いてても楽しいんです。今までにないダークな「ノロイ」も聴いて欲しいし、MEIDARA一ふざけた曲「てんやわんや」もライブの人気曲なので必聴です。

ルル:そして冷愛が加入したころに作った魂の曲、「水仙」。疾走感があるロックバラード的な感じで今までの曲達とはガラッと違った雰囲気です。

▲青(Dr)

――いろんな感じの曲があるんですね、楽しみです。そしてミニアルバムの発売後には主催ライブ<鬼の月>があり、5月には二周年記念単独公演が予定されている、と大事な予定が盛り沢山ですね。

玲旺:2年間で積み重ねてきたライブ力であったり、ファンとの絆を確かめ合うことになりますね。去年の5月は無料ワンマンをして、11月には1102円(いい鬼価格)ワンマンを開催しましたが、今回はちゃんとした価格でのライブなので、本当にお金を払う意味のあるライブにしたいですね。

ルル:いよいよ二周年。一日一日無駄にはしたくないし、生半可では今を変えていく事は出来ないし伝わらないしやる意味が無い。だから気を引き締めて挑んでいきたいと思います。言葉より行動が何より信頼に繋がると思っているので、それを証明していきたいです。目標はより求められる存在となりソールドアウトすること。不安は考えません。マイナスはマイナスを生むから、5人全員で前に進んでいきます!

取材・文◎服部容子(BARKS)

  ◆  ◆  ◆

MEIDARAが出演する<千歌繚乱vol.19>、チケットは現在イープラスにて発売中。なお、ライブ当日にはその日限定の「ライブ写真販売」も行なわれるが、こちらは現在予約受付中。受付フォームはコチラから。





<千歌繚乱vol.19>

日時:2018年12月21日(金)開場17:30 開演18:00
出演:SAVAGE/TRNTY D:CODE/MEIDARA/モンストロ/REIGN
会場:渋谷REX
料金:【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円 ※ドリンク代別途

・チケット受付
11月30日(金)12:00~12月20日(火)
[イープラス]
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002278053P0050001P006001P0030001

MEIDARA新スケジュール

<新年鬼休〜年の鬼始め〜>
2019年1月7日 東高円寺二万電圧

2nd miniALBUM『タイトル未定』
2019年1月16日 発売

<MEIDARA主催「鬼の月」>
2019年2月6日 池袋EDGE

<MEIDARA結成二周年記念単独公演「鬼面仏心」>
2019年5月2日 池袋EDGE


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