クリッシー・ハインド、ジョン・マッケンローのために作った曲「Don’t Get Me Wrong」誕生秘話を語る
クリッシー・ハインドが、プリテンダーズの4枚目のスタジオ・アルバム『Get Close』(1986年)からシングル・カットし全米トップ10入りした「Don’t Get Me Wrong」の誕生秘話を明かした。
◆クリッシー・ハインド画像
同曲は、テニス界の悪童、ジョン・マッケンローのために作られた。ハインドは、彼との交流も含め、『Ultimate Classic Rock』誌のラジオ番組でこう話した。「ジョンのために曲を作りたかったの。彼のことは長いこと知ってて、彼はいつもトラブルに巻き込まれていたから…。そう聞いてたわ。だって、私、彼がテニスをプレイするところ、見てなかったのよ。テニスが好きってわけじゃないから。ジョンはいい気がしないだろうから、それを認めるの嫌だけどね。彼はよくこう言ってたわ。“俺といるときくらい、スポーツ大好きってフリできないの?”ってね」
「彼はギターをプレイするのが大好きだった。彼は音楽の大ファンよ。それで、知り合ったの。彼は私たちの公演によく来て、バンドやスタッフにフレンドリーに接してた。私は、彼のために曲を作ろうって決めたのよ。それから数年して、ブリティッシュ(・エアウェイズ)に乗ってたとき、アナウンスを聞いたの。飛行機であの曲を書いてて…、アナウンスと一緒に流れるメロディを盗んだのよ。“ドン・ドン・ドン・ドン…、ブリティッシュ・エアウェイズにようこそ”ってアナウンス」
“ドン・ドン・ドン・ドン”というそのトーンは、“Don’t - Get - Me - Wrong”のコーラスになったそう。
「Don’t Get Me Wrong」は1986年にリリースされ、全米シングル・チャートの10位をマーク。プリテンダーズにとって「Back On The Chain Gang」(1982年 最高5位)に次ぐ全米トップ10ヒットとなった。
Ako Suzuki