BOSS、時代を超えて愛され続ける4つの真空管アンプのサウンドとフィーリングを実現したギターアンプの新シリーズ「Nextone」

ポスト

ローランドのBOSSブランドから、真空管アンプならではの表現力をあますところなく再現した新しいギターアンプ・シリーズ「Nextone」が登場。「Nextone Stage(ネクストーン・ステージ)」が11月23日、「Nextone Artist(ネクストーン・アーティスト)」が12月15日に発売される。


「Nextone」は、真空管を採用したギターアンプの内部回路の複雑な振る舞いをBOSS/Roland独自のアンプ設計手法である「Tube Logic」によって真空管を使わずに再現したギターアンプ。音の温かみや抜けの良さ、ピッキングに対するレスポンスや自然なコンプレッション感、音量を上げたときに得られる音の艶や音圧感など、真空管アンプならではの表現力をこだわりの「クラスAB方式」アナログ回路設計によって実現した。

ラインナップは40Wの「Nextone Stage」と、80W出力の「Nextone Artist」の2モデル。いずれもダイナミックなアンプ回路の動作を余すところなく再生するために専用設計した12インチ(30cm)・スピーカーを搭載する。


▲80Wの「Nextone Artist」。572×248×475(W×D×H)mm、16.2kg。

▲40Wの「Nextone Stage」。492×248×427(W×D×H)mm、13.4kg。

「Tube Logic」により進化した「Nextone」は、世界的に人気のある真空管ギターアンプに採用されている代表的な4種類のパワーアンプの特性を備え、好みのタイプを選んですぐに演奏することが可能。「クリーン」、「リード」の2チャンネルを装備し、それぞれ別のタイプのパワーアンプを選ぶこともできる。4タイプの特性は以下のとおり。

●6V6
歯切れ良い音が特長で小音量でも心地よい歪みが得られる、主にアメリカ製小型真空管アンプに採用されているパワーアンプ
●6L6
豊かな中音域が特長で、主にアメリカ製大型アンプや高出力タイプのアンプに搭載されているパワーアンプ
●EL84
豊かな倍音を持ち、クリアな音から深くマイルドな歪みまで幅広い音色が特長。1950~60年代に登場したイギリス製小型アンプなどに採用されているパワーアンプ
●EL34
主にイギリス製大型アンプに採用されているパワーアンプ。温かみのある骨太な音色でロック・ギタリストに人気


▲「Nextone Artist」のコントロール・パネル(Stageもパネルデザインは同じ)。

真空管アンプは、パワーアンプ部をフルに可動させることで最良の音質が得られるが、同時に音量も上がるため、環境によってはベストな状態での演奏ができない場合もある。「Nextone」は、小音量でもパワーアンプ部を降る可動させた時の音色が得られる「パワー・コントロール機能」を搭載しているので、スタジオや自宅など演奏場所に合わせて最適な音量と最良の音質で演奏することが可能だ。また、「Nextone」のサウンドを外部のスピーカーに出力するスピーカー・アウト端子も用意。複数のスピーカーを備えたスピーカー・キャビネットに接続して、さらに迫力あるサウンドを楽しむこともできる。


▲外部エフェクター接続用のエフェクトループも備えたリアパネルの入出力端子(左)。スピーカー・アウト(右)は8オームに加え16オームのキャビネット2台までの接続に対応。

真空管ギターアンプと相性のよいリバーブやディレイ/トレモロのエフェクトも本体に内蔵。パソコン用エディターソフト「Nextone Editor」を使えば、プレイスタイルや好みに合わせて調整することも可能だ。ディレイ・セクションではアナログ、テープ、SDE-3000もしくはトレモロが選択可能。リバーブ・セクションはプレート、スプリング、ホールの3種類。それぞれに複数のパラメーターがあり、こだわりの音作りが楽しめる。また、お気に入りのエフェクターをプリアンプの後段へ接続できるようにエフェクト・ループも搭載、シリーズ/パラレルの選択やループの挿入場所の変更など、さまざまな設定ができる。

ケーブル1本で接続可能なGA-FCフット・コントローラー(別売り)を使って、チャンネル選択、TONE、BOOST、エフェクト、ペダル・ボリュームなどさまざまな設定を足元でコントロールできるのもうれしいところ。小型のフットスイッチ「FSシリーズ」を最大3つまで接続してコントロールすることも可能。また、PAにダイレクトに信号を送るためのライン・アウトと、自宅練習やDAWレコーディングに使えるヘッドフォン/レコーディング・アウトも備える。また、USB端子はエディターソフトとの接続に利用するだけでなく、DAW用のオーディオ・インターフェイスとしても機能。マルチ・チャンネル・レコーディングにも対応しており、エア・フィールでマイキングがシミュレーションされた信号と、ドライ信号を同時に出力し、後からNextoneでリアンプすることも可能だ。


▲Nextone Artistのリアパネル。

▲Nextone Stageのリアパネル。

製品情報

◆Nextone Artist
価格:オープン(市場想定売価 76,000円前後 税込)
発売日:2018年12月15日
◆Nextone Stage
価格:オープン(市場想定売価 60,000円前後 税込)
発売日:2018年11月23日
この記事をポスト

この記事の関連情報