【インタビュー】Apes From Nine、1stアルバム完成「ピュアなメタルフリークが眉をひそめる存在に」

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■はみ出していけるバンドだから
■いろんな場所へ突っ込んでいきたい

──独自のスタイルを確立されているんですね。メタルは進化していく過程で、より激しい方向やテクニカルな方向、ポップな方向というように細分化していったわけですが、Apes From Nineはすべての要素をバランス良く持っているといえます。

耕史朗:一言で言うとすれば、僕はメタルが好きな人がちょっと嫌がるようなバンドになりたいと思っているんです。ピュアなメタルフリークが、「えっ、Apes From Nineとか聴いてるの?」と眉をひそめるような存在になりたい。僕は自分がやりたいことをやるのがロックだと思っているんですよ。自分が本当にやりたいこととは違っているのに、“こうじゃなきゃいけない”という固定観念に縛られて、テンプレートに則った音楽をやるのは違う。そういう意味も含めてApes From Nineというバンドは個性的で、唯一無二でありたいと思っています。自分達のスタンスを貫いたうえで、大きい場所でも勝負できるバンドになりたい。そこまでいかないと意味がないので、より高いステージを目指していこうと思っています。

▲岡本唯史 (Dr)

蝶名:たしかに今のメタルは細分化しているうえに、飽和してしまっている印象があって。そういう中で自分たちは他にはない感じで進めていきたい。目標としては、まずこの4人でフェスに出たいですね。Apes From Nineのライブは初めて観る人にも楽しんでもらえる自信があるんですよ。さっき言っていただいたように、メタルのいいところをミックスした音楽性だし、ダンスチューン的なものもあるから、若い子がきっと盛り上がると思う。フェスに出ることも含めて、自分たちの音楽を1人でも多くの人に聴いてもらえるようにがんばろうと思っています。

糀谷:僕は、もっと仲間を増やしたいですね。Apes From Nineはラウド系界隈でも全然やっていけると思うので、強者の彼らと同じステージに立って、自分たちも成長して、その先にあるフェスとかを彼らと一緒に実現させるという流れを作りたい。いい意味ではみ出していけるバンドなので、ジャンルにこだわらず、いろんなところに突っ込んでいきたいです。

岡本:Apes From Nineというバンド名は“九州から来た猿”という意味でつけたんですよ、僕と耕史朗が九州出身なので。要は、結局人間は欲の塊というか、みんな猿でしょうと。だから、自分に正直に、やりたい音楽をやっていこうと。ニーズに合わせた音楽性という方向にはいきたくない。それに、ワールドワイドな活動をしていきたいから、全編英詞にしているというのもあるんです。

──Apes From Nineの音楽性を考えても英詞はベストマッチです。

岡本:はい。いろんなところから「日本語で歌詞を書きなよ」と言われるけど、それも初期衝動のひとつではあるので、こだわり続けたいですね。自分が刺激や影響を受けた洋楽アーティストに会いにいきたいし、それは夢物語ではないと思っているんですよ。この間、ポーランドの19歳の女の子に「GUILTY」を聴かせたら、「無難ね」と言ったんです。無難ということはワールドスタンダードなものという意味で。そういう確信を得たので、自分たちを信じて、突き進んでいこうと思っています。

取材・文◎村上孝之


■1stアルバム『METAL LULLABY』


2​018年11月7日(水)発売
LZLN-009 / ¥3,000(tax out)
01. END OF WORLD
02. GASMASK
03. Good day to die
04. RISING DOWN
05. UNDERGROUND BLUE SKY
06. Break it
07. LOST CHILD
08. Sensation
09. M.A.T.P
10. GUILTY
11. OPENCAFE PCMAN
12. Discharge

■ライブ/イベント出演情報

11月26日(月) WildSide Tokyo
12月20日(木) 池袋手刀
12月30日(日) 沼袋アミューズメントプレイスSEL


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