トム・ヨーク、映画音楽の面で「ジョニー・グリーンウッドにちょっと嫉妬」
先週、欧米で劇場公開されたホラー映画の金字塔『サスペリア』のサウンドトラックを手掛け、映画音楽デビューしたトム・ヨークは、この面では「ずっと先を行っている」レディオヘッドのバンド・メイト、ジョニー・グリーンウッドに「ちょっと嫉妬」していたそうだ。
◆レディオヘッド画像
グリーンウッドは、2003年に公開されたドキュメンタリー映画『Bodysong』の音楽を制作したのをはじめ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)、『ノルウェイの森』(2010年)、『少年は残酷な弓を射る』(2012年)、『ファントム・スレッド』(2017年)など多くのサウンドトラックを発表し、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でグラミー賞(最優秀映画サウンドトラック賞)、『ファントム・スレッド』でアカデミー賞(作曲賞)の候補に挙がった。
ヨークは日曜日(11月4日)、BBC Radio 1のインタビューで、映画音楽の世界に進出してみたいとの想いは長年あったものの、自分には無理かもしれないと不安視していたと話した。
「自分自身に正直になると、ちょっと(グリーンウッドに)嫉妬してた。でも自分にはできないって思ってたから、やろうとしなかったんだ。ジョニーははるか先を行ってる。彼は、オーケストラの作品を理解している。彼は楽譜を読むことができる。彼は全て勉強したんだ。彼はちゃんと学んだんだよ。ポール・トーマス・アンダーソンの最新の映画(ファントム・スレッド)のために、彼は、あの時代の作曲家の作品全てに目を通した。そういうのは僕にはあり得ない。僕は楽譜が読めないからね」
「彼は自分のやっていることを理解している。僕は上っ面をなでているに過ぎない。単なるアマチュアだ」
ヨークは最近、映画『ファイト・クラブ』(1999年公開)のために音楽を制作して欲しいと主演俳優たちから依頼されたが、断ったと明かしていた。
ルカ・グァダニーノが監督し、ダコタ・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ティルダ・スウィントンらが出演する『サスペリア』のリメイクは、日本では2019年1月に劇場公開される。
Ako Suzuki
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