【速レポ】<中津川ソーラー>風とロック芋煮会STAGE ひとりぼっち秀吉BAND、「ずっと歌い続けたい歌」
バンドマンが運営の主軸となるフェスの場合、通常のフェスよりも自由になる面が増えてくる。アーティスト同士、あるいは団体などとの絆を直接タイムテーブルに反映させることもできなくはない。ということもあってか、RESILIENCE STAGEには東北ライブハウス大作戦STAGEが設けられており、さらに今年から風とロック芋煮会STAGEも新しく加わった。そこに登場したのが、『風とロック芋煮会』実行委員でもあるひとりぼっち秀吉BANDだ。
◆風とロック芋煮会STAGE ひとりぼっち秀吉BAND 画像
郡山市在住のひとりぼっち秀吉(歌い手)は、芋煮会を「福島で一番最高な村祭り」と、そして自分たちのことを「福島で今一番キテるバンド」と説明。風通しのよいメロディに熱い魂を乗せていく。
披露されたのはわずか3曲。オープニングを飾った「白い鳩」は、バンドアレンジのフォークソングといった趣で、サビの《さすけねえ》という言葉が耳に残る。福島弁で「大丈夫だよ」という意味なのだそう。続く「ロックンロール」は、ジャングルビートで《ロックンロール》と叫ぶドストレートすぎるナンバーだ。
そんな2曲を経て、いよいよ最後の大アピールタイム。風とロックのイチゴジャージを着たひとりぼっち秀吉が、ちょっと呼吸すらままならない感じのテンションで、同フェスとの馴れ初めやバンドのストーリーを語り、ラストの「俺達まだやれる人」についても口にする。
「最後の曲は、死ぬまで、たとえばどんなに売れなくてもずっと歌い続けたい歌。自分自身への応援歌です。みんなで一緒に歌えたらと思います!」
そこから、《俺たちまだやれるぞ!》という歌詞が繰り返され、詰めかけたオーディエンスを盛大に巻き込みながら、とんでもない音楽のうねりを生み出していく。秀吉はハッスルしすぎて最前の柵に登る場面まで。とにかく必死で愚直で元気で泥臭い。そんな彼らがステージを降りる姿は、なんだか不思議なほどにカッコよく見えたのだった。
取材・文◎秋摩竜太郎
撮影◎高橋良平
【風とロック芋煮会STAGE ひとりぼっち秀吉BAND@RESILIENCE STAGEセットリスト】
02. ロックンロール
03. 俺達まだやれる人
■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018>
2018年9月23日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
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