【座談会】サンズ・オブ・テキサス×HER NAME IN BLOOD「次は一緒にツアーやろうぜ」
■自分たちの住んでる州から出るだけでも
■14時間かかるんだぜ!(マーク)
──IKEPYさん、何かこの機会に聞いておきたいことがあるんじゃないですか?
IKEPY:あのー、筋トレとかってしてます?
ニック:やろうとはしてる、かな(苦笑)。
マーク:俺も、なるべくやろうと務めてる。俺には3人の子供がいて、家にいる時はジムに行く時間を捻出するのが難しいんだ。だけど極力、行こうとしてる。以前に比べると食事にも気を遣うようになってきた。30代になると、メタボも気になってくるからな(笑)。
マイク:おまえはツアー中もトレーニングするようになってるもんな?
マーク:うん。ツアーにウェイトを持参してね。
MAKOTO:そこまでやってるんだ!
マーク:1年ぐらい前、前々回のツアーあたりからそうするようにしてる。というのも、ロードから帰ってくると毎回、体脂肪とかを測るんだけど、筋肉量が落ちてることに気付かされてね。ツアー先でも食事は普通にする一方、運動量は落ちるじゃないか。それでカロリーや食べものに気をつけて、ウェイトをやるようになったんだ。しっかり食べて、そのうえでやるべきことをきっちりとやる。ツアー先でもね。
──IKEPYさんがまず聞きたかったのが筋トレの話だったというのが、いかにも過ぎます!
IKEPY:はははは!
MATOKO:じゃあ次は俺からの質問。このバンドでいちばんのパーティー野郎は誰? この質問はどのバンドにもするようにしてるんだけど。
ニック:おお、それを聞く?(笑)やっぱりジェス(・デホイヨス/G)かな。ジェスとマークだね。俺はまったくアルコールは飲まないんだ。パーティーとかもしない。ライヴが終わったらむしろ静かに落ち着いて過ごしていたいほうでね。だけどジェスとマークについてはいつも飲んで騒いでるし、そういう時のこぼれ話には事欠かないよ(笑)。
マーク:こいつも飲むぜ(とマイクを指す)。
マイク:YEAH!
ニック:でもマイクが酔っぱらうのは、特別な時だけという感じだよね?
マイク:そうだな。それこそツアーの最終日とか。基本的にツアー中は飲まないんだ。というのも翌朝早起きしなければならないし、気分が悪いと支障をきたす。それによってプレイに悪影響が出るのはマズいからな。ただ、翌日が移動日だったりオフの時は飲むし、ツアーの最終日、すべてが終わってみんな散り散りになる前夜なんかは当然とことん飲むけども(笑)。
マーク:ツアー中の二日酔いは最悪だ。翌日の楽しみを放棄するようなもんだ。だから俺たちが飲みに行ったりパーティーしたりする時は、常に翌日のことを気にかけてる。2~3杯飲んでいい気分になってきたら……
マイク:水を飲む(笑)。
マーク:そうそう。翌日はまた、長い長い移動が待ってるからな。
ニック:年もとってきたしね。もはやキッズではないから(笑)。ちなみにキミたちのなかでいちばんのパーティー・ガイは誰なの?
IKEPY:俺は飲めますよ。
マーク:飲めそうだよな(笑)。何を飲む?
MAKOTO:俺は基本的にはビール。
ニック:そうは見えないな。腹も出てないし(笑)。
マーク:俺たちぐらいの年齢になって、ビールばっかり飲んでると……
MAKOTO:ビール腹になるよね(笑)。
マーク:それを考えると、キミはちゃんと鍛えてるんだなとわかるよ(笑)。俺は去年あたりからはビールの量を減らすようにしてる。なんか腹が張ってくるようになってね。ウォッカとかジンに切り替えるようにしてる。ウィスキーは何故か俺には合わないみたいでね。
MAKOTO:テキサス出身だっていうのに!(一同笑)
マーク:確かに(苦笑)。ジェスはウィスキーをよく飲んでるな。俺も好きは好きなんだけど、どういうわけか合わないみたいだ。妙なことに、ウィスキーを飲んだ時だけ人格が変わったようになるんだ。
MAKOTO:変わってしまったところを見てみたい気がするけど(笑)。
マーク:好きなのはテキーラとジンかな。
MAKOTO:あとでテキーラを、ライムと塩と一緒に用意しておきますよ。
マーク:わかってるじゃん。俺たちヒスパニックだしメキシコの血を引いているから、テキーラとかは当たり前のように好きなんだ。
──話もはずんでますけど、なんだか一回だけの共演というのが惜しいですよね。いつかまた一緒にやれたらいいのに。
MAKOTO:ホントにそう思う。次に俺たちがアメリカに行く時には、是非一緒にツアーさせてくださいよ。
ニック:それはいいアイデアだ。望むところだよ。テキサスでプレイしたことは?
MAKOTO:残念なことに、まだなくて。ウエストコーストではやったことがあるんだけど。3年前に<KNOTFEST>に出たんです。
マーク:おいおい、マジかよ!
MAKOTO:とはいえ俺たちが出させてもらったのは、ごく小さなステージだけど。
ニック:いや、それにしたってクールだ。
マイク:素晴らしいね。
マーク:俺たち、まだ出たことないもんな(笑)。正直、羨ましいよ。
──テキサスで一緒にプレイできたら最高ですね。
MAKOTO:うん。テキサスといえばUPON A BURNING BODYというバンドとは仲良くしていて。確か、彼らもテキサス出身だと思うんだけど。
マーク:ああ、やつらのことは知ってるよ。
MAKOTO:2013年に日本で一緒に廻ったことがあって。東京、大阪、名古屋をね。
ニック:彼らは完全にパーティー・ガイの集まりだよね。
MAKOTO:特にヴォーカルのダニーとギターのサルはそうだったな。ショットを飲まされて酷い目にあった(笑)。
マイク:10年以上前から付き合いがあるよ、やつらとは。
マーク:しかしそうやって、この国で3都市も一緒に廻れるのはいいなあ。
MAKOTO:狭いこの国の場合、それ以上の回数は廻りにくいとも言えるんだけど(笑)。
──テキサス州よりずっと狭いですからね。
ニック:というか、テキサスがあまりにも巨大すぎるんだ(笑)。
マーク:なにしろ俺たちの場合、アメリカをツアーする時にはツアー初日の2日前には地元の街(テキサス州南部、メキシコ国境近くのマッカラン)を出発しないと間に合わないんだ。自分たちの住んでる州から出るだけでも14時間かかるんだぜ!
MAKOTO:めちゃくちゃデカい!
ニック:クレイジーな広さだよ(笑)。
マイク:こっちに来るフライトと同じくらいかかるんだぜ。実際、東京まで14時間かかったんだ。家から空港まで14時間、そして空港から東京まで14時間ってわけさ(笑)。
IKEPY:それでもやっぱりテキサスを離れたくないんですよね?
マーク:その通り。みんなテキサスを愛してる。夏はめちゃくちゃ暑いし、かならずしも過ごしやすくはない。だけど俺たち、そこで育ってきたわけだからね。
──テキサスの血が流れているわけですよね。血といえば、ニックとマイクは実の兄弟でもあるわけですけど。
IKEPY:そうなんですね? やっぱり以心伝心みたいなのってあるのかな?
ニック:そうだね。なにしろ俺たち2人は、ガキの頃から18年間も一緒にプレイしてきたんだ。ベーシストの俺としては、ドラマーと一緒に育ってきたということがすべてだ。それによってすべてが培われてきたと言っていいと思う。
マイク:それは俺にとっても同じこと。兄弟でドラム・セクションをやるというのは、すごく合わせやすいしね。幸運だったと思う。
MAKOTO:この日本公演の後は、確か地元のテキサスに戻るんですよね? その先の活動プランはどんなふうになってるんです?
ニック:3月下旬から新たなツアーが始まるんだ。
マイク:アデリタス・ウェイというバンドと一緒に回ることになっていて、1ヵ月ぐらいはそのツアーが続くことになる。でも、ジャパン・ツアーから戻ってからは少し時間があるし、まずは家で家族と過ごすことが第一だね。ロードに出るまでのひとときを。
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