【座談会】サンズ・オブ・テキサス×HER NAME IN BLOOD「次は一緒にツアーやろうぜ」

ポスト

2016年10月、<LOUD PARK 16>での熱のこもったライヴ・パフォーマンスで日本のオーディエンスの心をつかんだサンズ・オブ・テキサスが、この2月初頭、待望の単独来日公演を実現させた。このバンドの日本再上陸を待ち焦がれていたのはファンばかりではなく、2月1日の東京公演でサポート・アクトを務めたHER NAME IN BLOODのメンバーたちにとっても同じこと。そこで今回は、両バンドからの選抜メンバーによる座談会の場が設けられることになった。

◆サンズ・オブ・テキサス×HER NAME IN BLOOD画像

場所は、同公演の会場である渋谷・duo MUSIC EXCHANGEの館内。サンズ・オブ・テキサスからはマーク・モラレス(Vo)、ニック・ヴィラリール(B)、マイク・ヴィラリール(Dr)の3人が、そしてHER NAME IN BLOODからはIKEPY(Vo)とMAKOTO(B)がその場に集結。開演を間近に控えた貴重な時間の隙間に、打ち解けた空気のなかで5人が繰り広げた会話の一部始終をお届けするとしよう。

   ◆   ◆   ◆

■音楽的なテイストにもバックグラウンドにも
■共通するものがあるんじゃないか、と感じた(MAKOTO)

──さて、せっかくの機会ですから今日は特定のテーマは設けず自由に話を進めていきたいと思います。おそらく皆さん、世代的にも近いはずですし。

MAKOTO:ええ、おそらく同年代ですよね。俺は今、30歳で。

IKEPY:うん、俺も同じく。

マーク:本当に? キミたちはもっと若く見えるけど。

MAKOTO:アジア人は実年齢よりもちょっと若く見えることが多いんですよ(笑)。

ニック:俺もほとんど同じ。正確にはまだ29歳だけどね。

マイク:俺は28歳なんだ。

マーク:で、俺も30歳。今のは“thirty, too”と言ったんであって“thirty-two”じゃないから誤解しないでくれよ(笑)。今年の6月には31歳になっちまうけど(笑)。

IKEPY:今回はこうして一緒にやれて嬉しいですよ。俺たち、大ファンなので。

MAKOTO:うちのギターのTJがあなた方の1stアルバム(=『バプタイズド・イン・ザ・リオ・グランデ』)がまだ輸入盤でしか出回ってなかった頃に逸早くタワレコで見つけて買ってきて「これ、すごいぞ!」と。ツアー中にも機材車でそのCDをかけまくってバンド内に布教した張本人が彼で、全員が好きになったというわけなんです。


ニック:クール! 素敵な話だ。

マーク:嬉しいね。どんなところを気に入ってくれたのかな?

MAKOTO:おそらく音楽的なテイストにもバックグラウンドにも自分たちと共通するものがあるんじゃないか、と感じて。グルーヴィであると当時にキャッチーというか。

マイク:サンキュー。それは嬉しい解釈だな。

──サンズ・オブ・テキサスの皆さんも、HER NAME IN BLOODの音源を試聴済みなんですよね?

マーク:もちろん。一緒にやることが決まった時にリンク先を教えてもらったんで、それでチェックさせてもらったんだ。(IKEPYのほうを向いて)キミがヴォーカリストだよね? パワフルな喉の持ち主だな、とすぐさま思ったよ。

IKEPY:いやいや、マークのほうこそ。

マイク:全体的なバンド・サウンドも素晴らしいと思った。俺の場合はドラマーだから、どうしてもまずドラムの音に耳が行ってしまうけど、ソリッドなミックスで、すごくいい仕事がなされてる音源だなと思ったよ。楽曲面でも捨て曲がないというか、聴いた曲すべてが良かったし、どの曲も途中を飛ばす気になれない、一気に聴けるものばかりだった。

マーク:キミたちの曲もある意味キャッチーだよね。タイトルは思い出せないんだけど、ポップというかヒップホップ的な始まりなのにハードに転じていく曲が印象に残っていて。

MAKOTO:多分……それは「BAKEMONO」のことじゃないかな。

マーク:それってどういう意味なの?

MAKOTO:日本語で言うところのモンスター。

マーク:そうなんだ! それはいいことを聞いた。

ニック:その曲も好きだし、今日のサウンドチェックで最初にプレイしてた曲も良かった。

MAKOTO:「Calling」のことだと思うな、きっと。

ニック:多分そう。その曲も、何回も繰り返し聴かせてもらったよ。

マーク:めちゃくちゃタイトな音を出すバンドだな、と思ったよ。

MAKOTO:あなたたちこそ。でも嬉しいですよ。

◆インタビュー(2)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報