【インタビュー】レイ・バービー、「13年ぶりのアルバムは音符やメロディを気にせずにサウンドや音色だけで曲を作ることが楽しかったね」
■スケートボード、写真、音楽、シンセ……
■どれも同一線上で僕にとっての表現手段なんだ
──このアルバムはライヴでどうやって再現するんですか?
R:シンセをライヴで使うけど、トリオとしてライヴをやりたいと思ってるんだ。ジョンとジョッシュとツアーする予定なんだ。ジョッシュはベースとキーボード、僕はギターとキーボードを演奏する予定で、ジョンにはドラムとトリガーを使ってもらうと思っているけど、まだ考える段階だよ。
正直言って、アルバムを完全にライヴで再現しようと思ってないんだ。アルバムを土台にして、アルバムのスピリットを注入したライヴをやりたい。このアルバムのテーマは「音の冒険」だからね。そういう意味で、ライヴでも冒険的要素を大切にしたいと思っている。それを3人でライヴで探求してみたいんだよ。自分の他のアルバムの曲もそういう冒険的でアプローチでライヴで演奏しようと思ってるんだ。
──最近はカメラマンとしてはどういう活動をしていますか?
R:とてもエキサイティングなプロジェクトがいくつか予定されている。一つはフィルム会社のイルフォードとのプロジェクトで、もう一つはライカ社とのプロジェクトなんだ。イルフォードは「Ilford Inspired」という企画をやっていて、3〜4分のドキュメンタリー映像を作ることになってるんだ。イギリスに本社があるんだけど、僕の写真の撮り方や現像のプロセス、あとスケートの映像を撮りに来ることになってるんだ。
──あなたにとってスケートボード、写真、音楽、シンセの共通点とは?
R:どれも同一線上で僕にとっての表現手段なんだ。それぞれの表現手段が影響し合ってるし、繋がってるんだよ。源は同じなんだ。スケートボードが脳みたいなもなんだ。スケートボードから、リスクをとったり、興味があることに向かっていくことや挑戦を恐れないことを学んだ。スケートボードが他の表現方法に影響を与えているんだ。スケートボードから学んだことを他の表現方法に応用してるんだよ。
──このアルバムのメッセージはありますか?
R:あまり意識してないけど、あえて言うなら、新しいことに挑戦することかな。それに何かに対して好奇心があったら、それを探求することを恐れないでってことかな。僕はシンセに好奇心があったから、それに真っ向から飛び込んで行ったら、この作品が出来たんだ。
──ライヴ観に来る人にメッセージはありますか?
R:ファンのみんなと一緒に楽しみたいよ。リスナーがオープンマインドであれば、間違いなく楽しめるよ。
Interview:Hashim Bharoocha
『Tiara for Computer』
DDCB-12541 2,315円+税
01. Pink Noise
02. Future Blues
03. What's His Neck
04. Ocra Vs. Jaba
05. Tina Cut
06. Ornithology
07. Holding Company
08. Tiara for Computer
09. Manglenese
10. Neon Native
11. Push Process(Bonus Track)
◆レイ・バービー オフィシャルサイト(RUSH PRODUCTION)