【連載】TOMOHIRO [Joy Opposites]のカキネヲコエテ 第2回『「Swim」REC回想録』
今回は『Swim』(※1stアルバム/2016.08.10リリース)のレコーディングについて、自分目線で勝手に書かせてもらおうかなと。
◆Joy Opposites 画像
レーベルも決まりAlbumに収録したい曲は決まったんだけど、プロデューサーがなかなか決まらなかった。数人の海外プロデューサーが候補に挙がったけどスケジュールの調整で難航した……。発売のスケジュールは何となく決めて動いていたから、レコーディングのスケジュールが決まらない事に焦っていた事を覚えている。
Adamが (Factの時に何度かミックスをお願いした事がある) Alex Newportと連絡を取ってくれたところビックリするぐらい乗り気で、プロデュースをAlexに依頼するって決める前からデモ曲を聴いてアイディアを出してくれた。Joy (Opposites)の音楽的に、今の主流な録り方とは違う方がいいと思っていたし、Alexの手掛けているバンドの音も好きだったから決まった時は本当に嬉しかった! だけど以前、the telephonesの長島くんから「AlexはBass録りの時に厳しかった……」って聞いていたから、不安がもの凄くあった……。レコーディングの日程は限られているので、自分が足を引っ張る訳にはいかないからね。
▲1stアルバム『Swim』
◆ ◆ ◆
2016年5月上旬にロスに向けて渡米。レコーディングの演奏面以外でも凄く不安な事があった。というのもFact時代の『Witness』レコーディングの渡米の際、アメリカ長期滞在が多すぎて、すぐに入国させてもらえず裏の検査室みたいな場所に連れて行かれていたという事があったからで。今回のアメリカ入国も、前回の履歴からまた裏に連れて行かれるかもって。
その対策のため、簡単なインビテーションレターをAlexに書いてもらった。ロスの空港に着いて緊張しながら入国審査を待ち、いよいよ自分の番。簡単な英語でレコーディングだけのために来た事を説明したら、担当官もたまたまベーシストでベースの話をしてあっさり入国できた! オレがずっと心配していたのって何だったんだろう(笑)。
後ろに並んでいたEijiもすんなり入国。預けていた荷物をピックアップしてAdamを待っていたんだけど、全然来ない……。1時間弱待ってやっと合流できたので話を聞くと、パスポートの写真と今の容姿が違いすぎて疑われていたみたい(笑)。これだけ違う(※下写真参照)なら疑われるよね(笑)。
▲8年前のAdam
▲2016年5月のAdam
◆ ◆ ◆
最初の5日間ぐらいはAlexの友達のスタジオで、レコーディング前の最終確認をAlexも一緒に。余談だけど、アルバムに収録されている「Abida」はレコーディングする予定じゃなかったんだけど、この時のAlexからの強い要望でレコーディングする事が決まった。レコーディング直前での曲の変更はかなり焦ったけど、Alexにプロデュースをお願いした時点で、彼の意見にはついていこうと決めていたから問題なかった。
そこからいよいよ、Foo FightersのDave GrohlのスタジオStudio 606! このスタジオでレコーディングできるなんて本当に夢のようだった(※写真を載せたいんだけどStudio 606の許可が無いと写真が載せられない)。初日にスタジオの中を見せてもらって浮かれていたけど、2日目にはドラム録りのために全員で一日中演奏していて、浮かれているどころじゃなかった……。
スケジュール的にベースは、ドラム録りが終わって残り1日半で13曲も録らないといけなくて、プレッシャーが半端無かった(笑)。今までレコーディングをしてきて、1日半で13曲のレコーディングはやった事がない。Alexと食事の時間も節約し、スケジュール通りにベース録りを終わらせる事が出来たときは本当に嬉しかったし、達成感は半端じゃなかった!
Alexは物静かですごくいい人で優しい先生みたいな感じ、このレコーディングでいろいろと勉強させてもらった!
▲2016年6月 帰国直前Alexと一緒に
◆ ◆ ◆
このレコーディング、自分にとってすごく特別なものになった。もちろんJoyとして初めてのレコーディングを最高のスタジオでやれたということも大きかったけど、なにより特別だったのは、日本で待っててくれる奥さんからベース録り直前に“家族が増える”ってメールが来た事。これには驚きと今まで味わった事が無い喜びがあった!
ただ、レコーディング中だったから、みんなに報告するタイミングが難しかった……。レコーディングは楽しんでいるけど、緊張感のような雰囲気は少なからずあったからね。たしか、オフ日の前日、同じ部屋だったEijiに「話がある」って言ったら、最初何を言われるか分からず緊張していた(笑)。特にEijiは喜んでくれて、ホテル1階のバーまでビールを買いにいってくれて、2人で乾杯した事を憶えている。
レコーディングの様子はIn My BonesのPVを見てくれれば少しでも伝わるんじゃないかなと!
◆ ◆ ◆
そんなこんな、いろいろあったレコーディングが終了し、リリースへと向かっていくんだけど、『Swim』のジャケットはAdamがアクリル絵の具で手作りし、ブックレットの歌詞等の文字は全て手書きで書いてくれた。
いろいろと急ピッチでの作業だったけど関わってくれたみんなのおかげもあって無事にリリースできた事に本当に感謝です! オレらの想いが詰まった『Swim』を是非チェックしてみてね!
◆ ◆ ◆
■<MEANING presents MEANING to be here... vol.39 "nothing to forget">
出演:MEANING, SHANK
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV ¥2,800 / DOOR ¥3,300
■<Joy Opposites "FIND HELL" JAPAN TOUR 2018>
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.02.25 [Sun] 名古屋 HUCK FINN
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.03.01 [Thu] 岡山 Crazy MAMA 2nd Room
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.03.02 [Fri] 神戸 太陽と虎
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.03.04 [Sun] 大阪 Clapper
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.03.06 [Tue] 金沢 vanvanV4
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
2018.3.9 [Fri] 東京 UNIT
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV ¥3,000 [+1D ¥500]
■アルバム『Find Hell』
※紙ジャケット/歌詞対訳付(予定)
※品番/価格は後日発表
01.Blind Dogs
02.Head Full Of Tongues
03.Gold Blood
04.Sleep
05.Pretty Much
06.Either/Or
07.Cinnamon
08.Acid Kiss
09.When I Was A Ghost
10.Good Luck
この記事の関連情報
FACT、<REDLINE ALL THE FINAL>で再集結
Ken BandのEiji、sfprのFZ、Invaderousによる変則スリーピースバンドRadical Hardcore Clique、1stアルバムを突如リリース
【連載】TOMOHIRO [ex.FACT〜Joy Opposites]のカキネヲコエテ 第4回『自分のペースで自分らしく』
Joy Opposites、オリジナル・クラフトビールと書き下ろし曲を発売
Ken Yokoyama、新ドラマーに元FACTのEiji
【対談】SPARK!! SOUND!! SHOW!! × Tomohiro+Eiji (Joy Opposites)、「パンチ力を貸してください!」
Joy Opposites、全国ツアーのゲスト最終発表にwaterweedなど3組
Joy Opposites、Red Bull Music Studios Tokyoでのライブ映像公開「いろんな人に聴いてもらいたい」
【連載】TOMOHIRO [Joy Opposites]のカキネヲコエテ 第3回『<Find Hell>ツアー開幕前に』