【インタビュー】ヒステリックパニック「短距離だったら絶対誰にも負けねぇ。それは間違いない」
■最近は自然体でライブに臨むようになっていて、そのほうが楽しいし
■後からこうすれば良かったと思うこともあまりないんです
――ファンの皆さんも自分達の地元を好きになってもらえるのは嬉しいと思います。では、それぞれステージに立つにあたって大事にしているのは、どういうことでしょう?
おかっち:僕は2年前くらいから自分のプレイ・スキルを上げるために、体力的な部分を考慮して80%くらいの力で100%に感じさせるというのを、ずっと目標にしているんです。それをやり始めてからすごく余裕ができて、プレイ・スキルも上がったし、気持ちが“ガッ!”と上がって100%になった時に150%の自分を見せられる。それがすごく楽しくて、今も継続してやっています。
とも:僕も、おかっちと共通する部分がちょっとありますね。前はすべてのライブに全力でいかないといけないと思っていたけど、少し前から“俺はスタジオのほうが良い声が出てないか?”と思うことがたまにあって。それは、リラックスしていて無駄な力が入っていないからなんですよね。だから、最近はMCとかも含めて、良い意味で何も考えないようにしています。前は喋ることを完璧に決めて、ヘタするとカンペみたいなヤツに書くくらいだったけど、本当にその時に出てきた言葉を喋ったりしている。その結果ちょっとMCが長くなってしまうこととかもあるけど、前は言ってしまえば予定調和だったと思うんですよ。細かいところまで決め込んで毎回同じライブを繰り返していると、ライブではなくて、発表会みたいになってしまう気がして。
おかっち:去年までの俺らは発表会だったよね。ただただ曲をより上手く聴かせることだけを考えていた。
とも:そう。だから、最近は自然体でライブに臨むようになっていて、そのほうが楽しいし、後からこうすれば良かったと思うこともあまりないんですよ。あの時の自分はこうだったから、ああなったんだと思えるようになったから。なので、最近はフラットな感覚でステージに立っています。
――そうすることで、1本1本のライブが一期一会のものになりますよね。ツアーはまだ続いていきますが、その中でも11月5日のSHIBUYA O-EAST、11月12日の梅田CLUB QUATTRO、2018年1月4日のZEPP NAGOYAの3本は節目のライブといえますね。
おかっち:去年のツアーの時は、東京は恵比寿LIQUIDROOMだったんですけど、埋めきることができなくて。なので、今年もLIQUIDROOMかなと思っていたら、日曜日のSHIBUYA O-EASTがブッキングできたと聞かされて、その時は正直いけるのかなと思ったんですよ。けど、ここでいっておかないと、落ちていくんじゃないかなという気がして。だから、今のバンドの勢いと今回のツアーの勢いに乗って、最大限を尽くして、良いライブをしようと思っています。他のライブでは見れないものを見せられる自信もあるので、少しでもヒステリックパニックに興味がある人はぜひ来て欲しい。大阪と名古屋も含めて、「絶対に損はさせないから、来いや!」と言っておきます(笑)。
とも:11月5日の前に北海道があって、そこからワンマン・シリーズになるんですけど、今回はライブと並行して特典会みたいなことをやるんです。いわゆるアイドルとか、ヴィジュアル系の方達がやっているように、トークをしたり、一緒に写真が撮れたりということをやる。それもさっき話が出た“天国ゾーン”“地獄ゾーン”と一緒で、そういう新しい試みをやってみたいというのがあって。6月に『LIVE A LIVE』をリリースした時に、東名阪でインストア・イベントをやらせてもらったんですけど、結構評判が良かったんですよ。その時に、自分達みたいなジャンルでそういうことをしているバンドはあまりいなくて、それはヒステリックパニックにしかできないことの一つなんじゃないかなと思ったんです。実際、東名阪以外のお客さんから他の場所でもやって欲しいという声が届いているし、“乙女ゲー”みたいなアー写を撮っていて、「ガチ恋ダークネス」みたいなことを歌っていることもあって、今回チャレンジすることにしました。僕は、リスナーがライブハウスに来る理由がインストア・イベントとかでも良いなと思っているんです。それが、ライブハウスというのは面白い場所なんだと思ってもらえるチケット代わりになると良いなと思うから。だから、ライブハウスでライブを観るのが怖い気がしている人とかは、とりあえず特典会に来て欲しいです。
――最近のライブハウスは快適ですよね。ライブに関しては、いかがでしょう?
とも:最近はネットでいろんなものが見られるから、ライブから遠ざかってしまっているリスナーが多い気がするんですよ。でも、実際に体感しないと分からないことはいっぱいあるし、特にヒステリックパニックはそういうバンドだと思う。だから、ネットとかで見て分かったと思わず、ぜひライブに来て欲しいです。
取材・文●村上孝之
リリース情報
2017年6月21日発売
VICL-64803 \2,100 +税
<収録曲>
1.A: LIVE
2.ガチ恋ダークネス
3.月曜日が始まんで~
4.Head Bang!
5.全日本ぬるぬる音頭
6.ブルーバード
7.swan song
ライブ・イベント情報
10/21 (Sat) 横浜FAD
10/22 (Sun) 浜松窓枠
10/26 (Thu) 旭川CASINO DRIVE
10/27 (Fri) 札幌KRAPS HALL(ワンマン)
10/29 (Sun) 仙台CLUB JUNK BOX (ワンマン)
11/3 (Fri) 金沢vanvanV4 (ワンマン)
11/5 (Sun) 渋谷TSUTAYA O-East(ワンマン)
11/11 (Sat) 広島SECOND CRUTCH(ワンマン)
11/12 (Sun) 梅田CLUB QUATTRO(ワンマン)
11/18 (Sat) 福岡DRUM Be-1(ワンマン)
11/23 (Thu) 高松DIME(ワンマン)
2018年
『お正月だし ヒスパニ5周年だし ツアーファイナルだし なんかいろいろおめでたいフェスタ2018』
1月4日 (Thu) ZEPP NAGOYA (ワンマン)
◆インタビュー(1)へ戻る
◆インタビュー(2)へ戻る
この記事の関連情報
【インタビュー】「DAM CHANNEL」20代目MCに森 香澄、サポートMCにチャンカワイが就任「プライベートな部分も引き出せたら」
2024年3月のDAM HOT!アーティストはアーバンギャルド、フジタカコら4組
【イベントレポート】<ビッグエコー35周年記念カラオケグランプリ>決勝大会が大盛況。応募4,061件の頂点決定
2024年2月のDAM HOT!アーティストはOHTORA、我生ら4組
2024年1月のDAM HOT!アーティストRKID'z、EINSHTEINら3組
2023年12月のDAM HOT!アーティストは学芸大青春、the paddlesら4組
2023年11月のDAM HOT!アーティストはACE COLLECTION、3markets[ ]ら4組
T-BOLANのメンバーと一緒のステージで歌えるチャンス、大好評実施中
2023年10月のDAM HOT!アーティストはNORTH、グラビティら4組