“歌を演奏する”ボーカロイドキーボードがついに製品化、初音ミクほか最大5種類の歌声に対応した「VKB-100」12月発売
ニコニコ超会議などのイベントで試作品が参考出品され注目を集めてきたあの楽器がついに製品化。キーボードで“歌を演奏する”という新しいスタイルのデジタル楽器、ボーカロイドキーボード「VKB-100」が12月より発売される。
◆ボーカロイドキーボード~画像~
ボーカロイドキーボード「VKB-100」は、VOCALOIDによって実現したリアルタイムに歌詞を歌わせて演奏を楽しむキーボード。VOCALID同様、実際の人間の歌声から収録した「歌声ライブラリ」と呼ばれれる声のデータベースを切り替えることで、さまざまなシンガーの声を利用可能。スマホやタブレット用アプリとBluetooth接続することで、「初音ミク」をはじめとしたシンガーを追加したり、歌詞を事前入力することで、オリジナル極の演奏が楽しめる。
あらかじめ搭載される歌声ライブラリは、ヤマハ製の「VY1」。スマホアプリから、最大4人(「初音ミク」「Megpoid」「IA」「結月ゆかり」)までシンガーを追加可能。最初の1人については無償で追加使用できる(残り3人は有償)。
本体は、肩からさげて演奏できるミニ鍵盤タイプのショルダーキーボードデザインを採用。左手で操作子をコントロールし、音色に表情をつけながら、右手でメロディーを奏でることに集中することで、演奏する気持ちよさを味わえる楽器となっている。本体背面にはスピーカーを搭載。別途アンプなどに接続することなく、キーボードだけで楽しめるのもポイントだ。
演奏するための歌詞は、あらかじめ5種類のボーカロイド曲からプリセットされている。ユーザー自身がスマホアプリで歌詞を事前入力すれば、鍵盤やボタン操作で自由にメロディーや歌い方を変化させられるので、オリジナル曲、既存曲問わずさまざまな楽曲をシンガーに歌わせて楽しむことができる。その他、製品仕様などの詳細は後日ウェブサイトで案内される予定だ。
発売は12月とちょっと先になるが、その前に本機を体験できる機会も用意される。その場所となるのが、9月1日(金)~3日(日)に幕張メッセで開催されるイベント「マジカルミライ」のヤマハの展示ブース。気になる人は「マジカルミライ」で一足先にチェックしよう。
▲2015年にイベントで出品された試作機。製品版とはボタンの数や配置が異なる(写真左はヤマハとヤマハ発動機による「Two Yamahas, One Passion~デザイン展2015~」、右は「ニコニコ超会議」でのデモ)。
製品情報
価格:オープン
発売日:2017年12月予定
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